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隠れる
「ビシンのこと好きだけど、どうなの、マスコミも、明日から大変よ。」
「今は、逃げるしかない。マネージャーだけは、通しておく。
今後のこともあることだし。」
「今の状態は、空でも飛んで、逃げられるんじゃないかと思うほどなんだよ。
おかしいだろ、自分が怖いんだ。助けてくれ、ミオ」
ミオは、どうすればいいのか、自分の仕事のこともあって、整理できなかった。
しかし、口から出たことばは、
「わかったわ。どうすればいい?ビシン。」
「ありがとう。ミオ。一緒に行こう。一番最初に、ミオと入ったホテル。僕の友人がいる、
あのホテルへ、行こう。かれは、口が固いし、一番信用ができる。」
ミオも、ビシンのため、そして、ビシンと一緒に、これから歩いていける心のときめきのために、
覚悟を決めた。
「それはいいわ。懐かしいところね。よく覚えていたわね。」
「いま、頭に浮かんできたんだ。なんか、本当に、懐かしいな。
いまから、また、付き合いが、始まるみたいな気分だ。」
じゃ、病院に行くわ。ビシン、待ってて。」
「いや、おれが、そっちに行く。
ホテルの友達に連絡して、来てもらうから、大丈夫だよ。」
「病院から出れるの。」
「ああ、なんとか、わからないように出るさ。
心配するな、悪いことするわけじゃない。」




