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使える物は使う

「なるほど……それじゃあ、本当に超簡単な魔法を発動しようとしたら、発動自体はする物なんですね」

「うんうん。でも、そこまで行っちゃうとそれこそ、ハチ君達だったら魔力を消費してるか分からない程度の消費になるし、威力も【ファイアボール】を出そうとしてもパチパチする火花の塊を出せる程度だよ」

 なるほどなぁ……【ファイアボール】が線香花火位弱くなると考えると、そりゃあ魔法陣での魔法がしっかりと書き込みが必要って言うのは凄く分かりやすい。魔法陣自体に情報量が無いと、起こせる事象にもそれ相応の規模の事しか起こせない。だからこそ、調整が必要なんだな


「奥深いなぁ……」

「そうだねそうだね……一番大事なのは何の属性の、どんな効果のある魔法なのかを明確にする事だよ」

 やっぱりそこが真理なんだなぁ……


「属性に関しては、魔法陣のメインの部分の形で分かるとして、効果の方はどう見分けたら良いんでしょう?」

「それはそれは……普通に私の集大成みたいな物だけど、魔法陣にはさっき言った属性を決める為のメインの線は絶対にあるんだよ。例え無属性だとしてもそれはある。その線と繋がっている線。これが効果を決める為の補助の線。この線によって魔法の効果が変わるとされてるよ」

 非常に大事な情報だなぁ……これはしっかり覚えないと


「そうなってくると、線が離れている所は魔法の効果を上げる為のダミー線であり、ブースト線的な物って事なんでしょうか?」

「そこそこ!そこが困る所なんだよ!ここで出て来るのが流派の違い。これが真逆のパターンとかもあるから、ホントホントに困るんだよ!だから私のやり方はまず真ん中に属性、そこからの補助線で効果を決定。周りのダミーで威力や安定性を向上って形だけど、ほら見てこれ!」

 そう言ってモルガ師匠は2種類の魔法陣を同時に展開した


「ほらほら、こっちが中から効果、次に属性、最後に強化。でコッチが最初に強化。効果、属性って感じで作った奴の性格とかも出て困るったらないわ」

 モルガ師匠が使ってる流派が僕的にもスッと入って来るから、この領域まで踏み込んで来た人にとってはこの先はどの流派でやるかは非常に大事な選択かもなぁ……


「まぁまぁ、でも基本的にはどの流派もダミーの線はよく折れ曲がって沢山書かれてて、文字っぽい形とかになってるね」

「あー、大体あの辺ね」

 よく魔法陣の画像とかみたら外側近くに書かれてる文字っぽい何かで何となく納得した。あれかぁ……


「うんうん、それで、こればっかりは流派毎に覚えるしかないね……」

「そうみたいですね……でも形的にこの魔法書はそのモルガ師匠が使ってる魔法陣と同じタイプだと思うんですけど」

「ほうほう?因みに合ってるけど、どうしてそう思ったのかな?」

 軽く【リペル】の魔法書を開いてさっきの雰囲気を考えると、やっぱりモルガ師匠が使っているタイプの魔法陣と似てる気がする


「さっき説明された感じだと、魔法陣の雰囲気が一番モルガ師匠が使う物に似てるなと思いまして……」

 真ん中がごちゃついてないし、説明的にもここが一番近い形だと思ったからそう言ってみただけだ


「良いじゃん良いじゃん!その見た雰囲気でこの流派かもってアタリを付けて動けるとラーニングはし易くなると思うよ!」

 流派問題もある程度のアタリを付けてやると良いって言うのは助かるな


「因みにその流派って言うのはどういう流派になるんです?1つはモルガ流って事で良いんですかね?」

「う~んう~ん……それに関しては何とも言えないんだよね……」

 何とも言えないとかあるんだ……


「言い淀むのは何故です?」

「いやいや、何と言ったら良いかな……魔法の始祖?が生み出した魔法の魔法陣が元々こういう形で、それをただ使ってるのが私。他の奴らは自分達の名前を歴史に残したいからとかでその形を歪めて作られたのが他の流派って感じ?だから、私の流派って名乗るのもあんまり良くないかなって……」

 なるほど、この形こそが魔法陣の原形?みたいな形で、そもそもの流派って言うのが歪められた物って判断だからこそ、モルガ流とは言えないって訳か


「なるほど……因みにその流派が違うと魔法の発動の特徴が違ったりするんですかね?」

「そうだねそうだね。基本的には書き込む場所によって同じ魔法でも効率とか、効果がちょっと変わるんだよね」

「メインとする部分が変わるから魔力効率だったり、効果が若干変わるって事なのか。なるほど……流派とか関係なくそれに関しては学ぶべき部分として参考にするべきかも……魔法によって使い分けるのが良さそうだな」

 攻撃魔法、防御魔法、回復魔法、妨害魔法……色々種類はあるだろうから、それによって使い分けをすると魔力効率だったり、効果の強さだったりを変える事が出来るって考えたらこの要素を那零魔法に活かせれば……


「ハチ君ハチ君。また悪い顔してるねぇ?」

「いえいえ、僕にとっては見栄とかはどうでも良くて、使える物は使うのが僕のやり方ですから。魔法陣構築は歪めても使えるってずっと昔から証明されてるなら、使わないのは勿体無いでしょう?」

「うっは~……これはこれは、あの2人がここに居たらプライドズタボロだっただろうなぁ……」



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― 新着の感想 ―
いつしかの貴族の決闘の時の屋敷にあった『ボール魔法は変化できる』的なやつのやり方もこういう感じだったのでは!?
>この要素を那零魔法に活かせれば…… 参考資料は流派ごとに沢山あるから、那零魔法の改造が捗るなぁ
モルガ流じゃないなら、現状は「源流モルガ派」とかになるのかな?
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