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9話 スノウの運命的な出会い

ースノウ視点


「スノウのベッドも作ってもらわなきゃね」

セレナがベッドに座って、僕をみた。


「僕はセレナと一緒の布団で寝るから大丈夫!」

「そう?でもそうなると小さいままでいることになるけど大丈夫?」

「全然大丈夫だよ!」

セレナの魔力は本当に心地いい。暖かくて良い匂いがする。


「じゃあ、今日は大変だったし早めに寝ようか。おやすみなさい、スノウ」

「うん、おやすみ、セレナ」

セレナは疲れたのかあっという間に寝た。


しばらくして、セレナの寝息が聞こえてきたのを確認して、

僕はベッドから降りた。


「さて、屋敷内を散策しようかな。自分の住む場所は把握しておかなきゃ、セレナを守れないからね!」


扉をあけてそっと外に出た。


それにしても、今日は大変だったなー。

まさか自分が人間に不覚を取るなんて、すごい失態だ。


あの時は、お母さんの容態がひどくなってて、効きそうな薬草を探してたんだよね。

完全に油断してたよ。

あんな魔術にひっかかるなんて。


セレナがいなかったら、本当にやばかったな。

毒にやられるし、従属の術がかかりつつあって、かなり朦朧としてたけど、

あの匂いを頼りにフラフラ湖までいったんだよね。


そしたら、まさか従属の術まで解いちゃうなんて、

もうこの子しかいないと思ったよね。


お母さんも若い頃は、大事な人がいたって言ってた。

その人の生涯を一緒に過ごし、今でも心の中にその人がいるって。


僕もいつかそんな人と出会いたいと思ってたんだ。


セレナは光魔法は使えるけど、他の魔法は使えないって言ってたから、

僕がちゃんと手伝ってあげるんだ。

セレナをいじめる奴は僕がガブッとやっちゃうもんね!



「あれ、スノウ?セレナはどうしたの?」

若い男が声をかけてきた。こいつ誰だっけ?

さっき会った気もする。


「誰?」

「忘れちゃった?セレナの兄のカイエルだよ」

「あー、興味ないから忘れてた」


そういえば、研究室だかに行った時にいたなー。


「なんか、雰囲気違うね。そっちが素なの?」

「どうかな、セレナ以外に興味ないし」


なに、こいつさっさとどっかいってほしい。

無視して通り過ぎちゃおーっと。


「あれー、そんな態度とっていいのかなー?」

「なに?」

「君の足につける装飾品を作るのは僕なんだよ?」

そういえば、昼間そんな話してたな。


「別に僕、装飾品なんてなくてもいいし」

「せっかく、セレナとのお揃いにして、遠隔でも会話ができるような魔道具にしてあげる予定だったのになー」

「僕、セレナから離れることないもん!」

「今はね。でも今後わからないよ?学校入ったらずっと一緒にはいられないだろうし、セレナがなんかあったときにすぐ駆けつけられないかもよ?」

「え!それは嫌!」


僕はずっと一緒にいるつもりなのに、学校ってやつは僕とセレナを引き離すところなんだ。

そんなところ行かなきゃいいのに。

セレナは僕がずっと守ればいいんだし。

セレナにお願いしてみようかな!


「あ、学校は貴族が全員行かなきゃいけないところだから、セレナに言っても困らせるだけだよ」


こいつ、僕の心を読んだのか!?

侮れない……。


「じゃあ、僕はどうすればいいの?」

「ふふふ、セレナの前みたいに良い子にしてればいいよ」

そう言って、カイエルは僕の頭を撫でて、通り過ぎていった。


セレナの兄、要注意人物だ!

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