講義
私は良い人ですか?はい。私は女性の夢の的ですか?たぶん。私はハンサムすぎますか?そう言う自信はありませんが、はい。私はあまりにも邪悪な作家ですか?間違いなく。普遍的な変態です!!
書斎の薄暗いランプの光が私たちの影を床板の上に引き延ばし、まるで物言わぬ見物人のように、古書の重厚な棚へとその影を投げかけていた。私たちの間にある暗いマホガニーの机の上には革装丁のグリモワールが置かれ、その古びたページからは乾燥した紙と何世紀も前の塵の臭いが漂っていた。
「魔方陣を一つなぞる前に」
冬夜さんが語り始めた。彼は両腕をデスクに預けながら、その声を平坦で、授業のような一本調子へと落とした。
「お前の基準値を確定させる必要がある。教えてくれ、小山クン――お前は父親から一体何を相続したんだ?」
私はパチパチと瞬きをした。その質問は、突如として放たれた不意の物理的打撃のように私を直撃した。純然たる不満の激しいトゲが私の喉を突き上げ、部屋の厳かな空気を塗りつぶした。
「なんで今日会う人みんな、私にその奇妙な質問ばかりするわけ!?」
私は完全に呆れ果てて、両手を宙に振り上げながら怒鳴った。
「最初はあの白髪の神父で、今度はあんた? 頼むからさ、あんたたちで共有してる秘密の台本でもあるわけ? 何度も言ってるでしょう、私は何も受け取ってないって! 父親が残してくれた唯一のものはあの古くてガタつく家だけで、それも数日前、あんたのあの規格外のパワーを持つミュトスが粉々と砂利の山に変えちまったわよ!」
私の苛立ちに同調する代わりに、冬夜さんはその場で凍りついた。彼の目は皿のように丸く見開かれ、指先から滑り落ちたペンが机の上にカラカラと音を立てて転がった。彼はまるで、私が宇宙人だとでも宣言したかのような目で見つめていた。
「お前……それを相続していないのか?」
彼は信じられないという生々しい衝撃に声をひび割れさせながら、静かに呟いた。
「一族のマナコアだ。お前は自分の血統の主コアを所有していないと言うのか?」
彼のトーンの突如たる重さに、私は完全に困惑して眉をひそめた。
「一体何の話をしてるのよ? マナコアって生物学的な器官でしょう? そんなものをどうやって『相続』するわけ? 何よ、あの人が亡くなる前にドナーカードにでも署名したって言うの? 死体から魔法のバッテリーを移植することなんてできるわけ?」
冬夜さんは、まるで足の裏から引きずり出してきたかのような、長く重いため息を漏らした。彼はこめかみを指で挟み、移り変わる影が彼の疲弊しきった表情をさらに深刻に見せていた。
「これだから素人に教えるのは悪夢なんだよ」
彼は声をごく低くしてブツブツと毒づいたが、すぐに手を離し、その鋭い眼差しを私の目に固定した。
「よく聞け。普通の人間にとって、魔法などというのは不可能なことだ。天然のマナコアがなければ、お前の身体は内臓を破裂させることなしに、その体内にあるマナを利用することなどできはしない。だが、古代の魔術師の血統において、そのコアは単なる生物学的なエンジンではないのだ。それは『家宝』だ。そして、その背後にある物語は、血生臭いものだ」
彼はレザーの椅子に深く身体をもたれ掛けさせ、その視線を暗い窓へと彷徨わせながら、私たちの業(魔術)の歴史的秘密を紐解き始めた。
「数世紀前、隠された紛争の黎明期に、その名が登録簿から完全に抹消された一人の魔術師がいた。彼はまさに死の淵にあり、肉体は崩壊しかけていたが、知識と絶対的な力に対する彼の飢えは、まさに頂点に達していた。彼は自分の研究の成果が泥の中に消え失せることを拒んだのだ。そこで彼は、残酷で、おぞましい実験を敢行した。彼は自らの儀式用の短剣を使って自分の胸を切り裂き、自らの生きたマナコアを体内から毟り取ると、それを生きている自分の息子へと見事に移植したのだ」
私の背筋を冷たい戦慄が駆け抜け、その精神的イメージに、生々しい吐き気が胃袋をかき乱した。自分の胸を切り裂くなんて……
「魔術師にとって」
冬夜さんは続け、その声を冷徹なまでに超然としたバリトンへと一段落とした。
「それは歪んだ形の不老不死だ。マナコアは単に生のエネルギーを保持しているだけではない。そこには、前の所有者の記憶、秘術、そして意識そのものが含まれている。息子がそのコアを受け継いだ時、父親の記憶の突発的な流入は、事実上彼の精神を書き換えた。彼はあらゆる意味において、父親の延長線上の存在となったのだ」
彼はグリモワールの革の表紙を規則的なリズムで指先で叩いた。
「しかし、その息子はさらに独創的で、恐るべき一手を指した。自分自身が死の淵に立たされた時、新しく生成されたコアを伝えるのではなく、彼は父親のオリジナルのコアを自分の子供へと移植したのだ。理由は残酷なほどに単純だった。その最初のエンジンには、帳簿のように機能する魔術がエンチャントされていたからだ。それは、それを保持した歴代の継承者全員の記憶、知識、そして生涯の経験を吸い上げていった。世代から世代へ、コアはさらに濃密になり、数世紀分の禁忌の業を溜め込んでいったのだ」
私は薄暗い光の中で、魔術世界の純然たるゴシックホラーが脳内に沈着していくのを感じながら、口をわずかに開けたまま座っていた。私は重厚なデスクを、完全に呆然と見つめた。
「じゃあ……」
私は呟き、神経質な、信じられないという笑いが唇から漏れた。
「……あんたが言いたいのは、魔術師って基本的には、数世代にわたって臓器を溜め込む奇妙なフェティシズムを持ってるってこと?」
冬夜さんは動きを止め、その真面目くさった無表情を少しの間だけ漂わせた後、皮肉を込めて、完全に疲れ切った様子で頷いた。
「お前がそれを最も不敬な言葉で表現したいと言うなら、そういうことだ。それは肉体と盗まれた記憶によって紡がれた遺産だ」
「だったら、私がそれを持っていないのも合致がいくわね」
私は鳥肌を振り払おうと腕をきつく組み、椅子に身体をもたれ掛けさせながら言った。
「たぶん、私が女の子だからじゃない? ほら、よくある古代の家父長制ってやつよ。マナコアは息子にしか受け継がれないんでしょう」
バシィン!
冬夜さんの手のひらがマホガニーのデスクに叩きつけられ、ガラスのボトルがガタガタと音を立て、私は文字通り飛び上がるほど驚いた。
「バカなことを言うな!」
彼は絶叫し、その顔を鋭く、呆れ果てたピンク色に染めた。
「マナコアは、性別に関係なく、厳格に一番上の子供が相続するものだ! しかもお前は紛れもない一人っ子だろうが! コアが行くべき相手なんて、お前の他に物理的に存在しないんだよ!」
彼は両手を宙に振り上げ、その声を純然たる、コミカルな激昂へと跳ね上げた。
「魔法がお前の高校生レベルのジェンダー政治なんかを気にかけるとでも思っているのか!? 俺の一族のコアが俺に来なかったのは、俺の兄貴のところに行ったからだ! それが法則なんだよ! もしお前の父親が死んで、その家に残された唯一の血肉がお前なのだとしたら、そのコアはお前の肋骨の真後ろに収まっていなきゃおかしいんだ!」
「そんなこと言われたって知らないわよ!」
私は言い返し、小さな書斎に彼の怒鳴り声が反響する中で、恥ずかしさと高まるパニックが入り混じって顔がカッと熱くなった。
その後に訪れた沈黙は重苦しく、屋敷の外で風が遠く、低く唸る音だけがその静けさを破っていた。冬夜さんは私を睨みつけ、自分の現実の絶対的な法則を打ち破る説明を求めながら、激しく胸を上下させていた。
私は自分の手元を見下ろし、部屋着の布地を指先できつく捩り回した。何年もの間、心の奥底に埋めてきた秘密の冷たい塊が、突如として私の喉元へと突き上げてきた。私は躊躇した。隠された世界の突如たる重々しさが、私自身の歴史を脆く、まるで恥ずべきことのように感じさせていた。
「冬夜さん……」
私は呟いた。その声は時計の秒針の音にかき消されそうなほど低かった。
「なんだ?」
彼は鋭く、しかし静かに応じた。彼の苛立ちは瞬時に消え去り、警戒を孕んだ、鋭い注視へと変化していた。
私は生唾を深く飲み込んだ。その真実は、私の舌の上で灰のような味をさせた。
「私……私には、一族のマナコアなんてないわ。それに、私が女の子だからじゃないの」
私はついに無理やり顔を上げ、彼の真剣で、計算高い眼差しを、純然たる脆弱さを湛えた目で見つめ返した。
「私、本当は養子なの。私は父親の、ただの養女だったのよ……あの人の血なんて、私には一滴も流れていないわ」
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