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2022/11/12

4098.


美々香「前回のあらすじ! 12人で集まって人狼ゲームを開催! 霊能力者1人に対して自称占い師が3人出たから、占われた奴を処刑して霊能結果と照合し偽物を炙り出しつつ、本物が狐を呪殺してくれるのを祈る作戦に出たぞ! まず兄が処刑され、夜には谷崎が人狼に殺された!」


みずき「今日はお兄さんの霊能結果が出ると同時に、美々香が自称占い師にそれぞれ、私、美々香のお父さん、美々香を占うよう指定したからその結果も出るわね」


美々香「私は当然白として、みずきや親父が一体どうなのか! そして私は見事、みずきを処刑することができるのか!」


みずき「全員が白だったら当然美々香も処刑候補だからね?」



4099.


美々香「じゃあさっそく霊能と占いの結果を見ようぜ?」


【満月幸代さんの霊能力結果:満月涼太さん、白。

明星崇さんの占い結果:明星みずきさん、黒。

 橋口綾音さんの占い結果:満月亘さん、黒。

 遠藤先生の占い結果:満月美々香さん、白】


みずき「ええぇぇぇ!!? 嘘でしょ兄さん!?」


美々香「うおぉっしゃああ! よくやった遠藤!!」



4100.


みずき「待って! 待って待って! どういうことなの兄さん! みんな聞いて! 兄さんは偽物よ!」


崇「“どういうこと”も何も、占いの結果だしな。しかも、お前を占うことは美々香ちゃんに指定されてやったことだ」


美々香「往生際が悪いぞみずき。大人しく吊られろや。で、そのあと狐を始末して、偽物であろう橋口も吊って終わりだな」


服部「ちょっと待ってください満月さん。いくら自分が白をもらっているからと言って遠藤先生を信用するのは危険です。適当に白を出しても当たる可能性は高いんですから」



4101.


美々香「ンだよ服部ようやく喋ったら思ったら。とりあえず今日はみずきを吊るし上げりゃ良いだろ? もし仮に、万が一みずきが白なら霊能結果で分かるしみずき兄の偽物が確定するから明日始末すればいい」


サバ令嬢「ですが美々香さん、自分に白を出した遠藤先生と、みずきさんに黒を出した崇さんの両方を同時に信用するのは矛盾ですわよ? 少なくともどちらかは偽物なのですから」


橋口「ですけどここは明星さんを処刑で良いと思いますよ。妖狐の可能性もあるんですから。私からすればお父さんが人狼で、明星先輩と遠藤先生で狂人と人狼。呪殺できてない相手を殺してしまいたいですし」


美々香「よく言った委員長。まぁみずき、死ねや。ウチの兄の後を追えて嬉しいだろ?」



4102.


みずき「いや天国で一緒になれたって・・・というかナメないで! 私は感情よりもゲームの勝敗を優先するわ! みんな! 私を殺しちゃダメよ! だって私、猫又なんだから! 誰か1人道連れになるわよ!!」


美々香「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!? みずきてめ、 はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!? 何言っちゃってんのォ!? 猫又は私だぞ!? 分かった、てめ、人狼だから死にたくなくて猫又を自称してるんだろ! 人狼は嘘つけるもんなァ!?」


みずき「それはお互い様でしょ? 美々香こそ人狼なんじゃないの? 後出しなんてズッルいわねぇぇ」


美々香「違うしぃぃぃ!? 私が猫又だしぃぃぃ!? 今日の占いが全部白だったらこれ言って処刑を避けてもらう予定だったしぃぃぃぃぃ!!?」



4103.


サバ令嬢「埒が飽きませんわね・・・」


橋口「この場合考えられるのは、明星さんが猫又で満月さんが妖狐、明星さんが妖狐で満月さんが猫又、明星さんが人狼で満月さんが猫又、の3択ね」


服部「あれ? 明星さんが猫又で満月さんが人狼って可能性はないんですか?」


橋口「多分ないわね。明星さんの猫又カミングアウトに対して満月さんが後出ししてるから。人狼が後出しするメリットはないわ。猫又が処刑されれば村人が道連れになる可能性の方が高いし、お父さんも黒を出されてる状況だから、わざわざ後出しで猫又を自称しなくても満月さんを処刑する流れにはならないわ」



4104.


橋口「もちろん、満月さんがそこまで考えていれば、の話だけど」


サバ令嬢「それも考慮に入れなければならないなんて大変ですわね・・・」


服部「それで、どうするんですか? どっちかを処刑すれば良いんですか?」


美々香「何言っとんじゃ服部ぃぃ!! テメーから処刑すんぞゴォルァァァ!!」



4105.


母「ちょっと美々香落ち着きな。話し合いにならないじゃないかい」


美々香「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!?」


遠藤「本当に落ち着いて。満月さんあなた、私の占いで白って出てるんだから。しかも、妖狐なら呪殺されてるはずだからそれもない。あなたは本物の猫又よ」


みずき「でもそれは遠藤先生が本物の占い師なら、ですよね?」



4106.


遠藤「それはそうだけど・・・」


崇「俺含め当人たちで話し合ってもどうにもならんな。何の疑いも掛けられてない部長とクレセントと服部で決めてもらうしかない」


サバ令嬢「とは言われましても、判断に迷いますわね・・・」


クレセント「うにゃあ・・・」



4107.


美々香「待て。はぁ、はぁ・・・じゃあこうしよう。今日は全員私を占え。もし狐なら呪殺できるし、もし黒が出たら明日処刑すればいい。だけど、もし白が出たらみずき処刑な?」


みずき「いいわよそれで? その代わり、1人でも黒を出したら美々香処刑ね?」


美々香「いいだろう。1人巻き添えで死んじまうが、それで私の白が証明できるから霊能結果を待たずして偽の占い師も分かる。その巻き添えだって、みずき含め人狼か狐になる可能性もあるんだ。この際リスクを負うしかないだろう」


みずき「望むところよ。せいぜい1日延びた寿命を満喫することね」



4108.


橋口「と、2人は言っていますが皆さんどうですか?」


サバ令嬢「よろしいのではなくて? 正直、考えても分かりませんし」


服部「僕もお嬢様と同意見です」


崇「とにかくこの2人の争いに決着を着けた方が良いだろう。明日までワーギャー言われたら敵わん」



4109.


遠藤「私は昨日の時点で満月さんを占ってるけど、今日も同じでいいの?」


橋口「それは良くないですね。無駄になるだけです。誰か適当に、占われてない人・・・ご令嬢さんか、クレセントちゃんか服部君がいいですね」


サバ令嬢「それでは、わたくしをどうぞ。明日は美々香さんかみずきさんを処刑すると決まっていることですし」


遠藤「わかったわ。ありがとう」



4110.


遠藤「で、今日全員で満月さんを占うのは良いとして、処刑はどうするの?」


美々香「親父でいいだろ。委員長の占い結果で黒になってんだから」


父「え、俺か・・・!?」


母「それしかないだろうね。偽物が適当に黒の結果を出しても外れる可能性が高いんだから、あんた人狼じゃないのかい。もし白でも霊能力ってやつで分かるから安心して死にな」



4111.


サバ令嬢「美々香さんから涼太さんだけでなく、お母さまからお父さまへも平然と“安心して死ね”と言えるんですのね・・・」


美々香「それが我が家だからな。だから安心して親父に投票しろよ」


サバ令嬢「そこに安心できるのも複雑でならないのですけれど・・・」


崇「ここまでこのゲームに向いてる家族ってのも、そうそうないよな」



4112.


【投票結果:

 満月美々香さん → 満月亘さん

 明星みずきさん → 満月亘さん

 明星崇さん   → 満月亘さん

 満月幸代さん  → 満月亘さん

 満月亘さん   → 橋口綾音さん

 サバ令嬢さん  → 満月亘さん

 クレセントさん → 満月亘さん

 服部波斗さん  → 満月亘さん

 橋口綾音さん  → 満月亘さん

 遠藤先生    → 満月亘さん

投票の結果、満月亘さんが処刑されます】


美々香「さらばだ、親父・・・」


父「美々香、明日はお前が来る番だぞ」


美々香「けっ、そうはいくかよ。明日そっちに行くのはみずきだ。せいぜい兄とのお見合いでもセッティングしてろ」



4113.


美々香「さて占いと人狼の殺し待ちだな。さっきはあぁ言ったが、偽モンの占い師が黒で出してくるかも知んねぇのか・・・しかし母さんの霊能で分かるんだぞ? そんなバカなことするか?」


【朝になりました。広間に移動してください。今日は、パンの配給がありました】


美々香「まぁ、さすがに1/2で猫又の私を殺しには来ないか。てかパン屋の奴もしぶといな」


みずき「おはよう美々香。占いの結果が楽しみね?」



4114.


美々香「けっ、笑ってられるのも今のうちだぞ。さあ、占い結果を見せてもらおうか」


【服部波斗さんが人狼に襲われて死んでしまいました】


美々香「服部ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」


みずき「そういえば犠牲者の発表が先だったわね」



4115.


美々香「これで残りは8人か。如実に人が減ってくな」


サバ令嬢「せめて1人だけでも、人狼を処刑できていればいいのですが・・・」


【満月幸代さんの霊能力結果:満月亘さん、黒。

明星崇さんの占い結果:満月美々香さん、白。

 橋口綾音さんの占い結果:満月美々香さん、白。

 遠藤先生の占い結果:サバ令嬢さん、白】


美々香「いよっしゃぁぁ!! それ見たことかみずきぃぃ!!」



4116.


みずき「嘘、でしょ・・・!?」


美々香「ンなこた最初から分かってただろ? 私が本物の猫又だって」


橋口「まぁ、自称猫又が2人しか出なかった時点でそうなるわね」


美々香「吊るぞ♪ 吊るぞ♪ みずきを吊るぞ♪」



4117.


母「というかあの人は人狼だったよ。これで決まりじゃないのかい。美々香が猫又で、みずきちゃんと偽の占い師2人で狐と狂人ともう片方の狼」


橋口「そうですね。ここまで来たら場合分けで状況を整理しましょう。明星さんが妖狐なら、呪殺できていない明星先輩は偽物で確定します。後は遠藤先生も偽物ということで、明星先輩と遠藤先生で狂人ともう片方の人狼ということになりますね」


遠藤「でもそれは橋口さんが本物の占い師なら、でしょう? 人狼同士はお互い分かるのだから、あなたはお父さんを占えと指定されて、矛盾が出ないよう敢えて黒を出した。そう考えることもできるわ」


橋口「もちろんです。ですが遠藤先生も、人狼なら誰が白かも分かるんですから、矛盾なく結果を出し続けることができますよ?」



4118.


美々香「また水掛け論になっちまったな」


崇「しょうがないだろう。このまま他の可能性を考えよう。もしみずきが人狼か狂人なら? というか俺の占いで黒だから人狼なんだがな、そうすると委員長と遠藤で狂人と狐になる。後は俺が2日かけて両方占えば呪殺できるぞ」



サバ令嬢「もしそうなら遠藤先生が妖狐なのではないでしょうか。橋口さんはお父さまに黒を出しています。当たりはしましたが、狂人はともかく妖狐がその行動を取るのは考えにくいですわ。処刑して霊能力の結果を見る作戦を取っていますし、妖狐には誰が人狼なのか把握できないのですから、博打の要素が強すぎます」


美々香「そもそもそれ自体が、“もしそうなら”、だろ? ぶっちゃけ狐が占い師を自称する可能性から低いだろ。矛盾が出て偽物だとバレたら即処刑だぞ。みずきがやったみたいに、処刑されそうになってから猫又を自称した方がまだいい。

 みずき兄の立場からすればみずきを人狼だと思うしかないが、私らからすれば親父の黒を当てている委員長が人狼仲間か、本物の占い師だと考える方がよっぽど自然だ」



4119.


崇「おい待ていくらそっちの方が可能性が高いからって早計すぎるだろ」


美々香「だがこれはもう確率の問題だろ。確実な道なんてないんだから、より可能性が高いと思える方を選んでいくしか私たちにはできないんだよ。みずき兄を本物と仮定した場合の道が、そうなる可能性が低いんだぞ? 偽物だと思うしかない」


崇「くっ、そっ・・・! どうなっても知らんぞ・・・!」


サバ令嬢「えっと・・・状況を整理しますと、

みずきさんが妖狐の場合、崇さんは偽物で確定。後は橋口さんと遠藤先生のどちらが本物かはまだ判断できない。

みずきさんが人狼の場合に限り、崇さんが本物である可能性があります。それでも実は狂人で黒出しの賭けに出て偶然当たった可能性もありますわ。もし外れても狂人が処刑されることによるダメージは大きくないでしょうし。正直なところ、低確率の要素がいくつか重ならないと崇さんが本物ということにはなり得ませんわ」



4120.


美々香「で、後はみずきが狂人の可能性だが、狂人なら最初から偽物を自称するだろう。わざわざ潜伏するとは思えない。偽の占い師は多い方がいいに決まってるからな」


サバ令嬢「人狼なら有り得ますけれど、そうなると既にお父さまが人狼と判明しているので2人決まり、自称占い師に妖狐がいることになる。で、妖狐がその行動に出る可能性は低い・・・もちろんゼロでもないですけれど」


母「考えたって堂々巡りだね。とにかく誰を処刑するか決めてしまわないかい」


美々香「そうだな。処刑先をベースに考えよう。まず、みずきを処刑した場合だ。霊能結果が白なら、みずきは狐か狂人。もうみずきが狂人の可能性は捨てよう。話が閉じなくなる。

みずきの霊能結果が白ならみずきは狐として、そこに黒出ししたみずき兄の偽物が確定。更にみずき兄を吊れば、人狼全滅で勝負が決まるか、みずき兄が狂人なら勝負が続く」



4121.


美々香「もしみずきの霊能結果が黒なら、みずきは人狼で・・・って、ん?」


サバ令嬢「どうしましたの? 美々香さん」


美々香「いや、ここでみずきを処刑するのは危険じゃないか? 既に親父で人狼が1人死んでるんだ。もしここでもう1人の人狼を処刑したら、人狼全滅で狐の1人勝ちなんだろ? そればマズい」


サバ令嬢「ああ・・・! そ、そうですわね。もしかして、同じ理由で自称占い師の方も処刑できないのでは?」



4122.


美々香「そうなるな。正直みずきが狐で合ってる気もするが、いくら可能性が低いからって、一手で狐の1人勝ちが決まる選択はできない。

今日はこうしないか? まだみずきを占ってない橋口と遠藤にみずきを占ってもらう。そうすれば呪殺できるから狐の死を確信できる。今日は適当なヤツを吊ろう。もちろん、自称占い師も避けて」


サバ令嬢「そうですわね。猫又の美々香さんも避けたいですから、わたくしかクレセントちゃんにしましょう。で、わたくし、狩人ではありませんから処刑してもらって構いませんわ」


美々香「でもそうするとクレセントが夜に殺されちまうぞ? 偽物が出揃ってる以上あいつは村人確定で、それこそ狩人の可能性が高い」


サバ令嬢「そこはもう仕方ないでしょう。どのみち今晩はわたくしかクレセントちゃんが殺されてしまいますわ」



4123.


美々香「と、いう結論になったが母さん、それに自称占い師の3人もこれでいいか?」


母「あたしゃ構わないよ」


橋口「本当にいいのね? 基本は白が判明してる人の進行になるから従うけど、その白と判明してる人を確実に処刑することになるのよ?」


美々香「構わんさ。ぶっちゃけ、負けるにしても狐の1人勝ちだけは絶対に嫌だ。それだけは排除しよう。みずきが狐だとは思うが処刑しなくても呪殺できるからな」



4124.


崇「俺もそれでいいぞ。みずきが占いで死ななかったら俺の疑いが晴れるからな。みずきが人狼、遠藤と委員長で狂人と狐だから、吊るなり呪殺なりすればいい」


遠藤「それはあなたが本物なら、でしょう。明星さんが狂人で、あなたと橋口さんで狐と狼という可能性があることもお忘れなく」


サバ令嬢「みずきさんが妖狐じゃないとなると面倒なことになりそうですわね・・・」


美々香「まぁ狐だろ。そうじゃなかったとして負けるなら仕方ない」



4125.


【投票結果:

 満月美々香さん → サバ令嬢さん

 明星みずきさん → サバ令嬢さん

 明星崇さん   → サバ令嬢さん

 満月幸代さん  → サバ令嬢さん

 サバ令嬢さん  → サバ令嬢さん

 クレセントさん → サバ令嬢さん

 橋口綾音さん  → サバ令嬢さん

 遠藤先生    → サバ令嬢さん

投票の結果、サバ令嬢さんが処刑されます】


美々香「サバ令嬢、お前、自分に・・・!」


サバ令嬢「民のために命を張るのも、高貴な者の務めですわ」


美々香「なんて潔い奴なんだ・・・サバ令嬢、お前の分まで私らが勝つからな・・・!」



4126.


サバ令嬢「頼みましたわよ、美々香さん。 ジョン、ベンジャミン。わたくしの連行はしづらいでしょうから自分で歩きますわ」


美々香「サバ令嬢・・・サバ令嬢ぉーーーーーーーー!!」


橋口「・・・では皆さん、自室への移動をお願いします」


美々香「タイトル変更記念人狼ゲームもいよいよ佳境! 果たしてみずきは呪殺されるのか! されなかったとして狐は誰なのか! 残った人狼と狂人は誰なのか! 味方が減っていく中で私は勝利を手にすることができるのか! 知恵と勇気と信じる心が今、試される・・・ッ!」

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