表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うっかり死んだら異世界転生しちゃいました! でもここにはイイ男が全然いませーん! そんなところへ、ドSの王子様が現れました!  作者: 志村けんじ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/44

湯冷めのあとに、のぼせちゃいました


「ヘェーークシュン!」


「あら、アーサー、風邪でも引いた? きっと湯冷めしたのね」


「誰のせいだと思ってる」


「あら。まだあたしにそんな口きいて、いいのかしら?」


 あぁーー。エミリさんが、アーサー様ににらみ効かせてる。これだとまるで、アーサー様も、ヘビににらまれたカエルみたい。


「いいわ。わたしが僧侶の魔法で、風邪なんてすぐに治してあげる」


「いや。いい……」


「どうして?」


 ん? アーサー様、あたしの方を見てる。


「ハハァーーン。そう。誰かに看病してほしいのね」


 看病? アーサー様、まだそんな酷い風には見えないですけど。


「あら、ヤダ。どうやら熱もあるようね。それじゃ、お願いね。巫琴ミコトちゃん」


 エミリさん、そのウインクの意味とは? これはまさに、ついに巡ってきたチャーーンス、ですかぁーー!?


「わっかりましたぁーー! あとは、この巫琴ミコトめにお任せください!」


「なんだか、本当に熱が……。あぁ……」


「はい。しっかりしてくださいね、アーサー様。この温泉宿の部屋に行きますよ」


「スマンな」



「はい。アーサー様。このベッドに横になってください」


「あぁ……」


「えーと、熱はー」


 うわっ!? ホントにある!? 嘘じゃなかった。


 えーーっと、薬はないから……。取りあえず、おけと水とタオル……。それと、氷があればいいんだけどなぁーー。そんなものがあるわけないし……。


 ん? ひょっとして、イケるかも!


「アーサー様。おけとタオル、借りてくるんで、ちょっと待っててください」



 ヨーシ。おけに水とタオルは貸してもらえた。あとは氷。


 まだやってみたことはないけど、たぶんできるはず……。


おけの中の水よ。凍れ……冷たい氷になれぇー」


 思ったイメージ通り、魔法の力で水が凍っていくぅ……。だけどぉーー。あたしの手もちべたい……。でも、アーサー様のため、我慢ガマン……。


 こんなに手が冷たくなるってわかってたら、手袋してやればよかった。次からは、そうしよう。


 ヨーシ。もういい感じに氷になったかなぁー。これをついでに借りた、木槌きづちで叩きまして……。これでヨーシ。



「お待たせしました! アーサー様。これでしっかりと、熱が下がりますよぉーー」


「冷た!? なんだこれは!?」


「なんだって、氷ですけど。知りませんか?」


「それは、氷なら、もちろん知ってる。今は真冬でもないのにどうして?」


「どうしてって、あたしが魔法で凍らせましたけど。それがなにか?」


「そうか。魔法か……。って!? お前、手が真っ赤じゃないか!?」


「あぁー。これですか。水を凍らせたときに、手も冷たくなっちゃいました。それでですね」


「そうか。すまなかったな。ありがとう、巫琴ミコト


 って!? アーサー様が、あたしの両手を、しっかりと握って!?


「ピー! ポーー! あたしの方が熱が出るぅーー! 湯気が噴出して、のぼせちゃいますぅーー!」


「おい! 大丈夫か、巫琴ミコト……」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ