魔都 京都⑨
久しぶりです。これからもちょくちょく更新しますので見てくれればうれしいです。あと最初の話とかもちょくちょく書き直したり修正したいと思います。
エリスとアルテリアが戦い始めてから既に10分以上経過していた。その間アルテリアはエリスの魔法のコントロールを奪うことが出来ず防戦一方となっていたが、エリスもアルテリアの防御を崩すことが出来ていなかった。
「ちっ!めんどくせぇ天才様だな!正々堂々アタシを殺してみろよ!」
エリスの挑発を銀の球の中にいるアルテリアは聞き流す。
エリスは自身の体を銀で覆いその姿を全長3メートル前後の人狼に変じて、アルテリアに攻撃を加え続けるがその全てがアルテリアに届かず焦れていた。
(わざわざ貴女の土俵で戦うわけないでしょう。魔法の維持も限界みたいだしこのまま持久戦よ)
アルテリアはエリスの魔法を奪えないことに最初こそ動揺していたが、エリスが明らかに攻撃のペースを飛ばしていることに気づき、今のエリスの状態が長続きしないことを予測していた。
それに時間をかければかけるほどアルテリアは優位に立つことを確信していた。その理由は鬼門の存在だ。鬼門は絶対的な戦力であり、今魔都にいる戦力ではどう見積もっても勝てるはずがないからだ。天風の最高傑作がいるとはいえ鬼門は"魔女の作品"すら持っておりその装甲を削るのは現代兵器でも難しい、だからアルテリアは鬼門の勝利を疑わない。
しかしアルテリアは鬼門が来るまでもないことも確信していた。彼女はエリスの猛攻を自身の銀の球で受けつつ少しずつエリスの魔法を支配しようと試みておりその結果既に半分ほどの支配権を奪取していた。
アルテリアは確実に勝つためにエリスのガス欠を待った。エリスの攻撃が当たる瞬間だけ彼女の魔法を支配してその衝撃を弱めるだけにとどめているせいでエリスは自身の魔法が支配されていることに気付かない。
魂を知覚して自身の魔法に対する理解を深めたエリスだったが、今のアルテリアは既に生物としての格が違っており魔法を徐々に支配されてしまっている。
エリスは致命打を与えられずに時間だけが過ぎていることに焦りを覚えて大技で力押しに押し切ろうとする。
「これで終わらせる!"銀の百腕"!」
自身が構築していた銀を全て腕に変えてアルテリアの銀の球めがけて拳を放ち続ける。
エリスの銀の拳はその一発一発が普通乗用車を吹き飛ばせる威力でそれが百連発されればアルテリアの防御もさすがに保たないがその拳たちのほとんどはアルテリアに当たらず明後日の方向に飛んでいく。
「は?」
エリスは魔法が自分の意思に従わなかったことに呆然としてしまった。今の自分の魔法がアルテリアに支配されていないと思っていたがそれは勘違いで、渾身の魔法を逸らすために今まで支配できていないふりをしていたと悟ったからだ。
アルテリアの思惑に気づいたエリスは銀魔法を全て解除して生身でアルテリアに迫ろうとするが、アルテリアの銀の球にその身を包まれてしまう。
(やばい!)
身の危険を感じたエリスは咄嗟に銀魔法で鎧を作ろうとするがそれは間に合わなかった。
「"処女の串刺し"」
アルテリアの銀の球は内部に無数の針を伸ばしその中にいるエリスを串刺しにする。
数秒経ってから銀の球を解除して流体にすると中にいたエリスが体の至る所に風穴を開けて地面に倒れ伏す。その様子を見てアルテリアは笑顔を作る。
「最後の攻撃は惜しかったわよエリスちゃん、まだ死んでないようだしそのままにしてあげる。アッシュを殺した件はこれでチャラね」
虫の息であるエリスを置いてアルテリアは黄金姫が逃げた方向に歩いていく。
全身に風穴を開けられたエリスは自らの命の灯火があと数分でなくなることを悟っていた。
(ここまでか…ごめんなさい父様、母様、一族のみんな。アタシはみんなの仇も討てずにここで死にます、許して。黄金姫様、約束守れなくてごめん)
今際の際にエリスが思ったのは一族への懺悔と黄金姫への謝罪だった。
そうして何も果たせず死にゆくエリスの元に人影が現れる。
「ありゃりゃ、魔法使いの死体がある。うん?まだ死んでないのこれ?じゃあ助けてあげようかな」
死にゆく者にかけるとは思えないトーンの声が彼岸に響く。
エリスの傍らに立つのはとんがり帽子を被った紫色の髪を三つ編みにした少女だった。その少女は瀕死のエリスに口づけをする。
「魔法使い用に調整してないから生き残れるかは賭けだけど、まあ大丈夫でしょ。うーん。"オズ"を回収したいけどこの娘をこのままにしたら結局死んじゃうし、しょうがない一旦表の世界に戻ろっか」
少女は扉を作り出しエリスを連れて彼岸から姿を消した。
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エリスと別れた黄金姫はすぐにポン太と合流していた。これはポン太が彼岸の異変を感じ取って合流地点よりも魔都の方に向かっていたためだった。
ポン太と合流した黄金姫は安心感から崩れ落ちてしまう。ポン太はそんな黄金姫を背負って天風市を目指して走っていた。
ポン太は魔力で出来ている生命体であるため肉体的な疲労を全く感じないが、黄金姫は絶滅指定種と人間のハーフであるため肉体がちゃんとあるので運動をすると疲れを感じてしまう。ただでさえ"奥の院"に篭りきりだった黄金姫の体はこの短時間の全力疾走で限界を迎えていた。
ポン太は黄金姫を抱えたまま陸上の短距離選手並みのスピードで二十分以上走り続けていた。肉体的な疲労を感じないポン太だったが、体の構造上これ以上速く走ろうと思うと足が絡まるなどのリスクが高まってしまう。
天風市を目指して走っているポン太だが自らの後方から嫌な気配をビンビンに感じていた。
(まずい。既に捉えられてる。僕の足じゃもう撒けない)
気配だけじゃなく視線も感じはじめたポン太は、自分の目指す先を悟らせない様に彼岸の中にある住宅の中に入ったり細かく角を曲がるが自分を見つめる視線を振りきれない。
(ダメか…じゃあ僕のやることは決まってる)
一つの住宅の中に入ったポン太は抱えていた黄金姫を降ろす。
唐突に地面に降ろされた黄金姫は困惑の瞳でポン太を見つめる。
「ど、どうしたのじゃポン太。妾と共に逃げようぞ」
ポン太がこれから何を言うかを感じ取った黄金姫は、その言葉は言わせまいとポン太をしゃべらせようとしない。しかしそんな黄金姫のささやかな抵抗はポン太の言葉に封じられる。
「姫様、ここでお別れです。御前様から与えられた任務を今果たします」
覚悟を決めたポン太からそう言われるが黄金姫は泣きじゃくって聞く耳を持とうとしない。
「嫌じゃ嫌じゃ!みんなで一緒に生きるんじゃ!妾の命令じゃ!」
泣きじゃくる黄金姫の姿はとても彼岸の主には見えなかった。今まで彼女は魔都しか知らずまた自らの願いは必ず叶えられる環境で暮らしていた。そんな彼女がたった一週間ほどで自らの友や信頼していた護衛達、そして母から託された都を全て奪われてしまったのだ。
彼女の精神はとっくに限界で無行姉妹や翁は戦闘能力があったため希望を持って見送れたが、ポン太はただの妖で戦闘能力を全く持っていない、自分を逃がすための少しの時間稼ぎとして死ぬことになる。そのことを悟った時点で限界で張り詰めていた彼女の精神が崩壊してしまったのだ。
自分の身を案じる主人に感謝の念が絶えないポン太だったが、その主人をこれ以上危険に晒すことは出来ないと心を鬼にする。
「姫様!この位置ももう敵にバレてます!このままここにいてももう先はありません!貴女の命は御前様が命をかけて守ったものなんです、だからどうか生きてください!僕にどうか御前様の"黄金"を守らせてください」
後半の言葉は涙混じりになっていたがポン太は自分の想いを全て黄金姫に伝えた。
ポン太の言葉を聞いた黄金姫は涙を止めることはできないが、精神を持ち直して決意の表情をポン太に見せる。
「うーん、いい話ねぇ。わたしも涙が出ちゃいそうだわ」
ポン太でも黄金姫でもない声が2人に聞こえる。いつの間にか隠れていた住宅の中にアルテリアが入ってきていたのだ。
アルテリアは銀を触手の様に変形させて黄金姫を捕まえようとするが、ポン太が黄金姫を押し倒すことで回避する。
「姫様!逃げて!」
そのままポン太は黄金姫の体を庇って何とか住宅の外に出す。
外に出た黄金姫はポン太の方を振り向くことなく天風市の方向に向かって走り出す。
「あらら、逃げられちゃった。まあいっか。今のわたしの目なら魂も見えるし。あの子の重なり合った魂はどこからでも見えるしね」
そう話すアルテリアが操っている銀の触手の先端には串刺しになっているポン太の姿があった。
妖であるために出血はないがその肉体が破壊されれば当然死ぬことになるポン太だったがその表情は笑みさえ浮かべていた。
アルテリアはポン太の表情には気付かず悠然と黄金姫を追いかけるために歩き始める、串刺しになっているポン太を離すことはせず。
「ちゃんと別れの挨拶はさせてあげるわよ。わたしも鬼じゃないしね。さあ、急がないと貴方が消えてしまうわね」
アルテリアは気づかない、ポン太が自らの体をアルテリアに近づけていることに。
アルテリアは気づかない、ポン太の核にある魔力の塊に魂の様なものが重なっていることに。
そうしてポン太はアルテリアのすぐ近くまで来ていた。
「あら、どうしたの?わたしと話したくなった?貴方は可愛い顔してるし大歓迎よ」
アルテリアの言葉を聞いてポン太は笑みを深める。
「く た ば れ」
その言葉がアルテリアの耳に届くより先にポン太の全身は光り輝き周囲50メートルを包む爆発を起こした。
ポン太から別れて走り続ける黄金姫の耳に天をつんざく轟音が届く。思わず振り返った黄金姫は、その爆発がポン太がいた方向からのものと知って涙が溢れ出す。
黄金姫は涙を止めることは出来ないが走る足を止めることもしなかった。そうして数分走った黄金姫は疲れから道の真ん中で膝をつく。
ポン太がいなくなった黄金姫は最もわかりやすい大通りの道から天風市を目指していた。土地勘が全くない黄金姫は標識を頼りに天風市を目指すことしか出来ないため見晴らしのいい大通りを通るしか選択肢がなかった。
(あんな爆発を直撃して魔法使いが生きていられるはずないのじゃ)
黄金姫はアルテリアを魔法使いと聞いていたので、ポン太が起こしたであろう爆発に巻き込まれて死んだものと考えていた。だから道の中央で休んでいたのだが、爆発した方向から飛来物が自分の方に飛んでくるのを目にして即座に横に飛ぶ。
かなりの速度で飛んできたのは銀の巨大な槍の様なものだった。そしてその槍の中から肉体のところどころが欠けているアルテリアの姿が現れる。
「まさか、あの程度の魔力であんな爆発を起こすなんて。油断したわね、いい友達を持ったわね姫ちゃん」
どう見ても生きていられる様な怪我ではないはずなのにアルテリアは笑顔を浮かべながら軽い調子で黄金姫に話しかけてくる。そんなアルテリアの姿は黄金姫にとって悍ましいものにしか見えなかった。
自分の友が死ぬ原因を作ったくせにその友を褒められても黄金姫は憎悪しか湧いてこない。
「お、お前何なのじゃ。魔法使いがあの爆発で生きていられるはずがない、妾でも無理じゃ。不死の存在じゃないと」
「正解よ姫ちゃん。わたし不死になったの。元々真祖様の血を持ってたんだけど、わたしの婚約者のお陰で改良できてね。今のわたしは"人造真祖"なの。まあ本当の真祖様みたいに仲間を増やすことは出来ないんだけどね」
その答えを聞いて絶望する黄金姫。箱入り娘とはいえ彼女は母と同じ絶滅指定種については翁から聞かされていた。その中でも真祖は最も人類を滅ぼすことに精力的なものだと教えられていて、そんな真祖になった人間というのは悍ましいを通り越して理解不能だった。自分たちの天敵だった種族に自ら成るなんて信じられなかったのだ。
「そういうわけで、わたし貴女のお母さんと同格の存在になったから貴女の尻尾を貰ってもいいかしら?もう使わないんでしょうし、貴女が持っていても宝の持ち腐れでしょ」
そんなことを宣うアルテリアに黄金姫は怒りが込み上げる。
「ふざけるな!妾の尻尾は母様から受け継いだものじゃ!お前のような気持ち悪いやつに渡すことなど出来るものか!」
「ええ…気持ち悪いってひどくないかしら?お姉さん傷ついちゃうわ」
悲しげな表情を浮かべるアルテリアだったが、話している間にもその肉体は再生していて既にほぼ元通りの状態になっていた。
黄金姫は怒りのあまりアルテリアに殴りかかるがそれはアルテリアの銀の盾に受け止められ、そのまま触手で全身を絡めとられる。
「うーん、姫ちゃんはおバカちゃんね。いくら怒っても戦ったことのない貴女じゃわたしに敵わないわよ」
笑顔で忠告をしてくるアルテリアに黄金姫は嫌悪感を隠せない。
「うるさい!ポン太を殺したお前を妾は許さん!絶対殺してやるのじゃ!」
「ふふふ!残念だけどそれは無理よ。わたしに捕まった時点で貴女の命運は終わったのよ。その尻尾全て貰ってあげるから大人しくしててね」
それだけ言ってアルテリアは集中する。
真祖は吸血鬼を増やす以外にもある一つの能力がある。それは他者の魂を丸ごと奪う能力だ。対象の魂に接触していないと使えない能力だが、絶大な力だった。本物の真祖であるエリーゼはその能力を使ったことがないため魔法使いたちには認識されていない能力だが、人造真祖となったアルテリアはその能力に気づき行使する絶好の機会を今得ていた。
黄金姫が神狐御前から受け継いだ尻尾がどんどんアルテリアに奪われていく。
母の力を奪われている黄金姫は無力感に止まらない涙を流していた。
(くそ!くそ!こんなやつに母様の力も妾の力も奪われるなぞ許せんのじゃ!じゃが妾にはどうすることも出来ん、妾はこんなに弱かったのじゃな…)
神狐御前の尻尾を全て奪われ自らの尻尾も奪われてしまう事を感じ取った黄金姫は最後の抵抗をする。
「誰かー!誰かおらんのか!妾を助けてくれぇ!」
彼岸の主の最後の抵抗としては何とも情け無い行為だった。
アルテリアは無様に助けを呼ぶ黄金姫を鼻で笑う。
「無駄よ、姫ちゃん。貴女の友達が呼んだ戦力はみんな死んだもの、誰もここには来れないわ」
黄金姫の助けはないと断言してアルテリアは尻尾を奪おうとするがそこに予想もしていなかった助けが来る。
ビリッとアルテリアの頬に静電気が走る。
(静電気?彼岸で?空気がないのに?)
彼岸では魔法で再現した自然現象しか起きない、それなのに今アルテリアの頬には静電気が走った、それは即ち。
「"紫電雷光脚"!」
雷速の蹴りがアルテリアの左頬に突き刺さる。凄まじい勢いでアルテリアは吹き飛ばされて、その場に残っていた黄金姫を絡め取っていた銀の触手はアルテリアの魔力の供給が止まり消失した。
「聞こえてたっすよ!助けを呼ぶ声!自分もあのアルテリアとは因縁があったりなかったりするっすから手伝うっす!」
場違いなほどの元気な少女を見て黄金姫は自分の涙が引っ込むのを感じた。
「むむっ!泣いてたんすか?体調悪いっす?なら自分に任せて休んでてください!」
そう言ってルカは独り合点して吹き飛んだアルテリアの方向を見て魔法を発動する。
「"紫電変身"」
ルカの全身から紫電が散る。それは魔法使いの奥義ともいうべきもので自らの体を魔法に変換する"身体魔法化"と呼ばれる技術で、魔力が続く限りダメージを負わず疲れることもないという最強の状態となる。
"身体魔法化"は極限まで錬磨された魂にしか出来ない技術でルカの年で習得するの本来あり得ないのだが、鬼門が纏っていた"オズ"の装甲に傷をつけた時ルカは魂までを燃料にしておりその時に極限まで錬磨され、その後にドロシーによって治療されたことによって消費された魂の状態が元に戻り錬磨された魂が残った。
そういった奇跡を乗り越えたルカは今なら何でもできるという全能感に溢れており、今なら出来ると思い"身体魔法化"を使ったのだった。
全身を紫電に変えたルカは地面に転がっているアルテリアに追撃を行う。
雷速でアルテリアに近づきその体を全力で蹴り飛ばす。
最初の蹴りで顎を吹き飛ばされていたアルテリアは再生に集中していたが、ルカに蹴り飛ばされて強制的に再生を中断される。
(速すぎる!?これじゃあわたしは何も出来ない)
ルカはそのままアルテリアと共に黄金姫から距離を取りアルテリアを空中に蹴り上げる。
蹴り上げたアルテリアを四方八方から雷速で攻撃し続けるルカのその軌跡が球体を形作る。
「"紫電雷光連撃"!」
ルカが形作る球体の中心部にいるアルテリアの体は銀で覆われているが、既に瀕死の状態まで追い込まれていた。
(この異常な攻撃速度は十中八九"身体魔法化"!このままじゃ滅ぼされる!わたしはまだ滅ぼされるわけにはいかない!)
既に頭が吹き飛ばされているアルテリアだったが、残った心臓と魂で思考を続けてこの状況の打開策を考案する。
アルテリアの周りにいくつもの扉が現れる。その中の一つにルカは飛び込んでしまう。それは彼岸の扉で、それをくぐってしまったルカは表の世界に飛ばされてしまった。
表の世界に飛ばされたルカは"身体魔法化"をつかったままの状態で表の世界に行ってしまいその反動を受けることになる。
"身体魔法化"は魔力で構成された彼岸だから許される技術であり、彼岸の中であっても解除する時は自身の肉体を慎重に形作らないと肉体の構築がうまくいかず重傷を負ってしまう。
そんな細心の管理をしなければいけないものを攻撃の合間に表の世界に飛ばされてしまって強制的に解除されてしまったルカは表の世界につくなり全身から血を吹き出してその場に倒れてしまう。
(あっちゃあ〜。しくったっすね。あの女の子にあんな大見得切ってこれなんて最悪っす。どうか逃げ切れてますように)
そんなことを考えながらルカは表の世界の繁華街で血まみれで倒れる。
ルカの猛攻を受け続けたアルテリアの体はボロボロになっており、肉体の再生もあまり進んでいなかった。その理由は頭を吹き飛ばされたことにより魂で考えることをしなければいけなかったが、ルカの攻撃を防ぐために扉の魔法を使った反動で魂が消耗してしまったからだ。
ルカは人造真祖になる時魂を二分割して魔法を使える様にしたのだ。そのせいで真祖の再生能力も鈍くなってしまい魔力の量も人間だった時の半分になってしまっていた。その状態でエリス、ポン太そしてルカとの連戦をしたことにより魔力も真祖の力も消耗しきっていた。
頭がない状態で魂も消耗した状態のアルテリアは導かれる様に魔都に向かって進んでいく。ルカの攻撃によって魔都の目の前まで吹き飛ばされていた。
そうして魔都の中に入ったアルテリアの体から5本の尻尾が生え、足りない尻尾の気配を感じ取って蓮と鬼門の方に向かって走る。
アルテリアの体は魔都に入った時からかなりの速度で再生されていたが、その肉体はアルテリアの体ではなく他の何者かの体を再生して鬼門の元に辿り着いた時その頭部が再生される。
それは白銀の髪だけアルテリアの要素をもっておりそれ以外の要素は全く違い頭部に狐の耳を生やす妙齢の美女のものでその正体は古くも新しい魔都の主、神狐御前のものだった。
扉の魔法
彼岸と表の世界を繋げる魔法。実はかなり魔力を消費する。魔法使いなら誰でも覚える魔法で澪も覚えている。
身体魔法化 (マジカライズ)
肉体を魔法に変換する魔法使いの奥義
ワンピースでいうロギア系みたいな感じ
最低限魂を知覚しないと出来ないもので極限まで錬磨した魂でない場合解除が出来ずに魔力が尽きるとともに魔法の様に消滅したり、解除した時体の配置がぐちゃぐちゃになってそのまま死んだりする
ルカが使用したが氷河や風花が近くにいたら全力で止めていた。今回はルカがゾーンのような状態になっていたため成功して、表の世界に戻っても5体満足だったが熟練の魔法使いでも攻撃の途中で扉をくぐったら普通死ぬ。ルカは初めて使ったから肉体を過度に拡張したりしなかったため助かった。




