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ヘルト・ア・シクザール  作者: 笹村 凉夜
2/9

 大変遅くなってしまい、申し訳ありません! テストなどがありなかなか書くことが出来ませんでした。


 それと、物語の主観を変えました。 凛哉主観だと書きにくかったので…

 しばらく歩くと凛哉達の前方に大きな街が見えてきた。


 「あ、やっと見えてきた! これでやっと食料に有り付けるッ!」

 「あれだけ食っといてよく言うな」

 「私だって昨日から何も食べてないんだよ? そりゃあお腹だって空くよ」

 「何度も言うようだが、誰のせいで腹が空ってると思ってんだよ」


 食料に関して開き直っいるロイズにこんなことを言っても無駄だろうと分かってはいるものの、凛哉は文句を口にする。


 「まぁまぁ、細かいことは気にしないの! それより早く王都に入ろうよ! 温かい料理達が私達を待ってるよ!」


 これっぽちも細かくねーよ、と心の中で凛哉はツッコミを入れる。

 しかし、早く食事を取りたいのは凛哉も同じなので大人しく王都に入ることにした。





    *    *    *    *





 凛哉は1年前まで王都にはよく立ち寄っていた。 主な理由としては戦闘に必要な道具の購入などが挙げられる。 王都に置いてある道具は多少値は張るが、質や性能の良いものが多く取り扱われているので、凛哉は良く買い物をしていたのだ。 しかし、戦争が終わってからはそれらの道具は必要無かったので、この1年は全く立ち寄っていなかった。


 「わぁ。 さすが天下のマルゾディア王国の城下町。 今まで見てきたどの街より大きいし賑わってるよ。 これは料理の方も期待大だね!」


 ロイズは目をキラキラと輝かせながら、周りを見渡す。 そうしているうちにとある店から漂ってくる良い匂いを嗅ぎつけたロイズはその店に駆け込もうとする。 しかし、それは叶わなかった。 凛哉がロイズを引き留めたのだ。 


 「あの店は酒場だ。 ロイズにはまだ早い。 それに食いに行く店はもう決めてるからそっち行こうぜ」


 凛哉はそう言って歩き出す。

 ロイズは子供扱いされたことに対して抗議するが、凛哉がそれをスルーし続けるので抗議することを諦めた。 代わりに今向かっている店のことを凛哉に聞き始めた。


 「そのお店ってどんなところなの? お肉食べれる?」

 「食べれると思うぞ。 その店の店主とは知り合いなんだ。 頼めば肉ぐらい出してくれると思う」

 「ホント!? やったー! 食べて食べて食べ尽くすよー!」


 先ほどまでの不機嫌さはどことやら。 ロイズの機嫌は一気に良くなった。

 と、そんな会話をしているうちに目的地である店へとたどり着いた。 看板には『まどれーぬ』と随分達筆な文字で書いてある。


 「よし、到着!」


 そう言って、凛哉は『まどれーぬ』の扉を開け入店し、ロイズもその後に続く。


 「いらっしゃいませ~。 何名様でしょうか…って凛哉君じゃない! 久しぶりねー! というか今までどこで何してたの!? この頃凛哉君を見ないってみんな心配してたのよ?」


 凛哉達が入店してすぐに接客をしようとした少女が、凛哉の姿を確認すると駆け足で凛哉に詰め寄った。


 「お久しぶりです、カレンさん」


 自身の腰より少し上まで伸びた亜麻色の髪をハーフアップにしているエプロンを着た少女———カレン・チェスナットに凛哉は微笑を浮かべながら挨拶を返す。

 すると凛哉は後ろから上着が裾を引っ張られるのを感じ、後ろを見るとロイズが説明を求めているような目でで凛哉を見ていた。 カレンもロイズに気付いたようで、凛哉とロイズを交互に見る。 


 「ああ、このウェイトレスの人は俺の知り合いでここの店主のお孫さんでもある、カレン・チェスナットさん。 で、こっちは旅の途中で知り合ったロイズ・サベージです」

 「どうも~。 カレン・チェスナットです。 カレンでいいわよ~。 よろしくね、ロイズちゃん」

 「あ、どうも。 ロイズ・サベージです。 こちらこそよろしく、カレン」


 カレンとロイズが挨拶を交わしたところで「ぐうぅ」とカレンの腹が鳴った。


 「あらあら、お腹が空いてるのね~。 じゃあ料理を出そうかしら。 話はご飯を食べた後にね、凛哉君」


 振り向きざまに軽いウインクをしながら、カレンは厨房へと向かって行った。

 凛哉はロイズの肩をポンポンと軽く叩いてから席へと向かう。 ロイズは顔を真っ赤にしていた。



 


 店の1番南側の窓際の席。 そこが凛哉の特等席であった。 凛哉は真っ直ぐその席へ向かい、腰掛ける。

 すでに昼飯時は過ぎていたためか、店内には凛哉達を除いてお客の姿は見られなかった。 凛哉が窓から外の様子を見てみると、子供達が元気に走り回っているのが目に入る。


 「平和になったもんだなぁ」


 ふと、そんな言葉が凛哉の口から零れた。

 1年前にこの店を利用した時はまだ戦時中だったため、街中で誰かが笑っているというところはほとんど見かけたことがない。 皆、戦争に次ぐ戦争で疲労も溜まり、暗い顔をしていることが多かった。

 そんな惨状を知っている分、今の平和を、凛哉はより尊く感じていた。


 「何を他人事みたいに言ってるの。 今の平和は凛哉君達が作ってくれたも同然じゃない。 みんな凛哉君達に感謝してもし足りないくらい感謝してるんだから」


 そう言って、カレンが2人分のパスタをテーブルの上に置く。 凛哉はカレンの言葉に苦笑で返してから「いただきます」と言って、出てきたパスタを食べ始める。

 ロイズはいつの間にか凛哉の向かいに座っており、凛哉と同じようにいただきますと言ってからパスタを食べ始めた。


 「おじいちゃんの作り置きだから味は私のより断然いいわよ~。 たんと召し上がれ~」


 カレンは微笑みながら凛哉達の挨拶に返事を返す。

 そこで、凛哉はあることに気付いた。


 「カレンさん、そういえばマカロフさんは留守なんですか?」

 「そうなのよ。 おじいちゃんったら、ついさっき散歩に出かけちゃったのよねぇ」


 マカロフ・チェスナット。 カレンの祖父であり、ここ『まどれーぬ』の店長を務めている男性である。


 「まぁ、そのうち帰ってくるだろうから、良かったら待っててくれない? おじいちゃんも凛哉君に会いたいだろうし」

 「ええ、いいですよ。 俺も久しぶりに会いたいですし」


 カレンの申し出に、凛哉は快く了承する。 


 「ありがと~! きっと凛哉君に会ったらおじいちゃんも喜ぶと思うわ!」


 凛哉の答えを聞き、笑顔で喜ぶカレン。


 「それじゃあカレンさん、料理の追加を頼んでもいいですか? 目の前の食欲魔人がもうパスタを食いきってしまっているので。 肉料理でお願いします」


 何気なくロイズの方を見た凛哉は、先ほどこの店へ向かっていた時のロイズとの会話を思い出して、カレンに肉料理を追加してもらった。


 「ふふっ。 はーい、お肉料理追加ね? ちょっとだけ待ってて、すぐに作って持ってくるから」


 カレンもロイズをちらりと見て、笑いを漏らしてから再び厨房へと向かって行った。

 ロイズはというと、今度は赤面しておらず、それどころか肉と聞いて満面の笑みを浮かべていた。 

 女の子としてその反応はいかがなものかと思う凛哉であった。

 テキトーな終わり方ですいません。

 あと、次回からはなるべく早く投稿出来るよう、努力していきます。

 感想やアドバイス等、お待ちしています!

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