頭文字H
「ハチだけは絶対に敵にしちゃいけないね……」
「本当に困った時はここを頼っても良いだろうか……」
アイナさんに相談しているスカディさん。まぁ、氷属性のよしみみたいな感じでオッケーそうだけど、そうなると、城にも何処か雪とか置いた方が良いかな?
「まぁ、色々あるし、好きな時に見ていくと良いよ。一応、シクサームの辺りから来た雪女のセッカさんとかも働いてるし……」
「「セッカが!?」」
おっ、これはもしかして、何らかの繋がりがあるのかな?
「えっと、あっちの温泉で働いてるけど……そもそも2人共温泉とかは大丈夫なの?特にジャック」
「あぁ、まぁ近くに雪が無いと万全ではないってだけで、お湯に入るとかは出来るよ?」
あ、出来るんだ……何となく溶けるかもって思ってたけど、そんな事は無いのか……
「えっと、会ってく?」
「最近見てなかったから少し心配だったんだが、こんな所に居たとは……久しぶりに会いたいな」
「そうだね。たまには顔が見たいかも」
それなら行くかぁ
「じゃあ、行こうか。ついでに歩いて色々見るのも良いだろうし」
雪原地帯はほぼ街部分と逆位置だし、歩いていく途中でファーカインとフォヴォスのレース場にチョロッとよっても良いかもしれないな
「そういえば、スカディさんはレースとか好き?」
「競い合いが好きか嫌いかで言ったら好きな方だが……」
「あそこでレースとか出来るけど、やってく?多分スキーでのレースも出来ると思うけど……」
「……何?」
おっ、ちょっと興味があるっぽいな
「どうせ今の時間はセッカさんも忙しいかもだし、ちょっと遊んでいく位で良いかも」
まぁ、ピークタイムとかあんまり分からないけど、ここは寄り道しても良いだろう
「うっすー。元気ー?」
「おぉ!ハチ!夜露死苦ゥ!」
「ハチか!どうした?今日はレースするのか?」
「おぉー!ハチさんお久しぶりっス!」
フォヴォス、ファーカイン、そしてバイクのイグニス。いやはや、フォヴォスは相変わらず特攻服が似合ってるが、ファーカインはライダースーツみたいな恰好になってる。どっちもバイクに乗ったら映えそうだなぁ……
「新しい友達がスキーが得意で、スキーを使ったレースをしてみたいと思って……だから何だろう?ダウンヒル的な?下り坂オンリーのコースって作れる?」
「ほほぅ?面白そうっすね!」
「ダウンヒル?」
「峠レース?」
「これはユーロビートを流さなきゃ!」
何か僕らの話を聞いてた人が周りに集まって来た。ダウンヒルレースと聞いて何人か下り坂に自信アリみたいな人が数人腕組みをして立っている
「ウチのダブルピストントロッコに付いて来れる奴は居ねぇ……」
「背中のRはVictoryRacerのRだ!」
「俺の86号は負け知らずだ」
「因みに言っておくが、その下り坂オンリーレースってのはした事は無いし、ソイツも普通にレースで勝ったり負けたりしてるからな」
ファーカインが後ろから解説的な感じで教えてくれた。これなら全然勝てそうだな……
「コース設計はどうするっスカ?」
「そうだなぁ……つづら折りみたいに何度も折り返す方が楽しいですかね?後は、それなりにスキーでも速度が出る様にちょっと高低差も高めでお願いします」
こうすれば、いい勝負になるんじゃないかな?
「なぁ、あれって……」
「なんか俺もそんな気がしてきた……」
「これっていろは……」
「「おまっ!」」
何か口をふさがれてるけど、まぁ、気にしなくて良いだろう
「おぉ、良い感じですね!これなら良い感じに戦えるかな?」
「良いコースだ。これなら本気が出せそうだ」
「これって僕も出て良いのかな?」
「出たかったら構わんぞ?だが、乗り物はどうするんだ?流石に走るのは無しだぞ?」
まぁ、過去ライマーさんに乗ってるって事で走ったりしたからなぁ……流石にアレは無しにするにしたら、乗り物はどうしようか?
「まぁ、許可してもらえるなら、この浮遊羽根で行くけど……」
「あぁ、それか。私としてもリベンジがしたいから是非それで頼む。今回は弓は使わない」
おっ、単純なレースで勝負って訳だな。だけど……このコースなら……
「オッケー。一応確認だけど、このレースってゴールさえすればオッケー?」
「まぁ、1番にゴールした者が勝ちだが、流石に他の参加者に攻撃とかは止めてくれよ?そんな事をしたら、ハチが1着なのは確定になってしまうからな」
あ、妨害無しで1着ならオッケーと。これなら行けそうだな
「それじゃあレースを始めよう!参加する奴はこっちに来い」
という事で、僕とスカディさん、それとさっきの3人が参加してきた。なんかピストンが2つ動いてるトロッコと、後ろから見るとVRとデカデカと書いてる蜘蛛っぽい乗り物。それと白黒のパンダ?と言うには足だけが黒い白熊みたいなのが並んでいる。中々凄い面子だなぁ……
「一番下のゴールに最初に着いた奴が勝者!勿論他の参加者に妨害は禁止だ。カウント行くぞ!」
ファーカインがカウントを数え、腕を上にあげる。0になったらあの腕が振り下ろされるだろう。集中して行くぞ!




