テクノロジーの方へ
「一旦、敵に武器を取られても大丈夫な様な安全機構はある。魔法も使える……まぁ攻撃魔法は使えないだろうけど、その分充分過ぎる援護能力は出せる。ポータル機能も乗せる。分離機構に合体機構。後は武器自体が浮ける様に半重力の機構も付けて、威力やサイズの増減もある程度可能……」
なんだかんだ乗せたい機能は盛り沢山だけど、これでも大分選んだ方ではある。取ってつけた様な追加の十徳ナイフみたいな機構は積んでない
「あっ!レーザーブレード機構と振動剣機能の事忘れてた」
形状として打撃は一旦忘れる。打撃は僕が殴れば良い。斬撃と刺突に関してはナイフ的な形状だったら行けるだろう
「よし、今度はこっちの方面をやらないと!」
魔法的な事は大分しっかりやったと思う。次はテクノロジー方面だ
「超音波ブレードなら普通に使って切れない物でも振動を合わせたら切ったり、振動で破壊したり出来るだろうし、レーザーブレードに関しては拘束光線の魔法をちょっと改良すれば何とかなるか」
メカメカしいゲームとかでも超音波ブレードで敵の機体を切断したり、レーザーブレードで鍔迫り合いってかっこいいもんなぁ……
『ちょっとハチ。今良いかしら?』
おっと、キリエさんからだ。何だろう?
『どうしました?』
『ハチ。今貴方……弾を無限に撃てる能力持ってるわよね?』
げっ、何故バレたし……
『ある事はありますけど……』
『今なんか色々やってるんでしょう?協力してあげるからその能力を私の予備の銃に付与してくれないかしら?』
ふむふむ……そういえば今のままだと無限弾が死に個性になりそうな所だった。確かに銃としての機能もこの武器には乗せないと勿体無いよな
『分かりました。素材集めとかに協力してくれるのでしたら、やりますよ』
実際問題無限の弾がどういう条件で無限の弾になるのかも知りたかったし、丁度良い実験の機会かも
『助かるわ。じゃあ気兼ねなくスキルチケット交換しよっと!』
あ、連勝ボーナスを何とか繋いでそこまで行ったけど、途中にあった水鉄砲が気になって僕に相談して来たのか。まぁ、無限の弾は確かに気になるよなぁ……
「それで、どの銃に付与すれば良いんでしょうか?」
「これよ」
「な、何だこの銃……」
銃身が6つ。リボルバーのシリンダー部分がそのまま銃身になった様な銃を見せられた
「しかもカラフル……」
銃身1つ1つのカラーが違うから本当にパーティーグッズ感が出てる。なんだか凄い見た目だ
「それはペッパーボックスピストルって言われるタイプの銃よ。まぁそれは置いておくとして、その銃は銃身の色に合わせた属性弾が入るのだけど……まぁここまで言えば意味、分かるわよね?」
リボルバーという形状をしてる訳だし、込められる属性弾は1発……しかも6属性が1発ずつ。まぁ、使い辛いよな……
「普通に6属性同時に発射って中々な武器ですけど、これで無限の弾の特殊能力を追加したらどうなるかを試したいって事で良いんですね?」
「えぇ、普通に威力自体は有るからとっておきとして使えるんだけど、1発撃ったらまぁその戦闘ではほぼ使えないからね」
属性弾を各弾倉に1発ずつ入れるとしたらそれは確かに大変だ。普通の弾を6発込めるなら通常弾を選んで6発装填でオッケーだろうけど、これはわざわざ6種類の銃弾を1発ずつ選んで装填しなきゃいけないから普通の銃のリロードより圧倒的に面倒臭い。弾をスピードリローダー的な物で纏めて一気に6発装填するにしたって、属性の色を合わせないと入れられないみたいな条件があると、そこも合わせないといけないからただ銃弾を込めるのにもストレスだろう。これを戦闘中は確かに厳しいな
「これに無限の弾を乗せられるなら確かにかなり強くなりそう……やってみましょう」
この煩わしさの有る武器の煩わしい部分を消せればかなり良くなるよな
「という事で、付呪してみました。僕もちょっと無限の弾の挙動が知りたかったんで丁度良い機会です」
「分かったわ。それじゃあまずは撃ってみるわね」
キリエさんがペッパーボックスを手に取り、的に向かって発砲する。すると6つの弾が同時に飛び出し、的に着弾する
「うわぁ……まぁ元々がリボルバーだから口径もそれなりに大きいから威力も凄いな……」
「フフフ……アーハッハッハ!」
キリエさんがペッパーボックスのトリガーを何度も引く。その度に弾がバンバンと発射される
「あら、もう壊れちゃった。うーん良い考えだと思ったんだけど……元の性能がそこまで高くなかったのかしら?」
そもそも単発で一発撃つごとに装填する前提の銃を連発出来る事がおかしいのだから、消耗も物凄い速度になってしまった様だ。確かにペッパーボックスによる6発同時発射の連射は物凄い威力をしていた。でも反動も物凄く、キリエさんも最初は片手で撃ってたけど、途中から両手で撃ってたし……ただ連射が出来る様にしたとしても、発射機構や撃ってる人の方が耐えられなくなるのか……
「無限の弾は撃てても撃つ側の方が無限ではないと宝の持ち腐れ……って感じか」
「これなら弾を撃つにしても小口径の低反動な物とかにしないとか……」
無限だから強いって訳でも無いんだなぁ……




