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ヘルト・ア・シクザール  作者: 笹村 凉夜
8/9

お久しぶりです。


さて、皆さん。 GWはいかがでしたか?

私は大量の課題に追われて、全く楽しめませんでした…。


明日から通常通りの生活に戻りますが、また頑張って行きましょう!

 「ん、んぁ…」


 翌朝、凛哉はまだ日も昇っていない時間に目を覚ました。


 「ん…」


 久しぶりにフカフカのベットで寝た凛哉は、名残惜しそうにしながらも、掛け布団を剥いで起き上がる。

 そして、部屋を出て庭の井戸まで行き顔を洗う。


 「よし」


 そう言って、凛哉は自分の頬を強く叩いて、完全に目を覚ました。

 そして、屈伸などのストレッチを始める。


 凛哉はよっぽどの事が無い限り、毎朝トレーニングを行っている。

 

 召喚された当時、凛哉だけはほかの四人と違って魔法の才能が全く無かった。 子供でも楽に使えるような下位魔法ですらも全力でやってようやく発動するかどうかという程に酷いものだった。

 今でこそ独創空間(ラオムシュテレ)などという、ハルノブですら使えず、世界でも五人と使うことの出来ない超高難度の魔法を使いこなしているが、それは文字通り、血反吐を吐くほど努力した結果である。

 とは言っても、魔王と戦うと決めた時に凛哉は魔法を使うということを諦めていた。 魔法を覚えるよりも、身体能力を伸ばした方が早いと判断したからである。

 凛哉が魔法を覚えたのはマカロフに出会った他国との戦争が始まる前。

 取り敢えず目の前の脅威が無くなったので、自身の戦闘力増強のためにマカロフを師事したのだ。

 そして、魔法を覚えた後でも体を鍛えることを辞めずに続けている。

 なんでも、三年間続けてきた日課なので、毎朝自然と体が動いているのだそうだ。


 凛哉がストレッチを終えると、丁度朝日が昇って来た。

 凛哉は朝日に照らされながら中国拳法に似た型の構えをとる。

 この拳法は、大昔に凛哉達がいた世界からこちらの世界に何らかの理由で異世界転移してきたとある中国拳法の使い手が広めたものだ。 今では、元々こちらの世界に存在していたほかの二つの拳法に加えて、三大拳法の1つに数えられている。


 それを10分ほど続けた後、独創空間(ラオムシュテレ)を発動して、そこから一振りの()を取り出す。

 特に名のある名刀と言うわけではないが、昔から凛哉が愛用しているものだ。


 「ふっ!」


 息を吐き、刀を上下左右に高速で振る。

 

 「ふーっ」


 それも10分ほど続け、一息ついてから刀をしまう。

 そして、最後の仕上げは3kmダッシュ&10kmランニングを3セット。

 凛哉は若干かいた汗をジャージの裾で拭い、大地を蹴りだした。





    *     *     *     *





 約10分後、走り終えた凛哉は風呂へ向かっていた。

 こそ城の浴場清掃は昼に行われるため、すぐに朝風呂に入ることが出来る。

 凛哉は、折角入れるのだから軽く汗を流そうと考えたのだ。

 風呂に着いた凛哉は、昨夜のようにメイドが侵入してこないよう鍵を閉める。


 「ん? なんか忘れてる気がする…」


 服を脱ぎだした時に、何か大事なことを忘れているような気がしたので少し考え込むが、


 「ま、いっか」


 と、あっさりと考えることを止めた。





 風呂から上がり寝室へ戻ると、そこにはリーダーがいた。


 「…何してんの?」

 「あ、凛哉様。 おはようございます」


 凛哉に声をかけられて、凛哉の存在に気付いたリーダーは顔だけ凛哉に向けて挨拶をする。


 「ああ、おはよう。 そしてもう1度聞くよ? 何してんの?」


 凛哉は挨拶を返した後、同じ質問を投げかける。

 少し前まで凛哉が寝ていたベットに横になっているリーダーに向かって。


 「………私の趣味です」

 「今すぐ出ていけこの変態!」


 目を逸らしながら答えたリーダーを指差して凛哉は怒鳴る。


 「ちょ、待ってください! 今、凛哉様は確実に誤解なされています!」

 「なにが誤解だ! 現行犯なんだよこの野郎!」

 「野郎じゃないです!」

 「あー! そういうことじゃないんだよ変態!」

 「だから違いますって! 私がこういうことをするのは……凛哉様に対してだけです!」

 「なにその謎の高い好感度!? 余計に怖いわっ! そしてそれは紛れもない変態さんだよ!」


 ギャーギャーと言い争う2人。 その言い争いは、別のメイドが朝食に来いと呼びに来るまで続いた。





     *     *     *     *





 「あ、思い出した!」


 食卓へと向かっている途中に、ふと先ほど考えていた「大事なこと」を思い出した。


 「やばい…。 マジで忘れてたよ…」


 顔を青くしながら、凛哉は忘れていたことを口に出す。


 「……ゾルレン王への挨拶、行ってなかった…」

 


 


 

ここまで読んでくださってありがとうございます。


凛哉がゾルレン王への挨拶を忘れていた件ですが…。

私自身が書くのを忘れていたため、凛哉が忘れてたことにしてしまいました。(*´∀`*)エヘ


それと、今回はちょっと短めにさせてもらってます。

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