ガチャダンジョン?
「ふむふむ……入った感じ壁には鉱石っぽい物が混じってる訳では無さそうだな」
鉱石ダンジョンって話しか聞いてないし、内部がどうなっているか確認してみたが、別に壁を掘って鉱石を集めるって感じではなさそうだ
「おっ、早速出て来たな。アレか。なるほど、ジオードっぽい感じなのか」
ダンジョンを進んで行くと、奥からゴロゴロと岩っぽい物が転がって来た。一部が欠けていて、その内部が見えるけど、どうやらジオード風と言ったら良いのか、中が鉄っぽい色をしている
「うおっ!?結構好戦的だな!?」
転がった勢いのまま、僕に対して地面の凹凸を使って跳ね上がり、押し潰すとか体当たりを仕掛けてきた。2~3体ならまだしも、これが5~6体同時だと回避スペースとかもそんなに無いだろうから、中々辛いな……
「問題はコイツ等を倒すべきかどうかだけど……見た感じレアそうな金属って感じでも無いからスルー!追いかけて来るなら追いかけて来い!」
一応外に出される条件として、倒すと外に戻されるっぽいし、敵をスルーして先に進もう
「うーん、どうやら人が居るとか居ないとか関係なく、単純に地面の状況によって跳ねたりしてるのなら、さっき僕の【欺瞞】が破られた訳ではなさそうだな」
基本的に相手がプレイヤーでもない限り先制攻撃はされないハズだけど、それがさっきされたからもしかしてそれが効かない所かと思ったけど、どうやらそんな事は無いらしく、天井部分を匍匐で進んで居たら普通にジオード達が転がって行ったり、僕とは関係ない所で跳ねて壁に当たったりしていた。だからさっきのも僕が居たから体当たりをしてきた訳では無く、単純に地形の影響を受けただけみたいだ
「あの中からレアそうな物を狙っていくのは中々難しいよなぁ……正にガチャか」
ちょっとだけ欠けていて中が何となく分かるからガチャと言うのもどうかとは思うけど、10個転がって来たら1個は確定で中身は少し良い物とかの可能性はありそうだな。となると、ここはガチャの中にはいっている様な物か
「果たしてこの鉱石ガチャには天井システムだったり、10連で1つレア確定とかそう言うのはあるのかな?」
特定の回数まで回せば必ず最高レアが1つ出るシステムだったり、10回やれば1つは確定でレアが出たりする最低保証みたいな物はあるのかな?
「まぁ、僕は最初からレアリティが高い物をスナイプして行くけどね……」
ここはあくまでガチャっぽい雰囲気があるダンジョンなだけで、ガチャでは無い。内容物が何となく分かるし、スルーも出来る。なら、見える情報から僕がビビッと来た奴にだけ的を絞れば良い
「もしかして、外に出される要因は推定ボスを倒すじゃなくて、ガチャ回数の問題だったりするのか?」
仮に内部的にガチャ券みたいなのを持っていて、それをあいつ等を倒す毎に消費して最後の1つを使ったタイミングで外に出されるとしたら、その内部的ガチャ券の枚数の違いですぐに出されたり、少し粘れたりするのかもしれない。一度出されると1時間は入れないって言うのは、内部的ガチャ券の回復時間だとしたら……納得は出来る。それで回復するガチャ券の数がランダムであれば、1体の時もあれば10体とかの時もありそうだな……これは結構この説あるんじゃないか?
「奥に行けばレアリティが高い奴が出やすいけど、その分そこに到達するまでに邪魔する奴を倒してしまって権利を使い切ってしまう。だからこそ、奥の奴は良い奴が出やすいけど数を狩れない……そう考えるとこの鉱石ダンジョンは実は毎日1体だけ倒して自力で帰るみたいな事を繰り返せばその内内部ガチャ券が貯まって100連ガチャみたいな感じで大当たりを当てる為の弾を稼げるのでは?」
どのタイミングでその権利が回復するのか分からないけど、使い切らないと回復しない常に運ゲー状態なダンジョンなのか、時間経過と入る度にランダムに回復みたいな感じであれば、これは中々良い商売が出来るのではないか?
「そうなると、一度2人にも協力してもらわないといけないな……」
これは正直僕1人だけでやるとかなり時間が掛かる。3人も居ればそれなりに時短にもなるし、しっかり調査してみよう
「という訳で、一旦ルビーとか、アメジストみたいな宝石の類の物が出て来たからこれはあげるね。それで……」
「「いやいやいや!?」」
いや、今からあのダンジョンについての仮説を説明する所なんだけど?
「ハチ君!?なんでこんなお宝を!?」
「あそこって鉄とか銅とかしか出てこないんじゃ!?」
「え?いや、転がって来るジオードを観察したら一部欠けててそこから中身を予想して良さそうな奴だけ選んで倒してただけだけど……」
「あの高速回転してるジオードを!?」
「あ、あぁ……そっか。だからか」
そう言えばジオード自体僕に向かって来るから勝手に遅くなって見えてたけど、そう言えばあの速度じゃ普通は欠けた部分から中身を推測出来ないか。これは確かに僕だけのやり方だったかもしれないな




