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2022/01/29

2684.


「・・・あーくっそ、散々な目に遭ったぜ。母さんのやつ、あの夜食に何を仕込んだんだ? 今でも胃がキリキリしやがる」


「にゃおーーん!」


「何? この声は・・・クレセント!」


「にゃっふー・・・」



2685.


「どうしたんだ? お前も散歩か?」


「にゃはー・・・」


「俺か? 高校生にもなって1人で散歩とか寂しいやつめ友達とかいないのか何やってんだついに妹にも見放されたのかって? 惜しかったな、妹じゃなくて母親だ。全く、いくら俺を寝かせるためだからってあんなやり方があるかよ。聞いてくれるか?」


「zzz……」



2686.


「おい寝てんじゃねーよ。自分から絡んできておいて」


「にゃっはは~~ん」


「え? 偶然見かけたから冷やかしに声を掛けただけでハナから話を聞くつもりなんか無かったって? ったく冷てぇ奴だなぁ。金持ちに飼われてちょっと心ってモンを失くしたんじゃないのか?」


「にゃふふ~ん」



2687.


「冷やかすなら美々香んとこに行けよ。あいつ今たぶん誰かんちでメシでも出してもらってるぞ」


「にゃぁぁぁぁん!!?」


「いや怒ることかよ。あいつの常套手段だろ。我が子が友達つれて来た親が張り切ってメシ作るのを狙って月3ぐらいで誰かんち行ってるぞ。何なら友達じゃない奴にも声かけて行ってる」


「にゃはー・・・」



2688.


「にゃにゃん、にゃにゃにゃにゃ゛ん」


「ははっ、猫としては思うところがあるみたいだな。まぁ野良猫がその辺の人に食いもん恵んでもらうのと似たようなもんだしな。それをあいつは、自分が人間であること利用して余りものでも何でもない料理を出してもらってやがる。ったく、よくやるもんだぜ」


「やっと見つけましたわよ、クレセントちゃん。って、あら? 涼太さん? こんなところで奇遇ですわね」


「よぅサバ令嬢。そろそろランチタイムだな。今からお前んち行っていいか?」

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