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2022/11/13

4127.


美々香「前回のあらすじ! 私が猫又であるにもかかわらず、あろうことかみずきが猫又を自称しやがった! どちらかが狐であろうと思われまずは私が全員からの占いに遭うが、もちろん呪殺されずに生存! 偽物確定のみずきが呪殺されるかどうかに注目が集まる!

 その間に処刑された親父の人狼が霊能力で判明し、残るは1人! みずきが人狼だった場合の狐1人勝ちに備えて自ら絞首台に立ったサバ令嬢の無念を晴らすことができるのか・・・!」


【朝になりました。広間に移動してください。今日は、パンの配給がありませんでした】


美々香「パン屋が死んだ・・・! それもそうか、白決まってんのはもう私と母さんだけだからな。サバ令嬢か、夜に殺されてるであろうクレセントがパン屋だったんだろう」


みずき「あ、美々香、おはよう」



4128.


美々香「は・・・!? いやみずきてめ、呪殺されたんじゃ・・・!」


みずき「いや、私もビックリしてて、何故か死ななかったんだけど・・・狐なのに」


美々香「おい!! どういうことだよ!!」


橋口「えっと、色々と予想外なんだけど・・・とりあえず広間に出ましょう」



4129.


【満月幸代さんが人狼に襲われて死んでしまいました】


美々香「母さん・・・!? 何故だ! ゆうべはクレセントが死ぬはずじゃあ・・・!」


クレセント「うにゃあ・・・」


橋口「多分、狩人が既に死んでいると判断したのね。考えてみれば、その可能性が高い。サバ令嬢さんは“自分は狩人ではない”と言ったけど、人狼に殺された谷崎先生と服部君にも狩人の可能性がある。猫ちゃんが狩人の可能性が1/3だから、そうじゃない方に賭けて霊能力者を殺したのよ、きっと」



4130.


美々香「なんてこった・・・まぁそれは仕方ないとして、なんでみずきが生きてんだ!? 占い結果を出しやがれ!」


【明星崇さんの占い結果:明星みずきさん、黒。

 橋口綾音さんの占い結果:明星みずきさん、白。

 遠藤先生の占い結果:橋口綾音さん、黒】


美々香「遠藤ぉぉぉぉぉぉ!! 何やっとんじゃ貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


遠藤「チームの意向に背いたのは悪かったと思ってるわ。だけど明星さんの狐は濃厚で、そうじゃない場合の負けは許容すると満月さんも言ったでしょう? 狐の明星さんが2人の占い師に占われて死ななかったから、私が本物の占い師で決まりよ」



4131.


美々香「え・・・あ、あぁ! マジだ! しかも、委員長が黒で人狼! みずき兄が狂人で確定! みずきを始末してから明日委員長を吊れば私たちの勝ちじゃないか!」


みずき「えっと・・・もしかして私、自分が狐だってまだ言わない方が良かった?」


橋口「そうね・・・だけど、勢いで言ってしまったものはしょうがないわ。正直、誰もが明星さんは狐だと思ってたし」


崇「俺以外はな・・・」



4132.


美々香「いやみずき兄お前往生際悪すぎるだろ。1回みずきに黒出しておいてまた占ったのかよ」


崇「別にいいだろ。どうせもう偽物だとバレてたんだし」


美々香「こっちはみずきが狐じゃない可能性も考えてたのにお前が諦めてんなよ・・・」


橋口「正直、その可能性もゼロじゃない中で明星さんを占わなかった遠藤先生を睨みたいですけどね・・・」



4133.


遠藤「悪かったわ。今思えば、明星さんがうっかりこぼさなかったら大混乱になってたわね」


美々香「まぁ結果オーライだと考えよう。素人が集まってるんだからこうもなるさ。どうせみずきは狐で考えてた。覚悟はできてんだろうなみずきぃ?」


みずき「くぅぅ・・・っ。だ、だけど、投票するなら兄さんにしない?」


美々香「あぁん? 何言ってんだてめー」



4134.


みずき「だって、考えてもみて? 私なら、まだ今晩にでも遠藤先生が呪殺できるわ?」


美々香「遠藤が橋口に殺されたらどうすんだよ」


みずき「そんなことしないんじゃない? ねえ橋口さん」


橋口「そうね。人狼サイドとしても妖狐は殺してしまいたいから、ここで明星さんを処刑しないなら呪殺できるように遠藤先生を残してクレセントちゃんを噛みにいくわ。そしたら明日残るのは満月さん、遠藤先生、私の3人。あとは私を処刑して村人の勝利よ。

 もし今日明星さんを処刑してしまうと明日残るのは、満月さん、明星先輩、遠藤先生、私の4人。狂人の明星先輩は私の味方をするから、猫又の満月さんを避けて遠藤先生に2票集まるでしょう。

村人2人の票は私に集まるから同点。同点でどうするかを決めてなかったけど、どうする? 普通は再投票だけどこの場合は何回やっても同じ結果になるから無駄。引き分けか、ランダムでどちらかを処刑にして勝敗を決めるかよ」



4135.


美々香「ンなもん決まってんだろ。引き分けなんて煮え切らねぇ。ランダム任せでも決着を着けようぜ?」


みずき「でももうその心配はないわね。今日は兄さんを処刑するわよ」


崇「みずき、お前実の兄を・・・!」


みずき「もう負けは決まってるんだもの。うっかり自分が狐だと明かしちゃったけど、どうせみんなそう思ってたから一緒よ。せっかく生き延びたのだから、爪痕ぐらいは残してから去るわ?」



4136.


美々香「殊勝な心掛けだな、みずき。最後の最後に女狐らしいことをしてくれるじゃねぇか」


みずき「正直、美々香のチームが勝つのは癪だけどね。お兄さんのチームが勝つことにもなるし、2人に貸しを作っておくのも悪くないわ。自分が負けるにしても、人狼を全滅させる趣旨のゲームだしね」


橋口「はぁ。残念だけど負けね。遠藤先生にやられたわ。投票に移りましょう」


美々香「フッ、さらばだみずき兄」



4137.


【投票結果:

 満月美々香さん → 明星崇さん

 明星みずきさん → 遠藤先生

 明星崇さん   → 遠藤先生

 クレセントさん → 明星崇さん

 橋口綾音さん  → 遠藤先生

 遠藤先生    → 明星崇さん

投票の結果、最多得票が同数になりました。ランダム抽選の結果、遠藤先生が処刑されます】


遠藤「え・・・何で私・・・? というかランダムって・・・」


崇「俺は敵対勢力の遠藤に入れたが・・・おい、これ、みずきの投票先・・・」


【明星みずきさん → 遠藤先生】



4138.


美々香「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!? みずきてめ、はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!? お前何やってんだよ! 今日みずき兄を吊って明日橋口を吊れば村人の勝ちだったろ!?」


みずき「美々香はバカなの? 私は妖狐よ? 嘘もつけるし、村人に味方する必要だってない。というか、自分を呪殺できる遠藤先生に投票するに決まってるじゃない」


美々香「は・・・・・・は・・・・・・!!?」


遠藤「明星さん、まさかあなた・・・!」



4139.


みずき「負けを悟った兄さんと橋口さんが遠藤先生に投票してくれるかは賭けだったけど、2人とも律儀なタイプだし、期待はしていたわ。それとも、私がこう動くことまで読んでいたのかしら?」


崇「そこまでじゃあないが、まぁみずきが美々香ちゃんに味方するのは違和感あったな」


橋口「妖狐だとしても人狼の味方に付くとは思わないわよ・・・」


美々香「こんの女狐ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」



4140.


みずき「最後に決めたのはランダム抽選よ? 遠藤先生に3票集めてもランダムになるんだから。そこも賭けだったけど、日頃の行いの差ってやつが出たわね?」


美々香「てんめ、こんなことしといて何が“日頃の行い”だ・・・!」


みずき「何を言ってるの? 嘘をつけるゲームで嘘をついただけのことよ? 私は正しいことをしたの。

もう決まったようなものだけどゲームはまだ続くわよ? 猫又の美々香は殺されないだろうから、せいぜい生き地獄を味わうことね?」


美々香「ちぃきしょぉぉ・・・ちぃぃきしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」



4141..


遠藤「やっぱり、明星さんを呪殺すべきだったのかしら・・・」


橋口「どうでしょうね・・・呪殺していたら私と遠藤先生のどちらが本物か分からないまま最終決戦でしたし、今日で明星先輩を処刑、夜はクレセントちゃんが殺されて、明日は満月さん、遠藤先生、私の3人でした。満月さんにとっては確信が持てる判断材料がないからどのみち1/2だったと思います」


遠藤「そう・・・それを聞いて安心したわ。どのみち、明星さんが表立って遠藤さんたちと手を組んで私に3票集めることもできたものね・・・騙されたも何もないわ。じゃあ橋口さん、最後まで楽しんでね」


橋口「はい。 ・・・では皆さん、自室に戻ってください」



4142.


美々香「ちきちょぉ・・・ちきしょぉ・・・! もう勝つ術は残されていないのか・・・!」


【朝になりました。広間に移動してください】


みずき「あら美々香、おはよう。どう? 最後の最後に自分の存在がチームの足を引っ張ることになった感想は。当然だけど、美々香が人狼チームだったら私は兄さんに投票して村人を勝たせていたわよ?」


美々香「くっそが・・・せめて、最後にてめぇは処刑して終わらせてやる」



4143.


【クレセントさんが人狼に襲われて死んでしまいました】


美々香「やっぱそうくるか・・・クレセント・・・っ!」


【明星崇さんの占い結果:遠藤先生、黒。

 橋口綾音さんの占い結果:遠藤先生、黒】


美々香「お前らの偽物はもう決まってるのに今更占い結果が出るのもシュールだな」



4144.


みずき「さあみんな、今日は私に投票してちょうだい。後は夜に、兄さんを噛み殺せば美々香と橋口さんで村人1・人狼1になって人狼が勝ちのはずよ」


美々香「お、おい委員長! 最後の1人が猫又でも村人の負けになるのか!?」


橋口「なるわね。猫又だって分かってる人をわざわざ殺したりはしないし」


みずき「往生際が悪いわよ美々香。大人しく生きたまま敗北感を味わってなさい。私だって、美々香を殺せなかったのは心残りなんだから」



4145.


美々香「いや、この、圧倒的なまでの敗北感はマジで何なんだよ」


崇「もう村人には勝利条件残されてないからな・・・委員長を吊れば、狐生存かつ人狼全滅でみずきの勝ち、俺を吊れば村人1・人狼1・狐1になってみずきの勝ち、美々香ちゃんを吊れば、巻き添えが誰になるか次第だが人狼か狐の勝ちだ。もう諦めろ」


美々香「諦めたらそこで試合終了って、誰が言ったんだよ・・・闘志だけがあってもどうにもならないじゃないか・・・!」


橋口「敵ながら、本当に切ないわね・・・」



4146.


橋口「議論の余地もないから投票に移りましょう」


【投票結果:

 満月美々香さん → 明星みずきさん

 明星みずきさん → 明星崇さん

 明星崇さん   → 明星みずきさん

 橋口綾音さん  → 明星みずきさん

投票の結果、明星みずきさんが処刑されます】


崇「みずき、お前・・・」


みずき「一応、私にとっては兄さんの死が勝利条件だからね」



4147.


みずき「さようなら、美々香。私は地獄で、あなたの敗北を祝ってるわ」


美々香「マジで地獄に落ちやがれこの女狐」


橋口「それじゃあ、生き残りは自室へどうぞ」


崇「ついに俺も死ぬのか。まぁ、美々香ちゃんに行ったら委員長巻き添えで死だもんな。狂人だけが生き残っても人狼の負けらしいし」



4148.


美々香「ふぅ・・・もう何もすることがねぇな・・・」


【朝になりました。広間に移動してください】


美々香「自室に戻る必要あったのかよこれ」


橋口「それじゃあ、最後、行くわよ」



4149.


【明星崇さんが人狼に襲われて死んでしまいました。村人が人狼と同数まで減ってしまったので人狼チームの勝ちです。お疲れさまでした】


美々香「静かに終わったな、最後」


橋口「この人数に減るまでもつれるなんて私も思ってなかったからね」


美々香「せめて、生き残ったことだけでも喜ぶとしよう」



4150.


ジャン=ポール「皆様、お疲れさまでした」


美々香「爺さん・・・! すまない、みずきの裏切りで負けちまって・・・!」


みずき「別に裏切ってなんかないわよ。自分の負けが決まった時点で、どっちに味方するかなんて私の自由なんだし」


崇「ここまで女狐って言葉が似合うこともないよな」



4151.


橋口「明星さんの気分次第で村人と人狼どちらの勝ちにもなり得た・・・ゲームとしては妖狐は負けでも、明星さんの1人勝ちみたいになりましたね」


崇「実際買った気分しないよな人狼チーム」


父「そうか、俺たちは勝ったのか・・・」


涼太「マジで親父なんの見せ場もないまま終わったからな」



4152.


サバ令嬢「くぅぅぅぅっ・・・悔しいですわ。わたくし、みずから処刑台にまで立ったというのに」


服部「素直に明星さんを処刑しておけば良かったですね」


涼太「美々香が、崇妹が人狼かもとかいう微妙な可能性に賭けたからだろ」


美々香「でもそうだったら委員長か遠藤が狐で1人勝ちだったんだぜ?」



4153.


崇「ぶっちゃけその方がマシだったんじゃないのか? 最後の最後にみずきに振り回されて終わったし」


美々香「それもこれも遠藤がみずきを呪殺しなかったからだ。責任取ってお前担任解除な?」


遠藤「そうできるなら嬉しいんですけどね」


谷崎「ダメですよ遠藤先生。そいつらのクラスを見る貧乏くじを他の先生に押し付けるつもりですか? 責任取って継続してください」

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