協力者達
「誰かに教わったとかじゃないけど、アビス様が使ってた奴を見様見真似でやってみた。が、正解かな?」
「なるほどな。それは繋ぐ先の指定をキッチリしないとそれは燃費が悪くなっても仕方ない。次使う時はその辺りをしっかりすると良いぞ」
繋ぐ先の指定……確かに、コードを書く時に『深淵に繋ぐ』程度でやってしまったけど、『深淵のアビス様の居る場所に繋ぐ』位まで書いた方がより詳細な場所のイメージが出来て結果として省エネに繋がるのか。確かに、何かを送るにしても、日本に住んでる影人さんにお荷物配達。ってなったら、まずはどの影人さんに送るのかも分からないからその中から送りたい人をまた選ぶみたいになると労力も掛かる。だけど、日本のどの都道府県のどの市町村に住んでる、何丁目の何番地とドンドン絞って行けば、そこに住んでる影人さんに該当するのは1人しか居なくなるだろう。こういう特定の誰かに対してコンタクトを取る様な魔法だと詳しく書いた方が燃費が良くなる……これは覚えておいた方が良いかも
「なるほど、覚えておきます!」
「最近は来ていないが、どうなのだ?しっかり力は付けているか?」
確かに最近深淵に行ってないなぁ……結構ニャラ様とかに啖呵を切った後にあそこに行くのも中々ね?
「劇的と言えるような力は付けて居ませんが、今は武器を作っている最中ですね。その過程で魔法を作れる様になりまして、それで訓練がてら深淵に繋げるかなと……」
「ほう?ではハチよ。その武器が出来たならまた新たな特訓と行こうではないか」
「おっ!それは良いですね!僕も新武器が出来たらお披露目がてら行きたかったんです!やった!」
やっぱりなんだかんだ言っても深淵のあの生きるか死ぬかみたいなギリギリを攻める特訓じゃないと成長とか感じ辛いし、そろそろやりたくなってきた頃合いだった。これは頑張らなきゃなぁ……
「お前という奴は……生きるか死ぬかの瀬戸際の物を喜んで受ける奴は居らんぞ?」
「なんか、アビス様から大分人らしい感想が……」
最初の頃なんて出会ったらこんにちは死ね!位普通にやってきてたのになぁ?
「お前を見ていたらその周りも見えるからな。お前を観察する事で人という物がどんな物なのかの理解も進めている」
なるほど、そういう事ね。覗き穴で僕をみつつ、周りも見ているからこう世間一般のどうこうとかもアビス様が理解して、人らしさみたいなのを手に入れてる訳か。なるほどなぁ……
「ともかく、ハチ。新しい武器の完成を心待ちにしているぞ?」
「はい!頑張って良い物作ります!」
『あっ!ちょいちょい自分だけズルいじゃ~ん!』
『むっ?ハチか?』
『あの者か!ほう……其方の方からこちらに繋げるとは……』
ニャラ様にクタルファ様にハスティル様が覗き穴から見てきた。皆プチッとじゃしんスタイルだ
「皆さんどうも。今新しい武器を作ろうとして、魔法が作れる様になったんで挨拶がてら深淵に繋いでみたんですけど……」
『おほ~!まぁた面白そうな事してる~!』
『新しい武器か……まぁ肉体を更に鍛えてからでも良い気はするが……』
『深淵に繋ぐ魔法を作る……ふぅむ』
なんか三神三様な雰囲気。これはどうなるかな?
『もっと面白可笑しくしちゃえ!』
『身体を鍛えられる能力を付けた方が良いんじゃないか?』
『魔法を活かすなら協力しますよ』
あ、でもなんだかんだ協力はしてくれるっぽい
「そうですね。案を頂けたら僕も出来るだけ乗せられる物は乗せたいと思っているので……」
どうせ作るなら一点物。コストなんか考えない最高の物を作りたい。だからこそハムスターの意見でもオートマトンの意見でも神の意見でも、何でも良いから全部聞く
「了解しました。となると、これは制御用のコアも複数用意した方が良さそうだな……演算能力が瞬発力とかに直結しそうだし」
皆から聞いた意見とかを入れるのであれば、武器自体の演算能力は高めておかないと大変だ。そもそもの話、魔法をその場で作るんだったら、演算能力自体高くないとだし……それに
「アビス様の入れたい能力を考えると、これは空のコア的な物もあった方が良いよな……」
ある意味この武器の目玉機能にもなりそうな新武器にアビス様とかが入り込んで疑似インテリジェンスウェポン化する事で能力を使える様にするという提案を貰った。これは確かに良い能力だし、僕も使いたい。だから武器自体に空のコア的な物があれば、そういう事も可能になるかもしれない。この武器自体がインテリジェンスウェポンになると困るけど、それになれる素養は欲しいという何とも微妙な立ち位置の武器製作。いやぁ、また欲しい素材が増えたな
「という事でキュービアさん達の所にやってきました!」
『空のコア……ですか』
「かくかくしかじかで……」
新武器製造の為にコアが欲しいという情報をキュービアさん達に伝える
『なるほど……この計画の為に空のコアが欲しいと。分かりました。我々の技術とこの島の技術を集結させ、必ずや必要となるコアを製作致しましょう!』
心強い協力を得られた。よしよし、ドンドン完成が見えて来たぞ!




