2021/04/25
1449.
「もう4月も終わりかー。どうするよ?」
「どうするもこうするもないだろ。普通にぐうたらするだけだ」
「だなー」
「しかし暇だ。なんか面白いものが転がってないもんかね」
1450.
「黙ってても転がって来るもんじゃないだろ?」
「探しにいくか?」
「えー何でだよダルい」
「だなー」
1451.
「しょうがないから道端に転がってるものランキングでもしよう」
「第3位、石コロ」
「第2位、空き缶」
「第1位、人の夢」
1452.
「おい一瞬で終わっちまったぞ。どうするよ」
「いや今の話掘り下げろよ。人の夢が空き缶のように転がってるのスルーかよ」
「でも実際そんなもんじゃん? それよりも石コロの方が気になるだろ」
「石コロがその辺に転がってて何が気になるんだよ」
1453.
「という訳でだみずきよ、石コロが転がってて気になることを考えようぜ」
「ごめん既に意味がわからない。なんでその話題をチョイスしたのかがよっぽど気になるわよ」
「フッ、甘いなみずきよ。石コロだってこの世界を構成する一員だ。生きているんだ友達なんだ」
「石コロは生きてないけどね?」
1454.
「石コロが転がってて気になることねぇ・・・蹴って美々香にぶつけたくなるぐらいかしら?」
「あ?」
「ん、何?」
「まー確かに石コロ見かけたら蹴って誰かにぶつけたくなるよな。みずきとか」
1455.
「え、何、けんか売ってるの?」
「お前が先に言ったんだろうが」
「でも石コロって、存在に気付いた時には既に蹴った後だったりするわよね」
「それな。蹴ることによってようやく存在を認知するんだよな」
1456.
「それで、美々香ではなく見ず知らずの人に当たってしまう」
「私なら当たってもいいみたいな言い方はやめろ」
「実際問題ないわ」
「どうせ当てるんなら自分自身にしろよ」
1457.
「どっちにしても、石コロには気を付けないとね。怖い人に当たったりしたら大変」
「それよりも駅でカカト踏んだことの方がヤバかったぜ」
「人の足って、踏みやすいところにあったりするのよね」
「そうそう、踏んでくださいと言わんばかりにそこにあんのよ。でもうっかり踏んじゃうと怒るんだぜ? 勘弁してくれよ」
1458.
「という訳でその辺に転がってるものランキング更新するか。人の夢、空き缶、人の足の順だな」
「いや足は転がってるものではないでしょう」
「でも石コロ蹴るより人の足踏むことの方が多いぜ?」
「どんな歩き方してるのよ・・・」
1459.
「つまり、駅は、人の足がウジャウジャ転がってる魔の地帯」
「その言い方やめて?」
「実際殺伐としてるけどな。みんな魔境に向かうような顔してるし」
「それは言えてるわね・・・」




