創造力を力に
「わおわお……魔力の自動回復とか付いちゃうのヤバ……」
どうやらモルガ師匠に持たせるとMP回復機能が付いているみたいだ。魔法ユーザーにMP回復は継戦能力に直結するし、これは凄いな……
「望みを叶える為の武器だからデザイアか。何ともまぁ凄い事になっちゃって……」
というか、特殊能力欄に書かれてないけど、普通に武器を浮かせて戦えるのかなり助かる。あ、もしかしてこれは色々込々で書かれたのが【時空の手】の部分なのか。ポータルワープとか、サイズ変更とかそういうのを丸々含めた結果がコレなのかも。なんか全部の特殊能力が『〇〇の〇』みたいな表記になってるし、全部纏めたらこうなったのか。時空干渉とかとんでもない能力になっちゃってまぁ……
「ハチ!剣と盾とか出来るのか?」
「剣と盾?了解!」
パーツを2つワリアさんの所に飛ばし、レーザーの刃とバリアを展開する盾とする
「うぉっ!?コイツぁまたすげぇモンを……」
「弓は行けるのか?」
「弓ね。よいしょ!」
パーツを6つ飛ばし、一旦曲刀の双剣っぽい形を取らせてから、持ち手部分で合体。魔法の弦を張る事で弓とする
「おぉ!弦を引いたら魔法の矢が出て来た!それに今なら何でも撃ち抜けそうだぜ!」
即席魔法で一度矢を作れば、後は【無限の懐】の効果で矢が無くならないから撃ち放題ともなる訳だ。多分銃でも似た様な事は出来るだろうけど、流石に矢を番える動作が無いだろうから、オーバーヒート的な形になるか、チャージ式っぽい形になるのかな?
「銃は……これはチャージ式かな?」
折り畳んでいた取っ手を開き、銃として握る。ゲージっぽい物もあるし、連射とかも出来るだろうから、ゲージが回復したら即発射みたいな状態だと無限に撃てる状態とも言えるか。撃たない時間がリロード時間、一応撃ち尽くすレベルで撃っても、垂れ流す様に撃てはするって感じなのかな
「これは使う武装の形次第で沢山の人に配って満遍なく強化する事も出来れば、特定の数人に複数パーツを合体させた物を使わせる事で戦場を破壊するとかも出来そうだな……」
「おぉ!それならハチ!大剣で夜露死苦ゥ!」
「大剣か。それなら一旦試す為にも全部回収して……こう!」
16個全てを使い、幅広で両刃の大剣を作り、フォヴォスの元に飛ばす
「うおぉぉぉ!?コイツは仏恥義理ですげぇ!力が湧いてくるぜぇ!」
「ふむふむ、パーツの使用量が多ければその分強化されるっぽいな」
ワリアさんとか剣と盾を持った時に比べたらドナークさんが弓を持った時とか、モルガ師匠が杖を使った時の追加効果?的な物が高かった様な気がする。これは使い分けが大事な武装かも。いざという時に誰かに全ベットして状況を打破するなんて場面とかを考えると、フレンドと一緒の戦闘なら戦闘状況を考えて誰にベットするかを決める為に人の事を良く知ってないといけないし、多分だけど、僕自身が装備したとしても、そこまで劇的に変わるみたいな事は無いのかもしれない
「あ、【時空の手】の効果でこれ自体のサイズ変更も出来るのか……使わない時とか小型化しておくとかもアリか」
「うおぉ!?剣がデカくなったり小さくなったり何だ?!」
大剣にしていたデザイアを大きくしたり小さくしたりも出来る。渡した後でもサイズ変更出来るのはヤバいな
「ハチ。あの能力はどうなってる?」
「あの能力……あぁ、ポータル機能周りですね」
大剣をパーツにバラして回収し、空中に浮かせる。ポータル機能は……パーツ1つでも一応は出来そうだな。ポータルサイズを大きくしたければパーツを更に使えば巨大なポータルを開く事も出来そうだ
「あ、よいしょ!」
パーツ2つでポータルを2つ作り、片方に入るともう片方から出られた。ポータル機能もしっかり機能してるな
「これ……やっぱり上手く使えばとんでもない範囲攻撃出来るんじゃないか?」
通常サイズポータルと巨大ポータルを組み合わせて、あの複数出口への攻撃みたいな物と合せたら、巨大化した手や足で敵を叩き潰すみたいな攻撃とかも出せるんじゃないか?
「創造力が力と直結している武器か。正に人によって評価がかなり変わりそうな武器じゃな……」
使い方さえしっかりすればトンデモないパワーを発揮するし、特に考えて無ければ使い道も狭くなる。どれだけこのデザイアを活かせるかは使い手次第って訳だ
「あっ!」
「今度はどんな使い方を思いついたんじゃ?」
「これ自体飛ぶし、【時空の手】で時空に干渉出来るって事なら、僕を飛ばせるんじゃないかな?とりあえず分散して、こんな感じかな……」
手足に3つずつ、背中に4つ纏わせる感じでデザイアを僕の体の近くで展開する
「これは僕の体に追従させるというよりは、僕を運ぶ感じで……」
とりあえず色んな所に分散して僕の体を持ち上げるみたいな雰囲気で操作をしてみると
「おぉ!浮いた!ってうぉあぁ!?」
ツルツル滑る感じで壁に向かって飛んで行ってしまったので何とか止めようとして逆方向に向かおうとしたら、それはそれで反対の壁に向かってぶつかりそうになる。これは操作方法キッチリ覚えないと危険だなぁ……




