↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うっかり死んだら異世界転生しちゃいました! でもここにはイイ男が全然いませーん! そんなところへ、ドSの王子様が現れました!  作者: 志村けんじ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
68/87

不安定な心

♢


「ヨシ。それなら出発だ。これからは更に厳しい道のりだぞ。みんな気を引き締めてな」


「それはいわゆる、ふんどしを締め直すというやつですね」


「ふんどし? なんだ、そのふんどしを締め直すというのは?」


「あっ!? えーーとぉ……。あっ、パンツのゴムを締め直すという意味です」


「巫琴《ミコト》ちゃん。そのゴムっていうのは、なんなの? 紐《ひも》ならわかるけど」


「あっ、じゃあ、紐《ひも》で」


「しかし、お前が以前いた世界には、いろんなものがあったんだな」


「まぁ……ハイテク化が進んでもいまして」


「ハイテク? なんだ、それは?」


「えっとぉーー。取りあえず、便利なものがたくさんあったということです」


「まぁ、いいではないか。ワタシは、そのたまに出てくる、巫琴《ミコト》のよくわからない話は好きだぞ。それに、そんなに気にすることでもないだろう」


「まぁ、そうだな」


「それに、本当は巫琴《ミコト》も、元いた世界に戻りたいのではないのか」


「!? 巫琴《ミコト》……。そんな風に思っているのか?」


「そうなの、巫琴《ミコト》ちゃん?」


「あっ……。えぇーーっとぉーー。どうなんでしょうか? あたしは一度死んでこの世界に来たはずなので」


「そういえば、突然あの村の近くに現れたと言ってたな。イヤか、この世界にいるのは?」


 アーサー様、そんな真剣なまなざしで、あたしを見ないでください。それに、なんだか少し、悲しそう……。


「まさか。そんなことはないわよね、巫琴《ミコト》ちゃん」


「はい。まぁ、そうですね。いまのところは、全然そんな気は」


「ほら、大丈夫よ、アーサー。そんなに心配しなくても、大丈夫」


「バ……バカをいうな!? 別に心配などしていない」


「そんな無理してると、あとで後悔することになるわよ」


「そうだぞ、アーサー」


「オレをからかうな、二人とも!?」


「図星《ズボシ》だろうが、アーサー」


 図星《ズボシ》!? 図星《ズボシ》って、まさか……。って、前はもっと気持ちが自然に盛り上がったんだけどな……。近頃のあたし、自分でも、どうしちゃったんだろ……。


「巫琴《ミコト》ちゃん、ホントに大丈夫?」


「あっ、エミリさん。心配してくれてありがとうございます。全然大丈夫です」


「そう。何か悩み事があったら、遠慮なく話すのよ」


「はい。そのときはよろしくお願いします」


 元いた世界かぁーー。お父さん、お母さんは元気なのかな。あたしが突然死んで居なくなって、悲しんでるんだろうな……。


 でも、いまは魔王をなんとしても倒さないと!


「それじゃあ、みなさん行きますよ! 久しぶりに……アレ行きます!」


「アレってなんだ?」


「ファイトぉーー!」


「アレね」


「アレか」


「イッパァーーツ!」「イッパァーーツ!」「イッパァーーツ!」


「では、みなさん、参りましょう!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。