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豪華な隠れ家・城
豪華な隠れ家・城
ふたりが入った豪華な家は、城という名で呼ばれていた。
2階建てで、外見から、豪華さは感じられないが、地下は3階もあり、地下の方が豪華であった。
「地下のリビングに行かないか。ミオ、どうだい。」
「そうね、地下の方が良いわね。」
地下のリビングのソファーに、深々と座り、ふたりは向かい合った。
「前に戻ったみたいだな。じゃあ、最初に、仲なおりのキスをしよう。」
「それは後で、」
と、言ったところで、ビシンは急に、唇を重ねてきた。
ふたりは、そのまま、しばらくのあいだ、くちづけをしていた。
「ミオ、今までは、すまなかった。これからは、絶対に嫌いにならない。
ずっと、好きでいるから、許してくれ。」
「ビシン、許すも何もないわ。わたしは、分かってるでしょ、
ビシンを嫌いになったことはない。
だから、ずっと、ふたりは一緒。大丈夫よ。」
「ミオ、悪く思わないでくれよ。
不思議だけど、ある時から、ミオのことが、愛しく思えてきたんだ。たまらないほどに。
そして、それまでの俺が、別人みたいに感じられたんだ。
わかるんだよ、自分の気持ちが。たまらないほどに、君を好きだということが。」




