表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
289/336

2023/01/01

4274.


「お~~しょうが~つ~が~こ~と~し~も~」


「やめて?」


「やめない! という訳で謹賀新年!」


「初めから歌わずにやりなさいよ」



4275.


「美々香さんもみずきさんも、明けましておめでとうございます」


「あけおめだ」


「ことよろね」


「あけおめことよろワンダフル、ですわね」



4276.


「ワンダフルって何だよ。てか今年の干支何だっけ」


癸卯(みずのと・う)ですわね」


「みずのとって何だ?」


「十干の1つたいね」



4277.


「ん? その声は・・・ばあちゃん!」


「まあ、美々香さんの・・・」


「へえ。お孫さんとは違ってすごく優しそうな・・・」


「文句あんのかみずき?」



4278.


「文句なんかないわよ。ただ、この優しい人からどうやって美々香みたいな孫になるのかなって」


「そりゃおめえ、親父はばあちゃんの血を引いてるが母さんは・・・あ」


「それって・・・」


「もうこのお話はやめにしませんこと?」



4279.


「美々香ちゃんのお友だち? 2人ともべっぴんさんたいね~。どっちが涼太君のお嫁さんになるとね」


「どっちもなんねーよ何言ってんだよ」


「何言ってるのよ私がなるのよ」


「このお話もやめにしませんこと?」



4280.


「ばあちゃんも友だちとティータイムか? 相変わらず正月にウチに来ないな。じいちゃんは来てんのか?」


「もう着いとるっちゃなかかねえ。おじいちゃんも美々香ちゃんに会いたがっとったよ。世界征服計画がどうなっとるか聞きたかって」


「あーそれな。この1年は0.5歩前進ってとこかな。後でじいちゃんに言っといてくれ」


「いきなり壮大なお話になったのですけれど」



4281.


「それじゃあ、おばあちゃんは行くけんね。お友だちも、美々香ちゃんみたいな子と仲良くしてくれてありがとうね」


「さらりと毒吐くじゃねぇかばあちゃん」


「涼太君との曾孫も期待しとるけんね」


「ものすごくいいおばあちゃんじゃないの」



4282.


「中々につかみどころのないお祖母さんでしたわね」


「ああいうのに限ってやり手だったりするんだけどな。ところで何の話してたっけ?」


「干支の十干・・・」


「もういいか」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ