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「行ける!もっと前に!」

 1発でも当たればアウトな銃弾が凄まじい散らばり方をしながらこちらに沢山向かって来る。でも何とかスローのお陰でこっちもハンドガンを撃ちながら進めるけど、勿論、真正面に居る相手の方に弾が出る事がほぼ無い。右やら上やら左下。前の方に弾が出れば良い方だ


「ふっ!」

 ミニガンの弾が当たりそうな軌道をしていたので、手に持っていたナイフを使って軌道を逸らす。あっぶな……ナイフの腹で弾を受けるのは無理かも。今の一発でナイフが1本壊れた


「はぁ!」

 ナイフの腹で弾を受けるのが無理なら!


「まさか、今ナイフで銃弾を斬ったのか……?」

「いやぁ、やっぱりアニメの様にはいかないですね……」

 確かにナイフで銃弾は切れた。ただ、斬ったからといって、その弾が消失する訳では無い。斬られた弾は勢いを保ったまま、僕の体に食い込んだ


「アルターだったら、この位何てことは無いんだろうけどなぁ……」

 これがアルターだったら銃弾を掴んだり、弾いたりは余裕で出来ただろう。真淵という武装が僕にはあったけど、ここにはそれが無い。あ、でも今回の戦闘で戻ったら少し試してみたい事は出来たな


「お疲れ様でした」

「お見事……其方の弾も届いていましたよ」

 右肩辺りに当たったと思われる痕がある。最後の最後で当たってくれたか




「はっ、あ、終わったのか……」

 ガラスの球体が開いたので外に出る


「いやぁ、面白いモン見せて貰ったよ。あ、因みに君らが最後な?」

 あ、そうだったんだ。じゃあ丁度良い終わりだったかも


「いやはや、やってくれたねぇ?」

「あ、やっぱり銃をあんまり使わなかったの良くなかったですよね……ごめんなさい」

「いやいや、構わん構わん。あんな物を見せられちゃ、銃だけ使うよりずっと良い。てか最後は不意打ちで倒せたんじゃないのか?」

 ミニガンさんの背後から襲えばそもそもあの状態にならずに倒せたんじゃないかって話か。まぁ、それはそうかもしれない


「僕としては不意打ちに関してはもう大分やったので、どうせ終わるなら、正面からあのミニガンとちょっとやってみたかったんですよね。痛つつ……」

 いやぁ、最後のミニガンの弾のバラ撒きでちょっと脳を使い過ぎたかな?


「おっと、少しそこのベッドで横になってな。飲みモンも用意するから」

 そう言うと、スポーツ選手とかが使いそうな感じの水筒で飲み物を渡された。飲んでみたらスポーツドリンクっぽい味だ


「あ、少し楽になりました」

「そりゃあ良かった。んー……やっぱりか?」

「ん?何かありました?」

「実はな?影人君の治療に使ったモンはある意味プロトタイプとも言える物だった訳なんだが、君からのデータを元に改良版を作って、他にも半身不随やら全身不随の人にも同じ様な治療をしたんだが、やっぱり君だけなんだ。世界がスローになったりするのは」

 あ、あの事故で確かに体が動かなくなったけど、機械を埋め込んだ治療のお陰で体が動く様になったし、しかも僕に何か向かって来たら世界がスローになる様にもなった


「一応、その逆で君の方に世界がスローにならない様にフィードバックする事も出来るが、多分このデータを見るに、今の君にそれをフィードバックしたら、拒絶反応が出る可能性がとてつもなく高い」

「えーっと、それはどうしてですか?」

 何だろう?僕の治験データを元に他の人が治療されたなら嬉しい事だけど、それを逆に他の人達のデータを使って僕に対してスローにならない様にしたら拒絶反応が出る?なんでだろう?


「あー……簡単に言ってしまえば、影人君は今スマホを持っていて使いこなせる状態だけど、そのスマホをガラケーにしてしまうような物だ。せっかく色々出来るのに、おじいちゃんおばあちゃんに合わせて機能が絞られた物を使わなくても良いだろう?」

「つまり、僕は他の人より、この機械との相性が良いって事で良いんでしょうか?」

 僕は100の性能値で使えるけど、他の人に合わせると75の性能値とかになって、その差の25くらいの違和感で拒絶反応を示す的な事なのかな?


「おー、そうだな!凄く簡単に言うとそうだ!だから……その性能をもう少し引き上げてみるか?」

「え?」

「確かに周りに合わせるのであれば、今のままでも良いだろう。だが、君はもう少し先に進める気がする。それに、この性能の引き上げと言っても、リミッターの値を少し上げるだけだ。だから大々的な手術をするとかそういう物でも無い。どうする?やるか?」

「具体的にどう変わるんでしょうかそれ……」

「君のその世界がスローになる現象。それの副作用である脳への痛みを減らせる……かもしれない」

 かもしれない。確証はないけど、まぁ多分事例が僕の1件だけならそうなるのも仕方ないよな……


「これって親の同意とか必要になるんでしょうか?」

「まぁ、受けてくれるなら電子書類を送ったりはする」

 今のままでも良いかもしれないけど、これはゲームの中だけの話じゃなくて、現実での話だし、ちょっと両親としっかり話をした方が良いかもしれないな……



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ハチ君がリアルアップデートされてしまう……!
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