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詰んでる令嬢と色を知らない王子  作者: モモノ空
第一部 エルナード領編

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30/31

30話 ダンスレッスン

昨日更新できなかったので、本日更新しました!

「さて、本日からダンスのレッスンをします。みなさん素敵な装いですね」


マナーとダンスはお姉様にも必要ということで一緒に参加することになった!


お姉様もエリアスももちろん私も今日は正装だ。

私が前にデザインをしたAラインのスラッとしたドレスだ。

前よりさらに身長も伸びて本当にステキ。


私は水色から青のグラデーションになっているドレスを着ている。

髪飾りはなんと、先日エリアスたちと街で見かけてやめた髪飾りだった。


♢♢♢


「ダンスレッスンの時は正装でお願いします」

「普通のドレスじゃダメなのですか?」


正装するのは、朝から準備しなきゃいけないから大変なんだよね。


「想像して見てください。ダンスをするタイミングとはいつでしょうか?」

「王宮などであるパーティーだな」

「なるほど、本番を想定してレッスンをしないといざ本番になった時にうまくできないということですね」

「その通り!」

「じゃあ、レッスンの時に着るドレスを選んでおかなきゃな」

「セレナ様なら、ご自分でデザインしたドレスがたくさんあるのでは?」


クラリス先生が心なしかキラキラした目で見てくる。

そういえば、ベルナール先生の授業の時も何か驚いたような顔をしていたな。

もしかして、ローゼリアのお客様なのかな?


「あるにはあるのですが、最近大きくなっていてちょっと丈が足りない可能性が……」

「それはいけませんね」

「あー、セレナ、ドレスなのだが……」


エリアスがロウェルさんに目を向けると、

どこに隠しておいたのか大きな箱をこちらにもってきた。


「これを受け取ってほしい。プレゼントだ」


私は箱を受け取り、開けてみた。

中には髪飾りとドレスが入っていた。


「これ……!私が街で見ていた髪飾り!」

「ああ、似合っていたからあの時一緒に買っていたのだが渡すタイミングがなくてな」

「こ、このドレスは?」

「この間、レステリオ婦人がきた時にこの髪飾りに似合うドレスを頼んだのだ」

「いつの間に」


ドレスは、水色から青のグラデーションになっていて、

ところどころ、パールが散りばめられていて、とても素敵なドレスだった。

ベースになっている形は私がデザインしたものっぽいけど、

さすが叔母様、私の好みをしっかり把握しているわ。


「エリアスありがとう。とても素敵で、大事にするね」


ドレスをみると、横からベルナール先生が声をかけてきた。


「とても素敵なドレスですね。これもセレナ様がデザインしたものですか?」

「そうですね、ベースになっているデザインは私がしたものです。今回はそれをアレンジしてくれたみたいです」

「ああ、レステリオ婦人に頼んで作ってもらったのだ」

「ローゼリアは今、王都で一番人気のブティックといっても過言じゃありません。そんなところのデザインをしているなんて、セレナ様はとても素晴らしいですね」


ものすごく褒めてくれるけど、ベルナール先生はドレスから目を離さない。

これはどうしたらいいものか……。


「ええっと、ローゼリアを運営しているカタリーナ叔母様はたまにうちにくるので、その時に先生も一緒にドレスの注文をしませんか?」

「ええ!いいのですか!?ぜひ!」


食い気味できた。

すごい、あんな冷静で物静かなかんじの人だったのに、こんな一面があるとは……。

とりあえず、仲良くはやっていけそうでよかったかな?


♢♢♢


そんなこんなで、本日は髪からつま先までしっかり正装をしている。

正装は疲れるから嫌なんだけど、

ダンスを踊るのは基本パーティーだし、服によって動き方が変わるからということだった。

たしかにドレスのほうが重いしね。なるほど。


エリアスと私、ロウェルさんとお姉様が組むことになった。

一応、ダンスのレッスン受けたことがあったので多少はできるのだけど、

正装だとここまで大変なのかと実感した……。


「エリアスはダンス慣れているかんじだね」

「そうか?一応王宮でレッスンはしていたからな。でもちゃんと組んでやるのは初めてだ」

「そうなの?ちゃんとリードもしてくれていて動きやすいよ」

「そ、そうかありがとう」


顔を赤くして照れるエリアス。

後々、ロウェルさんに聞いたけど、

今日のために、ロウェルさんにいろいろ教えてもらっていたらしい。

ダンスのレッスンなんだから、今日覚えればいいのにね。


「ダンスって思っていた以上に楽しいのね」

「そうだな、私もこんなに楽しいと思ったのは初めてだ」

「お二人とも上手ですね、これならもっと複雑なステップも覚えていけそうですね」


実は前世で社交ダンスの動画をみたことがあって少し憧れはあったんだよね。


「どうせなら、一番難しいものまで挑戦してみない?」

「おお、いいな!」

「フフフ、やる気のある生徒さんでよかったです」


ダンスはただ踊りを覚えるだけじゃなく、

体幹や下半身の筋肉も必要なことがわかった。

これはダンスを覚えつつも鍛えることもできて一石二鳥なのでは!?


「私はダンスはほどほどでいいかな……」

「おや、楽しくないですか?」

「いや、ダンスをやる暇があるなら剣の鍛錬をしたい」


お姉様とロウェルさんもとてもキレイに踊っていた。

さすが動きが機敏だわ。

ただ、お姉様はほどほどに踊れればいいとのことだった。


背筋を伸ばして、赤い髪をなびかせて踊るお姉様はとても素敵なのに、

あまりみることができなさそうで残念だな。

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