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改造の一手

「よし、そうなると……そうだな……これはこういうパーツがあれば……」

 頭の中でまた色々と形を考えて、必要そうなパーツとかも設計図に描いていく


「こうなると、多分これが行けるかな?後はこうして……」

 ちょっとナイフと言うには形が離れてしまったけど、これはこれで良いな。よし、後は素材だけど、基本はミスリルで作るとして、内側をオリハルコンにして外側をアダマンタイト製にしておけば良いかな?


「量産を視野に入れるなら、変に取れるかどうか分からない素材を使わずに作れる素材で作った方が良いな」

 確かに色々と危なっかしい金属とかも取り扱ってるけど、大事なのは量産可能な事。これが上手くいったらオートマトンさん達にも装備してもらいたいし、あの島である程度作れる物の方が良い。まぁ糸に関してはあの糸を使わせてもらうけど、先端パーツに関してはしっかりとあの島で作れる物にしたい


「こうなって来ると、もうロープダートとも呼べなくなるけど、まぁ、別に呼べなくても問題無いしなぁ?」

 型に当てはめなければいけないなんてルールは無い。自分で好きな様に新しい物でも何でも作ってしまえば良い


「こ、これは……」

「もう……完全に別物に……」

「「すっご~」」

「よし、それじゃあ早速作ってみるか。まずはこのパーツから行くか」

 後ろの人達はオートマトンさん達に作って貰った僕の作業室を見て驚いていたけど、まぁ、炉とかそういう問題じゃないしなぁ?


「おっ、出来たか」

「さっき設計図に描いたパーツがもう出来てる……」

 ここのお陰で新装備の開発が物凄い速さで出来てると言っても過言じゃないしなぁ……見せた所でこればっかりは真似出来ないと思う


「組み立てて……」

「あんな凄い物がこうも簡単に……」

「まぁ、試作品だし、魔力回路も一旦調整もしておくか」

「は?」

 真淵を使った調整を行い、性能を更に高める。いやぁ、これも慣れた物だ


「これで完成かな」

「「「おぉ!なんか凄い見た目!」」」

「いや、ちょっと待って下さい!」

 アンヴィさんが完成した物を物凄い近くで見ている。そんなに近くで見たら怪我するぞ?


「あ、あの!ハチさん!?さ、最後にいったい何をしたんですか!?」

「最後?魔力回路を調整して出力の上昇とか、耐久性のアップとか……かなぁ?」

 それを言った途端、アンヴィさんは膝から崩れ落ちた


「居た……」

「ん?」

「こんな所に伝説が!」

「ん~?」

 ちょっと話がよく分からないな……


「伝説って?」

「あぁ、えぇと……私が元々師事していた方が、伝説の鍛冶師は武器を作って終わりではなく、その先があるという話をしてまして……それが武器の見た目は変わらないのに威力が上がったり、耐久性が良くなったりするという話だったのです。それってつまりこの技術の事では!?」

「あー、そういう話ね。僕もこの技術自体は教えて貰った物だけど、多分普通の人では扱えないと思うよ?」

 まぁ、この技術はねぇ?僕の場合は真淵あっての物だし……


「これは……えっと、どういう技術なんでしょうか?」

「どういう技術……かぁ。まぁ、簡単に言えば作る物が壊れたり弱体化する可能性もあるけど、しっかりとした技術力があれば強化出来る……かな。詳細は教えないけどね?」

 勿論詳細は話さない。技術者なら見て盗むくらいの気概は見せてくれないとね?


「な、なるほど……分かりました!これから頑張ります!」

 戦闘も製作とかもそうだけど、全部を教えてもらうのではなく、自分で学ぶ事でじゃあ、こういうのはどうだろう?という発想にも繋がって来るだろうし、その結果として新しい技術を自分の手で生み出せるかもしれない。正解のやり方なんて分からない。人によって正解その物が違う可能性だってあるし、他の人にとっては失敗だとしても、その人にとっては成功になるかもしれない。だからこそ、新人だろうと玄人だろうと、学ぶ対象になるんだ


「そうだね。1つ言える事はこの技術をマトモに扱おうとしたら、まずは腕を増やす事から始めないとかな?」

「腕を……」

「僕は、こんな感じで疑似的な腕を増やしたりする事で、作業効率を上げたりしてるけど、この技術は君には無いだろう?だから、この形を目指すんじゃなく、自分が出来る事を目指した方が良いと思う。完全に真似をするのも凄いとは思うけど、それじゃあ、自分らしさが一切出ないし、窮屈だ。僕も確かに色んな人にやり方を聞いたりしながらやってはいるけど、それはあくまでも基礎的な部分だけだったりするから、これもうちょっと良く出来そうって思ったら自分でまずはやってみるってのが大事じゃないかな?よし、出来たっと!」

 アンヴィさんは新人らしいけど、基礎的な事はやっぱりキチンと師匠から学んだみたいでさっき武器とかを作る時にも淀みが無かった。これは将来かなり良くなる気がするから、僕みたいな変則的なやり方を真似するよりももっと良いやり方を自分で見つける気がする。ここはちょっと冷たいかもしれないけど、あしらうのが正解な気がするなぁ


「よし、それじゃあ出来た物を試してもらっても良いかな?」

 一旦出来た物をチェルシーさんに渡す


「これは?」

「その糸は特別性で魔力もしっかり流せる。だからこそ、先端パーツに魔力が届けば自由に操れるし、先端が開いたりするよ?」

 ナイフというよりは若干丸みを帯びた苦無っぽいけど、その先端が3つに開いて加害範囲を広げたり、返しの様になるまで開けば鈎縄としても使えるだろう。鎖鎌っぽく扱う事も可能だし、何より……


「この開いた部分にある玉は?」

「それは魔石をベースにしたコアみたいな物で、そこ魔力が貯まれば射撃攻撃も出来るよ。後は、糸を硬質化すれば、槍としても使えるし、伸びたり縮んだりもする。オマケの刃追加パーツを使えば剣としても使えるし、蛇腹剣としても運用可能です」

 さっきのアンヴィさんが作った物で得たインスピレーションを色々ブッ込んだ物が出来たぞ!



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― 新着の感想 ―
漫画版2巻読んだーーーッ!とうとう出たか!“迷ンヒロイン?”みなさん誰かお分かりですよね!あの方です、、、webも書籍も漫画もインパクトがすげ〜んだ、、、 アドバイス?が腕を増やせはちょっと人類には…
アドバイスで「腕を増やせばいいよ」はぶっ飛び過ぎなんだわ
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