2022/10/02
3917.
「10月。それはオーガスト。おぉ、オーガスト」
「オーガスト! オーガスト!」
「イエー、イエー、オーガスト!」
「・・・おい、バカ兄妹。10月はオーガストじゃなくてオクトーバーだぞ」
3918.
「な、に・・・っ!? 待て、みずき兄! なぜ10月はオクトーバーなんだ!」
「遠い海の先では10番目の月をオクトーバーと呼んだ。それだけだ」
「な、に・・・っ!? なぜだ! なぜ数字にしなかったんだ! 紛らわしいじゃないか!」
「知るかよそんなこと」
3919.
「く、そっ・・・10月が実はオクトーバーだったなんて・・・おい美々香! お前のせいで俺までずっと勘違いしたままだったじゃないか!」
「はぁ? 私のせいにすんなよ。気付かなかったお前も悪い」
「というか何でそんなので妹をアテにしてんだよ。しかもよりにもよって美々香ちゃんを」
「お前もケンカ売ってんのかみずき兄?」
3920.
「10月、オクトーバー。10月、オクトーバー。・・・なぜなんだ。・・・・・・そうかわかったぞ! そういや10角形はオクタゴンじゃないか! きっと“オク”に10を意味する意味があるんだ!!」
「残念ながらオクタゴンは8角形だぞ」
「はぁ!? なんでだよ!? “オク”は10なんだろ!?」
「だから知らん。というかタコのオクトパスはまんま8本足って意味だぞ」
3921.
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!? ふざけんなよ!? だったら何で10月がオクトーバーなんて名前になるんだよ!? タコを10本足に改名しろ!」
「なんで8本足の動物にそんな名前付けなきゃいけないんだよ」
「じゃあ足を増やせ!」
「無茶言うなよ・・・」
3922.
「おい崇。こんなアホの相手なんかするだけ無駄だぞ」
「おいなに私だけ犠牲にしようとしてんだよ」
「そうだぞ。お前自分も10月がオーガストなんて言っててよくそんな態度が取れるよな」
「悪者は1人だけいればいいんだ。違わんか?」
3923.
「違うね。全く、これだから兄は。悪の組織って言ったら大体は幹部が3人いるもんなんだよ」
「その理屈で言えば崇の奴も悪サイドに入れなきゃいけなくなるが」
「別にいいだろ。みずき兄、悪決定ね」
「一方的に人を悪の道に引きずり込むほど悪い奴はいないよな」
3924.
「と、いう訳でこれから私たちで悪事を働くぞ」
「何をやるんだよ。というかそもそも、3幹部だけがいてボスがいないんだが」
「適当に仕立てりゃいいだろ。一方的に人を悪に引きずり込むのも悪の仕事なんだろ?」
「仲間だけ増やして具体的な活動ナシってどんな組織なんだよ」
3925.
ガチャリ。
「ふぅ。お疲れー。あら、みんなお揃いね」
「フハハハハ! 来てしまったなみずきぃ! お前はこれから我らの悪の組織のリーダーだぁ!! 恐れおののいてこれから世のため人のためになることは禁止ぃ! 悪いことだけを考えろぉぉ!!」
「・・・ふーーん、そう? じゃあ3人とも私に絶対服従ね。一生、ずっと。逆らっちゃだめよ? 私は悪の組織のリーダーなんだから。みんな吐く血もなくなるほどこき使ってあげるわ?」




