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番外編 ー01ー

※本編ではありません!※

オマケのような話と登場人物紹介です。

★「ステータス」

●●その1●●



(へぇ、『愛おしきもの』という項目もあるのね」


 時間ができたのでステータス詳細画面を覗いていたニケは、ある1つの項目に気づいた。

 覚えている魔法や属性の他に、出身地など戦うにはあまり関係のない項目もある。

 プライバシー侵害なのでは?と一瞬だけ頭を過ったが、好奇心には勝てなかった。


(アーサー・グランツ……ああ、王様ね。出会っているからステータス閲覧可能なのね、王様の『愛おしきもの』は……)


『ステファニー・グランツ、ケリー・グランツ』


(奥さんと息子の名前……!)


 良きパパ……!

 ニケは思わずほっこりしてしまった。




●●その2●●


(ジュンとハオはなんなのかしら)


 未だに仲良くなったとはいい難いふたり。

 先代聖女の話も聞きたいが、もっと親しくもなりたい。

 心を開く鍵があるのかもしれない。



ズーハオ・リー

愛おしきもの:家族



(触ったら火傷するぜ!みたいな風を気取っているのに……!家族のこと凄く大事にしている……!何なの、本当そういう、ヤンキーだけど実は優しい、みたいなの弱いんだからやめて!!)


 なんて可愛らしい男なの。

 初対面の際からニキータともめていたし、すぐにイライラするし、口振りは乱暴だし、田舎のヤンキーのように思っていたのだけれど……

 今度甘いものでも渡して話してみよう!

 ニケは勝手に親しくなった気持ちで鼻歌をうたった。


(で、ジュンは!?)


 ズーハオもズーハオでとっつきにくいが、ジュンシーに比べれば幾分かマシ。

 とっつきにくいというよりは笑顔で恐ろしい人というイメージしかないのだが、ズーハオの時もそうだったし可愛らしいところもあるのではないだろうか!


「もしも家族とかハオとかなら可愛くてからかっちゃうかも!」


 ふふふ、とニケは笑いながらジュンシーのステータスを開いた。



ジュンシー・リー

愛おしきもの:教えてあげません♡



「えっなになになに怖い怖い怖いステータス干渉されてるの?怖い怖い怖い」


 ステータスって『勝利のニケ』というゲームを知っている人にしか見れないものじゃないの!?

 何で干渉してんの!?

 怖すぎない!?

 ハート!この最後についてるハートがより怖い!!


 やっぱりあの男には近づきたくない。

 ジュンシー魔王説がニケの中で明確になったところで、ニケはジュンシーの画面を閉じた。

 頭の中であのにこにこ顔が蘇る。

 怖すぎる!

 ニケはやっぱり、リー兄弟に対して深く心を閉ざしたのだった。




●●その3●●


(ニキータは?私かしら?)


 最高に自意識過剰なことを思いながら、ニケは早速ニキータに問うてみた。


「ねぇニキータ。あなたの愛おしいものってなに?私?」

「は?調子に乗るなよ!!」


 正真正銘の魔王様はビシ!とニケを指差しながら、いいきった。

 それはもうきっぱりと。


「俺様はニケなんて、その、ちょっとしか好きじゃねぇんだよ!!大嫌いではねぇけどな!!大嫌い……?ニケを大嫌いな奴なんているのか……?いたら俺様がぶっ倒してやる!!ニケなんてみんな大好きに決まってんだろうが!!お前マジでみんなに好かれてるからって調子に乗んなよ!!」


 全然きっぱりといってないし。

 ていうかどう考えても全員から好かれてるなんてありえないし。

 散々虐められて友達もいなくて誰も助けてくれなくて自殺未遂したこと忘れてんのか、こいつ。


 ニケは適当に「わかったわかった、調子に乗りません」なんて返しつつ、ニキータのステータスを見た。



ニキータ・マーティン

愛おしきもの:ニケ・ヴィクトリア



「予想を裏切らない男ね……」


 けれども何となくニキータが可愛らしくなったので、ニケは食べていた団子にニキータにあげたのだった。


「は!?団子を俺様に!?お前のその優しさは聖女様かよ!?」

「聖女様です」

「そうだったわ」


 え?何このスライム。



●●その4●●


「ルーカスの愛おしいものってなに?私?」


 ニキータに問うてみた時は確信を持った自意識過剰ではあったが、ルーカスはそんなことないだろう。

 それをわかりつつも、ニケはからかうつもりでそう問うてみる。

 ちらり、とルーカスは金色の瞳を向けた。


「……ご主人はさぁ」


 近くのスツールに腰掛け、ルーカスは手を組む。

 大真面目な顔で、彼は告げた。


「自分のどの辺りが愛されると過信してるの」

「待って!そんなに冷静に尋ねられると本当に傷付く!」


 冗談のノリだったじゃん!

 ニヤニヤしてたでしょ!?

 そういう本気のレスポンスは想定してない!


「だってそうでしょ?食い意地は張ってる、大胆で強引、自分を顧みない、世界征服を考えている……」

「食を楽しんでる、常識に捉われない、自己犠牲精神がすごい、野心家……ってことね!?」

「良い感じに解釈しないで。この機会だからいうけど、そもそもご主人はさぁ……」


 その後、ニケはルーカスから散々「自分の身体を大事にしろ」「聖女の自覚を持て」と注意され、最終的に謝罪をしたのだった。

 こんなことになるつもりではなかったのに……


「一生分のダメ出しをされたわ……」

「お望みならもう一生分してあげる」

「私はルーカスのことが大好きなのに!ルーカスのことはいつもラブリーベイビールーカスちゃんって思ってるのに!」

「思わないで」


 何というクールな男……!

 けれどここまでダメ出しをされるということは、愛おしきものは自分ではないだろう。

 多少なりともルーカスが大事に思っているものにヤキモチだって妬いてしまう。

 美しきルーカスの横顔を眺めつつ、ニケはステータスを眺めた。



ルーカス・ウィリアム

愛おしきもの:ニケ・ヴィクトリア



「ときめいちゃうからそういうのやめてよね!」

「なに?」

「これからラブリーベイビールーカスちゃんって呼んであげるわ!」

「マジで怒るよ」

「怒った顔も可愛いわ!さすが私のラブリーベイビールーカスちゃんね!」


 マジで怒られました。



●●その5●●


「逆にご主人の愛おしいものはなに」

「私?」


 ルーカスにそう問われ、団子を食べていたニケはふと眉を寄せた。

 そういわれれば何だろう……?


「俺様だろ!?知ってる!そういうの迷惑だけどなーー!でもニケが俺様を好きっていうなら俺様もその気持ちは嬉しいから」

「うるさいスライム」


 争うふたりをスルーしつつ、ニケは自分のステータスを開ける。

 やっぱりルーカスとニキータかしら。

 最初に出会ったということもあり、ニケにとってふたりは特別である。

 転生した世界でこんなにも仲が良い人ができるなんて思ってもいなかった。


(きっとルーカスとニキータね!)


 そう思いながらニケはステータスを見る。



ニケ・ヴィクトリア

愛おしきもの:団子



 ………………いや、確かに好きだけど。

 別に大好物ってわけじゃないし。

 確かに好きだけど。

 それはこの世界には余りない日本風なものを求めるっていうか、日本人である魂がそうさせるっていうか……それだけだから!好きだけど!


「なんなの」

「どうした、ニケ」

「…………ちょっと人生を見つめ直してるの」


 基本ステータス以外は見ないでおこう。

 ニケは強くそう心に決めたのだった。



※以下登場人物紹介です!



★プロフィール①


ニケ・ヴィクトリア

日本在住社畜気味大学生→聖女


夢は世界征服

ジョゼフィーヌをぶん殴ること


160センチ欲しかったって永遠にいう

動きやすい服が好き

服に対するこだわりは余りない

日焼けしやすいのでルーカスが憎い


名前の由来は「勝利の女神」「正義」

好きな食べ物は甘いもの



●●●



ルーカス・ウィリアム

蜘蛛の魔獣


有名貴族の子息

魔獣となった時に両親や城を破壊

母親から病的に溺愛されていた


170センチあるって言い張る

黒い服が好き

日焼けすると赤くなって痛いので肌を出すことが嫌い


名前の由来は「光」

好きな食べ物は辛いもの

よく舌がおかしいといわれる



●●●



ニキータ・マーティン

魔王/スライム/元人間/魔女の弟子


世界に呪いをかけた魔女の弟子

ニケ以外の人間のことはそんなに好きではない

師匠の復讐をするためヒトの身体は捨てた


180センチ前後くらい

筋肉質

暑がりなので涼しい格好が好き


名前の由来は「難攻不落」「戦の神」

食べ物にこだわりはない

なんなら食べなくてもいいけどたくさん食べる



●●●



ジュンシー・リー

グランツ王国騎士団第2分隊隊長

双竜の魔獣


先代聖女の弟で双子の兄

目的のためならば手段は選ばない


185センチくらい

眼鏡にはこだわりがあるが服にはない

何でもいいけど弟の服をよく奪う


名前を漢字で表記すると「俊熙(ジュンシー)

意味は「素晴らしき才能」「満ちる光」

好きな食べ物は飽きるまで食べたいタイプ



●●●



ズーハオ・リー

グランツ王国騎士団第2分隊副隊長

双竜の魔獣


先代聖女の弟で双子の弟

すぐにイライラして態度に出る


185センチくらい

服にこだわりがあるが似合わない服ばかり買う

兄によく服を奪われるが

いえば買い取ってくれるので気にしてない


名前を漢字で表記すると「梓豪ズーハオ

意味は「文武両道で逞しい人」

姉と兄がいらないものを押し付けてくるので好き嫌いはない



●●●



チェンシー・リー

先代聖女


ジュンシーとズーハオの姉

魔獣との戦いの末に急死


名前を漢字で表記すると「晨曦チェンシー

意味は「美しき赤い太陽」「暁」

好きな食べ物は見た目が可愛いもの



●●●

本当に評価、ブクマ、感想嬉しいです(*´-`)!!

もーーー毎回読み返してふふふとなっています!

本当に本当にありがとうございます。

気の利いたことを返せなくてすみません……語彙力ないマン過ぎて……

あと毎回誤字とか直してくださってありがたすぎる……大天使様がたくさん降臨されてる世界ですね……!

更新頑張れます!!!


世界観的に洋風ですが

ファンタジーなんだし漢字の名前でも素敵では……?と思い、リー兄弟は見た目は白人で名前はアジア系です


今回はオマケだったので今日中に本編を更新できるよう、頑張りますね!!

今までは第一部、次からは第二部という感じです

読んでいただけるだけでも嬉しいのに、もっとお願いしちゃってもいいですか!?

ここまでの感想を聞かせてくださると嬉しいです!

強欲ですみません!大好きです!

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