2021/03/14
1281.
「兄よ!」
「妹よ!」
「・・・せーのっ」
「「フレンドシップ!」」
1282.
「フレンドシップ。それは、友情」
「いやおまえ前回昇天したクセに当たり前のように出て来るなよ」
「いや~あれは大変だったぁ~。まさか雷に打たれるとはね」
「アホかよマジで」
1283.
「こればかりは作者に感謝だね。普通だったら死んでたわ」
「マジでコメディ補正かけやがって」
「アンタらもあんな近くにいて大丈夫だったんだから一緒でしょ?」
「返す言葉がないな」
1284.
「まあ、作者の一存で消されたり復活できたりする世界観だからね」
「ここまでくると世界観って何だよって言いたくなるけどな」
「いいんだよ。どんな世界でも作られたら世界観があるんだよ」
「まあ、建前上はな」
1285.
「ここでだ、逆に考えることにしてみよう」
「どういうことだよ」
「物語がある限り、そこには登場人物が存在し、もちろん彼らが生きる場所さえも存在する。それを我々が、勝手に“世界観”と呼んでいるに過ぎないと」
「それ言ったら大抵はそうだろ。存在が先にあって、それに人間が名前を付けたんだ」
1286.
「そう、存在が先にあり、我々がそれに呼び名を付けた。赤くて丸い果実を前に、ある者はそれを“りんご”と呼び、大陸の向こうでは同じものを“apple”と呼んだ」
「なんか話が逸れてきてないか?」
「話は、逸れるもの。話は逸らすためにある。つまり、appleはりんごだった」
「意味わかんねーよ」
1287.
「意味がわからないことは起こる。それが、我々のいる世界なのだ」
「いやお前がイミフな発言減らしてくれるだけでだいぶ変わるんだが」
「それは不可能だ。なぜなら、私がこういう奴であることでこの世界は成り立っており、それすなわち、私が世界だからだ」
「・・・お前、誰だ?」
1288.
「フフフフフフ・・・」
「何だよ気持ち悪い笑い方しやがって」
「フフフフフ・・・ヨウヤク、キヅイタヨウダナ」
「・・・あ?」
1289.
「オマエハドウヤラ、ワタシガフッカツシタモノダト、オモイコンデイタヨウダナ」
「はぁ? 復活って、前回の雷からか?」
「ソウダトモ。ミミカハ、フッカツナドシテイナイ。ワタシハ、ニセモノダッタノダーー! フハハハハハハ!!」
「えええぇぇぇぇぇ・・・」




