表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者たちが帰ってきた!?現代日本に異世界の戦士が現れて大混乱!  作者: SodaKun


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/43

英霊の種類

同盟が結成された。情報交換も良いね!ラインハルトが一番好き!

「バランスタイプです」

「バランスタイプだと!?」


ラインハルトの顔に、わずかな笑みが浮かんだ。


「興味深いな」


私は二人の顔を見比べる。その視線が物語っていた。それがとても珍しいものだということを。


「どうしてそんな目で私を見るんですか?」


冬夜さんは我に返ったように目を瞬かせた。ぽかんと開いていた口を閉じる。


「冗談だろ……!」

「説明してください」


彼は深く息を吸った。


「バランスタイプというのは、ミュトスの中でも極めて珍しい分類だ。弱点を持たない者だけが、その分類に入ることができる」


彼は続ける。


「どの分野にも秀でていて、どの分野にも欠点がない。まさに万能型だ」

「万能型……?」


私は首を傾げる。


「バランスタイプというのは、他の六種類の特性をすべて持つミュトスのことだ」

「六種類?」


彼は頷いた。


「ミュトスは戦闘スタイルによって七つのタイプに分類される。言ってしまえば、異世界における武術の流派や戦闘分類のようなものだ」


そう言うと、彼は自身のミュトスへと視線を向けた。


「ハイドリヒ、お前は知っているか?」

「いや。しかし、その知識の原型は私の時代に存在していたはずだ。あらゆる体系は私の時代へと遡る」


彼はそう言った。

冬夜さんはため息を吐き、再び説明を続ける。


「兄貴の日記によれば、ミュトスには七つの戦闘系統がある。バランス、ウェポン、アジャイル、マナ、エクストラ、アサシン、タンク。この七種類だ」

「じゃあ、バランスタイプは他の六種類の特徴を全部持っているんですか?」

「その通りだ」


私の視線は玉座に座る美しい英雄へと向けられる。

昨夜――彼は学校を破壊した怪物たちの一人だった。冬夜さんは彼をラインハルトと呼び、今はハイドリヒと呼んでいる。


「冬夜さん……あなたのミュトスはどのタイプなんですか?」


私が尋ねると、答えたのは冬夜さんではなかった。


「私はウェポンタイプだ」


ラインハルトだった。


「ウェポンタイプ?」

「参考までに教えてやろう。ウェポンタイプのミュトスは遠距離戦の達人だ」

「遠距離戦――!」


しかし冬夜さんが話を遮った。


「一つ聞きたい、ハイドリヒ。お前はウェポンタイプなのに、昨日は接近戦をしていたじゃないか」


黄金の英雄の口元に傲慢な笑みが浮かぶ。


「それは私自身が優れているからだ」


彼は冷ややかに言った。


「凡人には天才の価値など理解できん。昨日、私は接近戦をしていたのではない。武器を切り替えながら距離を調整していただけだ」


ラインハルトはそう説明した。


「ウェポンタイプの特徴は何なんですか?」


私のミュトスである老人はバランスタイプだ。他のタイプの特徴を知っておけば役に立つだろう。

冬夜さんが説明を始めた。


「ウェポンタイプは強力な切り札を持っている」

「切り札?」

「そうだ。異世界の遺産(アストラル・ドライブ)と呼ばれるものだ。ミュトスには二種類の能力が存在する。一つはギフト。もう一つが異世界の遺産(アストラル・ドライブ)だ」

「違いは?」

「ギフトは、生まれながらに持つ能力だ。異世界に生まれた時から授かっている才能のようなものだな」


彼は続ける。


「一方、異世界の遺産(アストラル・ドライブ)は伝説そのものだ」

「伝説……?」

「そうだ。彼らが生涯を通して築いた伝説が力となったもの。それが異世界の遺産(アストラル・ドライブ)だ」

「つまり、生まれつきではなく、人生の中で獲得する力?」

「その通り」


冬夜さんは頷く。


異世界の遺産(アストラル・ドライブ)は奇跡の領域へ到達した伝説の再現だ。武器である場合もあれば、服、魔法、あるいは骨のような身体の一部であることもある」


老人が振るっていた漆黒の剣。あの剣からは凄まじいマナが放たれていた。あれが異世界の遺産(アストラル・ドライブ)なのだろう。


「切り札って言いましたよね……ということは、ミュトスは一つしか異世界の遺産(アストラル・ドライブ)を持たないんですか? でもラインハルトさんはたくさん武器を持っていますよね?」


冬夜さんはため息を吐いた。


「普通はそうだ。大半のミュトスは異世界の遺産(アストラル・ドライブ)を一つしか持たない」

「大半?」

「例外があるんだ」

「例外?」

「エクストラタイプだ。こいつらは複数の異世界の遺産(アストラル・ドライブ)を持っている。言ってしまえば反則みたいな戦闘系統だな」


そしてラインハルトへ視線を向ける。


「それで、ハイドリヒの場合――」

「私の武器すべてが異世界の遺産(アストラル・ドライブ)というわけではない」


ラインハルトが静かに言葉を継いだ。


異世界の遺産(アストラル・ドライブ)とは、膨大なマナを消費して真価を発揮する究極の切り札だ。私の武器にも強大なマナは宿っているが、すべてが異世界の遺産(アストラル・ドライブ)級というわけではない」


その声は冷たく、それでいて王の威厳を感じさせた。


「じゃあ、それはギフトなんですか?」


冬夜さんが首を傾げる。

ラインハルトは真面目な表情で答えた。


「そうでもあり、そうでもない」

「どういう意味だ?」

「私のギフトは極限まで昇華され、異世界の遺産(アストラル・ドライブ)の一部と見なされる領域に達している。しかし、それは私の真の異世界の遺産(アストラル・ドライブ)ではない」


ラインハルトは無表情のまま答えた。


「ところで、あの怪物はお前に異世界の遺産(アストラル・ドライブ)を使わなかったのか?」

異世界の遺産(アストラル・ドライブ)と呼ぶには微妙だな。奴は手加減していた」


ラインハルトは鼻で笑う。


「どれほど弱い異世界の遺産(アストラル・ドライブ)であろうと、高位のミュトスなら一撃で葬れる力を持つ。恐らくは、あの臆病な召喚者の命令だろう」


ラインハルトと冬夜さんの会話は、私には難しい内容ばかりだった。怪物――あの夜の怪物。生徒の首を掴み、血を飲んでいた姿が脳裏に蘇る。


「彼女を休ませてやるべきだろう」


ラインハルトが立ち上がった。


「同盟の件、感謝する。小山君」


二人はそれぞれ席を立つ。

黄金の玉座が静かに消えた。


「ほらよ、小山君」


冬夜さんはポケットから何かを取り出し、私に向かって投げた。私は慌てて受け取る。


「……?」


手の中にあったのは、小さな飴だった。

私は戸惑いながら、その飴を見つめた。

この章をお読みいただき、ありがとうございました!SodaKun Out ☆!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ