残忍なパンチ
私:その章はどうでしたか?
読者:SodaKun…やりすぎだよ。
私: えっ?! これはまだ始まりにもなっていない! もうすぐ100章に到達するよ! そう! その日にはまなかへのサプライズプレゼントがあるんだ!!
高校の校庭のグレーのアスファルトが、突如として猛烈な、吐き気を催すほどの速度で逆流し始めた。二度目の出来事だった。
私の引き裂かれた胴体の凄惨なイメージも、頭蓋骨から顎が暴力的に引きちぎられたあの忌々しい破壊音も、そして自らの真紅の血液の新鮮な海にどっぷりと浸かった玄関ホールの冷たいタイルも――そのすべてが安物のガラスのように粉砕され、激しい逆再生の奔流の中へと融けて消え去った。それは、私が嫌というほど熟知している現象だった。私の人生を定義する忌々しい呪い。自分が息絶えたことすら認識する前に、これまでも何度も虚空の淵から私を引き戻してきた、肉体に秘められた時間的な安全装置。
時間が、強制的にリセットされたのだ。
時計の針が暴力的に巻き戻り、私が踵を返して校舎へと逃げ込もうとしていた、まさにその一瞬の断片へと私を直接引き戻した。
私はハッと息を呑み、前足が歩みの途中で凍りつき、ブーツの底を真新しい地面の上に鋭く滑らせながら無理やり足取りを停止させた。髪の生え際に冷たい汗が吹き出し、まだ技術的には発生していないはずのあの激烈な苦悶の残響に囚われて、全身の骨が頭蓋骨の内側でガタガタと音を立てるのが聞こえるほど、私の歯は暴力的に噛み合っていた。私の身体は小刻みに震え、純然たる、身体を麻痺させる恐怖の前に崩壊しかけていた。1インチも動くことができない。私の肉体のあらゆる神経が、絶叫を上げていた。
私が息を吸い込むよりも早く、私たちの間で真緑色のマナの激流が爆発し、漆黒の結界の人工的な黄昏の世界を静電気の稲妻となって切り裂いた。フェードしていく光の粒子の隙間から、古代ギリシャの青銅鎧を眩く輝かせた、あの高身長で激しく引き締まったディケロスのシルエットが具現化した。
「マスター……?」
ディケロスが呟いた。その声はガラガラとした、不確かなバリトンとなって、密閉された校庭の空間に静かに反響した。彼は自身の短剣をほんの数インチだけ下げ、その佇まいは完全に躊躇っていた。
「貴方がこの私に、その刀を抜けと命じる相手は……貴方の愛した人ではないのですか? これは、何らかのトリック、あるいはテストの類いなのですか? 彼女を殺すことに、一体何の意味があるのです?」
「ディケロス处理。殺せ」
アロは平坦に言い放った。その冷徹な命令には、一切の躊躇も含まれていなかった。彼のあの空っぽな、黄金色の混ざった瞳は、純白の髪の下で広く、凍りついたまま直立していた。
「あんた、狂ってるわ! 完全に正気を失ってる!」
私はキチガイのように絶叫した。その声は、人間としての尊厳など微塵も残っていない甲高き絶望のレジスターへとひび割れていた。私は涙で黄昏の世界を滲ませながら、小刻みに震える血の滲む指先を彼へと突きつけた。
「あんた、私を殺す気よ! さっき私を現実に殺したじゃない! 私をズタズタに引き裂いたのよ!」
あの絶対的かつ一切の手加減のない残酷さによって、自分の顎が引き裂かれ、胸部が空っぽにくり抜かれたあの幻肢痛の如き感覚が、私の胃袋を暴力的に直撃した。前回のループの生々しいホラーが、私の肉体の物理的な限界を上書きした。私は嗚咽を漏らし、アスファルトの上に身を折り曲げると、真新しいコンクリートの上に胃の中のものをすべて激しくぶちまけた。
ディケロスは凍りついた。彼は自分の召喚者を見つめ、それから床の上で小刻みに震え、胃液を吐き出している私の身体へと視線を落とした。このミュトスは、自分の目の前で繰り広げられているグロテスクで、狂気じみたトラウマの誇示に、完全に当惑していた。
しかし、契約の譲らない絶対法則は無慈悲だった。契約の凄まじき突進力に束縛されたディケロスの古代の顔は、深淵な、悶絶するような拒絶に歪んだが、その肉体は完全に上書きされていた。彼は重く、悲劇的なため息を漏らすと、短い鉄の剣を握る手をきつく締め直し、グレーのアスファルトを踏み締めて、私に向かって遅い一歩を踏み出した。
「こいつを、殺さなきゃ」
私は呟いた。
そのリアライゼーションが、パニックのホワイトノイズを突き破って激しく爆発した。
「今すぐアロを殺さなきゃ、じゃないと私はまた死ぬことになる」
未だ狂ったように涙を流しながらも、生存をかけた根源的なアドレナリンが、ついに私の麻痺を打ち砕いた。私は小刻みに震える両足に無理やり力を込めて立ち上がると、残された魂のすべてを、たった一つの絶望的な命令へと注ぎ込んだ。
「ランスロット! 顕現しなさーーい!」
シュゥゥゥーッ!
私の真前で、真白なマナの鋭く、鮮烈な閃光が爆発し、静電気の黄昏の世界を局所的な稲妻となって切り裂いた。重々しい、板金鎧の金属音が静まり返った校庭に響き渡り、光の粒子の隙間から、そびえ立つような堅固なシルエットが具現化した。
ランスロットが、私たちの間に立ちはだかっていた。色褪せた紫色のマントが、結界の冷たい突風にわずかに翻る。しかし、完全に凝固した瞬間、彼は肩越しに私の姿を横目で盗み見た。この伝説の騎士は、私の状態に完全に不意を突かれたようだった。私の身体には、目に見える傷も血の痕跡も一切ない。しかし、私の目――広く見開かれ、虚ろで、血走ったその瞳――は、絶対的な真実を絶叫していた。それは、自分の身体が凄惨に処刑される様を現実に二度も目撃した人間の目だった。
「お嬢さん、下がっておいで」
ランスロットが命じた。彼の深く、響き渡るバリトンは、この混沌の中で私を現実へと繋ぎ止める揺るぎない錨の役割を果たしていた。
「敵の殺意は本物だ。私がこの結界をブチ破り、貴女の逃走を確実にする」
「嫌よ!」
私は手の甲で顎の汚れを拭い去りながら絶叫した。純然たる、正義の怒りの猛火が、私の胸の中の恐怖の残滓を完璧に焼き尽くしていた。
「あなたの言う通りだったわ、ランスロット! 冬夜さんの言っていたことは、最初からあの男の本質を完璧に言い当てていた! アロは悪よ! どんな魔術師よりも遥かにタチが悪いわ! 自分のあのくだらない、捻じ曲がった主張を証明するためなら、あいつは何だってするし、誰だって生贄に捧げる! もし私が逃げれば、あいつはもっと多くの無関係な人間を自分の墓場へと引きずり込むわ! 私が、あいつを最初にブチ殺してやる!!」
私の佇まいのあの恐るべき、絶対的な変貌――あの不格好な女子高生の姿は完全に消失し、生き残るために殺人さえ辞さない絶望的な獣と化したその姿――を目にして、ランスロットは反論しなかった。彼は再び敵の方へと顔を向け、その姿勢を絶対的な決意の堅固な線へとシフトさせた。
「御心のままに、まなか」
ランスロットが静かに呟いた。
流れるような、鮮烈な動作で、彼は自身の通常の武器には手を伸ばさなかった。代わりに彼は、翡翠と漆黒のロングソード――頭上のインクのような漆黒の天蓋をカミソリの刃の如く一刀両断にする、眩い、神聖な聖なるマナを放射する美しく古びた刃――を召喚した。
私は戦術的な計画なんて待たなかった。神聖な光が爆発したまさにその瞬間、私はチャンスを掴み取った。重心を低く沈め、通学用のローファーを舗装路に鋭く叩きつけると、フルスピードの猛ダッシュでアロに向かって真っ直ぐに突進した。
ディケロスは、私の動きの残像を捉えた。契約の強制力に束縛された彼の強固な、青銅鎧に包まれた肉体が瞬時に反応し、私の首を三度目の一刀両断にするために、水平の薙ぎ払いで短い鉄の剣を振り下ろした。
しかし、ランスロットは風よりも速かった。
ギィィィィーーン!
翡翠と漆黒のロングソードが、短い鉄の刃と耳を聾する、黙示録的な響きを立てて激突した。激突の瞬間から巨大で暴力的な衝撃波が爆発し、校庭を駆け抜ける凄まじい気圧の突風を生み出した。次の瞬間、メインの校舎のすべてのガラス窓が一斉に木っ端微塵に粉砕され、キラキラと輝く、恐るべき破片の雨となってコンクリートの上に激しく降り注いだ。
アロのあの空っぽな瞳が、激しい衝撃から暴力的に目を見開かれた。衝突によって生じた構造的な残骸の隙間を突き抜けて、私が真っ直ぐに自分に向かってチャージしてくるのが見えたからだ。彼は焦って両手を突き上げ、その細い指先で魔術の呪文をチャージするための堅固な印を結ぼうと試みた。
しかし、私はすでに彼の構えの内側に入り込んでいた。
私の中のすべての不満、恐怖、そして数世代分の怨念のすべてを自らの腕へと一本化し、私はあいつの顎のど真ん中に向かって、不格好なストレートパンチを正面から叩き込んだ。
メキッ!
その衝撃の威力はあいつの歯を暴力的に軋ませ、その純然たる勢いによって彼のバランスは完全に崩れた。
私たちの背後では、ランスロットとディケロスが、純然たる戦士の流儀で激突を繰り広げていた。彼らは派手な魔方陣など使わず、私たちのブーツの下の大地そのものを激しく揺さぶる、凄まじい速度の野蛮な連撃を交わし合っていた。メインの校舎は暴力的な、恐るべき地震に見舞われ始め、彼らの武器が激突する凄まじい背景放射だけで、頑強な石組みが裂け、コンクリートの支柱に亀裂が入っていった。それは悍ましい死のダンスだったが、私は一度も振り返らなかった。
私の頭の中には血液が猛烈な勢いで逆流し、あの墓場の静電気の混ざった沈黙を完全に掻き消す、熱く、耳を聾するような轟音が鳴り響いていた。私はアロにタックルし、自分の全体重を前方へと投げ出して、私たちはグレーのアスファルトの上に重々しく激突した。
私はあいつを地面に組み伏せ、その胸の上に馬乗りになると、あいつの顔面に向かって、純然たる凶暴さで何度も何度も拳を 残酷に に叩きつけ始めた。
「この、クズ野郎がーーっ!!」
私は絶叫した。あいつの皮膚を私の拳が暴力的に殴りつけるたび、声は純粋な、野蛮な苦悶から裏返った。
バシッ!
グチャッ!
「よくも、よくも私を特異点みたいに扱ってくれたわね! よくも私を殺そうとしてくれたわね!!」
私はあいつを殴り続けた。私の中のすべての怒りを、そしてこの心が彼に対して抱いていたあの愛のすべてが虚無へと消え去り、代わりに激しく燃え盛る憎悪の炎を、彼の顔面に直接注ぎ込みながら。彼の白髪は一瞬にして鮮烈な真紅の血液でべったりと張り付き、私の指関節の下であいつの鼻骨が砕け散ったが、私は止まらなかった。私は完全に正気を失っていた。
ついに、私の血に染まった両手が彼の顔面から滑り落ち、あいつの喉元を直接きつく締め上げた。私は残された力のすべてを振り絞ってそれを絞めつけ、あいつの頭部を地面の塵の中に押し付けた。
「術を解きなさいよ!!」
私は咆哮した。あいつの肺から空気を完璧に圧殺しながら、顔を深く、悶絶するような深紅へと染め上げる。
「今すぐこの忌々しい結界を解除しなさい、アロ! じゃないと、神に誓ってあんたに次の日は拝ませないわよ! ここで本当に絞め殺してやるから!!」
アロは空気を求めて喘ぎ、私の下でその細く弱い身体(器)を小刻みに痙攣させながら、彼のあの空っぽだった瞳が、ついに本物の、死の恐怖の色彩へと歪んでひび割れた。彼に選択の余地などなかった。インテリの使い手は、生身の上半身の暴力 によって完全にへし折られたのだ。彼はどうにか弱々しい手を持ち上げ、触媒を解放するために指先で舗装路をトントンと叩いた。
ヒュゥゥゥーッ!
頭上のインクのように漆黒の天蓋が煙のように捻じれ、とぐろを巻き、あの黒曜石のトークンの中へと暴力的に後退していったかと思うと、次の瞬間には虚空へと蒸発して消え去った。眩しく、汚れなき朝の太陽の光が、一瞬にして校庭へと一息に降り注いだ。
私は彼の喉から手を離し、身体を後ろに引きながら、あいつの血に染まった胸に向かって直接唾を吐きかけた。
「ざまあみろ」
私は喘ぎ、純粋な、トラウマ級の安堵の涙がついに顔の汗と混ざり合う中、胸を激しく上下させた。
「あんたみたいな文字通りの化け物と、私の『初めて』を経験しなくて済んで、本当に神様に感謝するわよ」
私はあいつの制服のジャケットの襟首を引っ掴むと、暴力的な勢いで彼の身体を無理やり引き起こした。彼はよろめき、血を吐き出しながら、その両足は濡れた紙のようにガタガタと震えていた。その顔面は完全に崩壊し、紫色の打撲の腫れ上がりに覆い尽くされた無惨な仮面と化していた。私は顔を至近距離まで近づけ、絶対的な、捕食者としての威厳をもって、あいつの目の中に自分の眼差しをロックした。
「さあ、今すぐディケロスとの契約を破棄しなさい」
私は歯の隙間から声を漏らし、その声はあいつの残された正気を一刀両断にするカミソリの如き鋭い囁きとなった。
「今すぐ破棄するのよ。神に誓って……私の次の拳は、あんたの『死』になるわよ、このクズが」
この章をお読みいただき、ありがとうございました!SodaKun Out ☆!




