Alternative 19
中庭に着くなり、時間を決めて鬼ごっこやだるまさんがころんだをして、日向ぼっこで休憩をして、隅の方でバケツや水を使って砂遊びをし、再びキャッチボールなどと、子供らしい遊びを思う存分楽しんだ。
そのおかげで皆が泥だらけになりながら、それを見て再び笑い、木影にで休みながら自分の好きな食べ物や嫌いな食べ物、これまであった事やこれからの事と様々な談笑をして、ご飯時や風呂上りの就寝時間過ぎた後も疲れ寝落ちするまで色んな事を話した。
翌日は朝食を終えて軽く会話をしながら一休みして、二人の要望があり、体育館で体力テストの再戦をすることとなった。
体力テストあの日から二週間しかたっていないと言うのに二人の記録は伸びていた。
二人は夢の話をした翌日から、フェルを見てこのままじゃいけないと思ったようで、運動の時間や自由時間を使って身体づくりを僕達より多くこなしていた。
勝負という結果から言うと、最下位に僕、三位にメレン、そして二位にフェル、そして一位にエドという結果になった。
メレンは結局フェルを抜けなかったと悔しがっていたが、それはフェルも同じようでエドに負けた事を珍しく悔しがっていた。それもそうだろう、どの種目も一、二のような僅かな差で負けてしまったのだから。
それで意外と負けず嫌いのようで、「もう一回」と少々膨れた顔で五十メートルをしようと言って、エドは「再選してくれたし、いいよ」と余裕を持って上から目線に言っていた。
そして二度目も同じ結果でエドが勝ち、フェルはとても悔しそうに慰めて欲しいのか無言で迫りより、手を取って撫で撫でを欲求してきた。
なんか、意外過ぎるそのギャップの一面に撫でながらドキドキしてしまう。
そんな様子を遠くからニヤニヤと双子が眺めていた。
しばらく撫で続けフェルも落ち着き、昼食をしながら談笑をして、午後からは資料室へ行って、学習の時間は無いが宇宙飛行士とサッカー選手になりたい二人の為の勉強会をした。
それはそれぞれにどんな事が、何が必要か。なってから何があるのかと様々な事を、英会話を練習しながら調べていった。
いざ調べると様々な知識を知る事が出来、皆で調べるのもあってかとても充実した一時だった。
一頻り調べ終わると、二人は「次はお前達のもしらべるぞ」と言って演劇に関係する仕事を調べた。
その流れで僕達のお気に入りの演劇を見る事になり、やはりフェルはあの演劇を流すも、二人はその終わりに︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎えっ終わり…"︎︎と?を浮かべていた。
まぁ、誰だってそうなるよな。
とまぁ、不思議なことに彼等も少女の役をするその人の演出はとても気に入ったようだった。
先にそれを出されると、最近書いてばかりで演劇を見てなかった為に、こちらはあまりいい手札が無かった。
それに気を使ってエドが「途中まで書いてたやつの続き。即興でも、今思いついてるところまででもいいからお前が思う終わり方まで読み聞かせして教えてくれよ」と言ってくれた。
そう言ってくれて嬉しいが、先の作品の次に自分のモノは…となっているとメレンが「僕もアルの作品好きだから、良ければ教えてよ」と、言ってくれたので、それに応えるように読み聞かせをする事にした。
何とかそれなりに纏まるように読み終えることが出来、少々自分としては満足出来ていない所はあったが、二人はそれでも終わりを知れたことに満足出来たようだった。
そしてそこからはその物語の考察会のようなものが行われた。
それは『千月鏡』の主人公は目隠しをしている故に来客が誰かはハッキリと分かっていない。
名前を聞くことはあるがそれが本名ではなく偽名である可能性があるということ。
だから、その来客はどんな人物であるかということである。
ただの村人ではないか、貴族ではないか、または同じ天月の民では無いかと様々な考察をしており、僕はただ静かにそれを楽しく聞いていた。
それを終えると病室に戻り次の作品である『クリティアの番犬』、『ルトナと十四ノ獣』の読み聞かせをしていると時間も遅いのもあり、皆寝落ちしていた。
その様子を眺めていると、微笑ましくもあり、同時に明日で最後なのかと寂しくなり、頬に暖かい何かが滴り落ちてゆくのを感じ、それを拭い明日の為に眠りにつく。




