隠れ家
隠れ家
「フカだ、いま、下に来た。出てこいよ。待ってる。」
「ありがとう。助かったよ、フカ。いますぐ行く。」
ホテルの友達のフカから、連絡を受け、すぐに、外へと出て行った。
そして、病院の玄関前に止まっていた車に、すぐに乗り込み、
その車は、すぐに、出発し病院を離れて行った。
それにしても、不思議と、外に出るまでに、病院関係者の誰とも、会うことがなかった。
「大丈夫だったか。」
「ああ、大丈夫だ。誰にも会わなかったよ。
それで、ミオも、連絡したら、すぐ、フカのホテルに来るはずだ。
部屋の方は、大丈夫かい?」
「ところで、大変だったな、今回は。
刺されるとはな、思ってもみなかったよ。
しかし、さすがだな、治りが早い。おまえは、ただ者じゃないと思ってたよ。
良かったな友よ、ってとこだな。
それで、隠れる場所は、おれは、支配人だからな。すごい場所を用意したよ。
前に行ったことがある場所だよ。奥さんになる前のミオさんと、
いっしょに、隠れて会ってた思い出の場所、そう、VIP様のための秘密の豪邸さ。
いいだろう。」
「えっ、あそこか!
最高だな。わくわくするよ。」
「ふたりの家は、変わってないんだよな。」
「良かったよ、ミオさんと別れなくて、それだけは、心配してたよ。
まあ、おまえは、女に縁がなかったからな。やっと縁ができたと思ったら、
今度は、離婚という噂が流れて心配したよ。
でも良かった。
じゃ、ミオさんを迎えに行こう。」
「悪いな、たのむ。」




