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今のビシン
今のビシン
ビシンは、いまの自分を、感じていた。変わった自分を。
あの日、ミオと再会してから、
もしくは、ミオの夢からか、
今回の事件からか、
どちらにせよ、変わったことは確かだった。
ビシンにとって、ミオは、自分がが変わったことのキーに思えた。
「ミオ、おれは、変わったみたいだ。性格とかは、変わってないが、
体というか、体質が変わった。
ちからがみなぎってる。
おれは、あまり、運動はできないほうだったろ、
ミオ、これから、できると思うけど、できたら、絶対に秘密だからな。
これは、初めてやることだ。やれるようなきがするから、やることなんだ。」
ビシンは、そう言って、立ち上がり、手を上に上げて、手のひらを上に向けた。
するとしばらくたって、ビシンの体が、ゆっくりと浮き上がっていき、
天井に手のひらがつき、ビシンが手のひらを、天井から離したら、
ゆっくりと、ビシンの体が降りてきた。
そして、床の上に、しっかりと立っていた。
ミオは、しばらく、声が出なかった。
「なぜ、そんなことが出来るの。あなたは、本当に、ビシンよね。」
「出来たね。本当に、出来ると思ったことができたんだ。これはすごい。
俺はビシン。おれは、おれだ。嘘じゃない。」




