表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/33

4月24日午後20時


「キャハハハ・・・!!」

足をバタつかせながら田中はマイ漫画を読んで笑い転げている。



まったくハタ迷惑もいいところだ。



僕は浪人生なんだから勉強しなくちゃいけないのに。

うるさすぎて集中出来ない。




ちゃっかり晩飯まで食いやがって。






しかし、今日は何故…


登紀子さんは来てくれなかったのか。


カレンダーを見てみる。


あっ…


確か、13日目は会えないと言っていた。


今日はあの日から13日目だったんだ…


それで来なかったんだ…





「おっ、賢治、8時だ。行こうぜ!!」

クイクイっと指を差す。



「行かない。」



僕は断る。



「えーなんでぇ。せっかく大人しくして今まで待ってたのにー。行こうって」


一体お前のどこが大人しくなんだよ。と言いたかったが面倒なので辞めた。



「賢ちゃーん。ねぇ、賢ちゃん?ねえー!!」


ああ、忘れていた。コイツのひつこさはスッポン並だった。

一度食らいついたら首を落とされるまで離さない。


そんくらいひつこい奴だった…



「解った。解ったから、賢ちゃんは辞めろ。気持ち悪いし」



僕は仕方なく、田中に着いて行くことにした。



「あの橋んところよく見えるぜ」


田中はまるで5歳の子供のようにはしゃいでいた。


大体がもって、田中が星を見るなんて。


星も可哀想だ。


僕は苛立ちながらも、、


でもあの橋ならひょっとしたら、登紀子さんにまた会えるかも


なんて期待をちょっぴりしながら胸をときめかせていた。





橋が見えた。



「おおーっ!やっぱ見えるって!!北斗七星があんなに綺麗に!!」


田中はまるでロマンチストボーイの様に目をキラキラさせて言った。


反吐が出そうだ。



一応つられて空を見上げる。



あれか…まあまあ綺麗だな…。


登紀子さんと一緒に見たかったな…




そう思った瞬間だった。

チリチリン…チリチリン…


聞き覚えのある鈴が聞こえた。



登紀子さんが居た…


どうしたんだろう、登紀子さんも星でも見に来たのかな…


もしくは僕のテレパシーを感じたとか?!




登紀子さんは僕にまだ気づいていない。






僕は声を掛けようかと悩んだが、驚かせてやろうと思い

声を忍ばせて登紀子さんに近づいて行った。



田中は放おって置いて。




1歩1歩と登紀子さんに近づく。



10m…9m‥8m‥

と近づいて行く。



街灯なんてないから月明かりと登紀子さんの白いワンピースしか見えない。



やっとハッキリと登紀子さんの姿を捉えた。




「とぉ~き‥こさ…???」


そう言って僕の言葉は詰まる…。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ