27、生きる。 (イラストURLつき)
http://3965.mitemin.net/i37636/
できれば、先に見てほしいです。みてみん様へコピペお願いします。
ありがとうございます、鴉さぁん!
……呪魔界、呪魔城からさらに北の塔……
「きた!モロゴハノンキィ様だ、みんなも帰ってきたぞ!!」
「おかえりなさいませ!」
「モロゴハノンキィ様ー!!」
待機させていた魔導兵士とメイドたち。
何故、気がつけなかったんだ…
こんなに、大切な者達は山ほどいたというのに。
ルージュの肩に掴まって歩いていても、いらついたりしない。
昔なら…自身が情けないと、自傷行為に出たはず。
今思えば、なんと愚かな…
彼等を蔑ろにしてきた時は、あまりにも長すぎた…
「……私は…何一つ、知らないままだ…」
「えっ?」
「命懸けで戦った彼等の…名前すら知らずに、投げ捨てようとしたのか…」
「………!!」
どこまで、愚王に成り果てようとしていたのか。
情けなくて呆れて、思わず笑ってしまう。
それでも…
私が生きていくことに、意味はあるのか?
考えなければならない。
あの剛魔のやつらに引けをとり続けるのは御免だ。
………不意に、腕を強く掴まれた。
「モロ様。」
「…ルージュ?」
「大丈夫ですわ。昔からいる者達は皆あの日、モロ様に命を救われました。後から配属された者達だって、厳重な採用試験の末に集まった精鋭ばかり。モロ様を裏切るような者はおりません。」
「……あぁ、そうだな。私が何もせずとも、皆…壊れかけた私のそばに…居てくれた…」
「だ、か、ら! 大丈夫だと申し上げております。」
「……何故…?」
「普通…王が民に弱きを見せるなど、あってはなりません。 でも私達はモロ様が、傷付き続けて…脆く悲しく崩れやすい事を知っています。だから私達は、お側にいます。独りにしません、何があっても。たとえ…モロ様の選択が間違っていたとしても…最期までお側にいると、全員で誓いました。」
「……」
「これから覚えてください。大丈夫、まだ時間はありますわ。…過ぎてしまったことは諦めましょう。皆待っててくれますから。」
なぜ、笑いかけてくれる……こんな私に…
「ああ、でも…」
「…?」
「ねぇ、モロ様。…私は、あきらめましたわ。」
「…何を……どうあきらめたと言うのだ?」
ふいに見せる笑顔。
自我を失わなかったのは、この女魔がそばにいてくれたから…
「あきらめられないと、あきらめたのですわ。」
「? わけがわからん。何だそれは…」
「ふふふ。」
「…?」
「「モロゴハノンキィ様ぁぁぁ!!!」」
「わわっ!?」
問い直そうとしたところへ…
塔や門から駆け下りてきたみんなに一気に囲まれる。
「よかった、よかったぁぁ!」
「思い留まってくださったのですね!」
「こら、おまえら!怪我の手当が先だ!!早く運べ!!」
「野戦治療の準備は整っております!皆さんはこちらへ!!」
……愛しています、あきらめませんわ。……
「る、ルージュ…!」
「またのちほど。落ち着いてからお話しましょう。それでは…」
ほんの一瞬、なにか言われたような…
だが、押し寄せる皆に流され…
結局会えずじまいだ。
奴らから、何故か軽く悪意を感じたんだが… いったい、何なんだ……?
「(いい感じにさせてたまるか!!)」
「「「(おうよ!)」」」
大呪魔王様とルージュさん 帰り道(?)のシーン。
書く予定、無かったのですが…
あんまりにも素敵な漫画をいただきましたので!
ちくしょう、さらに遅れるじゃないか!
うれしい悲鳴をまさか実際にあげるとは思いませんでしたよ!!
ありがとうございます、鴉さま!!!!
こんにゃろう!!
ごろんごろんしてしまう!
ベットでじたばたしてしまうううう!!
できれば、本文を読む前に漫画を見ていただきたくて、前書きのほうにURL載せましたが…
いえ、お好きなタイミングでお読みください。
読者様あっての文作者ですので。
皆様あってのTaka多可です。はい。
ちなみに。
呪魔さんたちの悪意って言うのは…
いい雰囲気になりかけてるモロ様とルージュさんにやきもきしてるだけです。
みなさん、複雑な心境なんですよ(笑)
そのへんもまたいつか書きます。
それではまた次話もおねがいします!
(月光版掲載時 2011年 12月27日)




