作る為に
「今日はありがとうございました」
「おう、お疲れさん。こっちも助かったぜ。そんじゃゆっくり寝ろよー。それじゃあ次はこの店に行ってくれ」
タクシーで軽く雑談しながら帰って来たけど、東郷さんはそのまま二次会に行くみたいで、東郷さんを乗せたタクシーはUターンして行った
「そういえば、これでもし仮に僕が言ったシチュエーションバフとナーフみたいなのが入ったとしたら、僕ってどうなるんだろう?」
基本的に僕は何かしらやるとしたら悪役をやる可能性が高いけど、そうなるとナーフを喰らいやすくなるのかな……?それとも悪役でノッてる時はバフを貰えるのかな?
「まぁ、実際そういうのを実装するにしてもすぐには無理だろうから、一旦考えなくて良いか」
さて、お風呂やら歯磨きやら終わらせて最後にちょこっとだけアルターに入るかぁ
「さてさて……」
空島に戻って来たけど……やっぱりアレは再現したい。自分では使えないだろうけど、ちょっと作ってみるか
「糸に関しては、僕が出せば良いよな。強靭で超細くて見えないレベルの細さにして、先端のナイフはどうするかな?」
ミスリルでサクッと作ってしまうか、何かしらの合金を作ってナイフを作るか……ロープダートを再現するならどうしようかな?
「仮に僕が使えなかったら……誰かに使って欲しい所だけど、ロープダートって誰が使えるんだろう?」
そもそもロープダートを武装として戦うってどんな職だろう?
「あれ?ハチ。何をしているの?」
「あ、アラクさん。ちょっと今武器を作ろうと思ってるんですけど……」
アラクさんがやって来て、僕が武器を作っているのを見に来たみたいだ。せっかくだしちょっと相談でもしてみるかな?
「こういう感じで、先端のナイフ部分でも普通に戦えるけど、投げて攻撃して糸で回収したり、この糸で敵を拘束したり、色々出来る武器を作ろうかなって事で、今この細くて見えない細さと強靭さを併せ持った糸を作って、先端のナイフをどうしようかなって……」
「それって、この糸はどう?」
「ん?何か不思議な糸……というか液みたいな……」
これは糸なのか?
「これはさっきハチが言ってた細さと強靭さもあるよ?」
「おー、伸びる……ん?伸びる?これって長さを固定する事は出来る?」
「出来るけど……それと、糸自体を固める事も出来るよ?」
おいおい、流石糸の神様。これは物凄い糸だぞ!?
「これってつまり、ある程度糸を伸ばした状態で固めて槍みたいにする事も出来れば、その戦闘中に固めた糸を解除して、槍で刺すと見せかけて相手を拘束する事も出来る?」
「まぁ、しっかり魔力操作出来れば出来ると思うよ?」
これはこれは……面白そうな事になって来たな?
「これ、使わせてもらっても良い?」
「別に良いよ。欲しかったらまだあげるよ?一応、ここに住まわせてもらってるお礼って事で」
おぉ……これは嬉しい!となると、これは2種類作りたいな
「単純に威力を求めるタイプと、こっちはある意味変化のあるタイプにするか。よーし!新しいイメージ湧いて来た!」
となると、Nマターもちょこっとだけ使った方が良いかな?糸はこれで良いとして、ナイフ部分は他にも何か新しい素材が欲しい所だけど……あっ
「あのダンジョン……行ってみるか」
頭に1つのダンジョンが思い浮かんだ。そうだ。まだあそこのダンジョン行ってないや。でも流石に今日は止めておこう。もう夜も大分良い時間だし
「ありがとうアラクさん。今日は一旦ここでやめておくよ。新しいアイデアを形にする為の物を取りに行くにしても、流石に今からはちょっと時間も掛かるし、また後日行く事にするから」
「分かった。またその糸が欲しかったら言ってくれたら出すよ」
「それはありがたい。必要になったら頼らせてもらうよ」
よし、今日は寝て明日挑んでみよう!
「と言う事で!」
しっかりとやる事はやってアルターにログインして早速行動開始だ!
「さてと、どうしようか。一応あの島に行ってダンジョンに入る権利自体はあるだろうから、勝手に入っても大丈夫かもしれないけど、ここはあの2人に許可は貰った方が良いよな。一応あっちの島に行ってから確認するか」
ギャルプレイヤーのキララさんとホノカさん。あの2人の持ち物である島にある鉱石ダンジョン。そこで何か新しい鉱石でも発見出来れば、ナイフの素材に丁度良いんじゃないだろうか?
「えっと……一応、島の視察も目的として行きますか」
開拓がキチンと進んでいるかとかその辺のチェックも込みで行こう
「おぉ、思ったよりもしっかり開拓されてる!」
大事な部分というか、通路らしい所は全部キチンと道がある。これは普通に助かるな
「ん?おぉ~!パ、ハチ君!」
「おぉ~!マ、ハチ君!」
もうそれほぼワザとやってないかな?
「どうも。島の方はしっかり開拓出来てるみたいですね」
「うんうん!ハチ君から派遣された子達のお陰でもうバリッバリに進んでるよ!」
「本当に助かった!やっぱり保護者だね!」
これは多分僕に対する評価はパパママから変わらないなぁ……




