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4月23日

16時00分




日傘を差し、スカートのベルト通しに小さい鈴をつけた登紀子さんが居た。



今日は曇りだから日傘いらないだろ‥

って思ったけれど、でもやっぱり持っていてくれて嬉しかった。



「似合ってますね。」

僕はそう言って微笑む。



「はい。」

と、登紀子さん。




2人でベンチに座る。

このベンチももうすっかりこの場所に馴染んだようだ。



今日は、手を握ろう!



そう心に決めていた僕は、「あっ」とか「ここになんか‥」とか

うんたら言いながら、やたら登紀子さんの手に触れていた‥。



クスッと笑った登紀子さんは、

「はい。」と言って僕に手を差し出した。



来た!!

手が!!!




僕は照れながらも、差し出された手を思いっきり握りしめた。





「賢治さんって面白いですね」

登紀子さんは、そう言って僕の顔を見つめていた。





僕達は時間までずっと手を繋いで居た。




もう会話なんていらなかった。





こうしていられるだけで、僕は幸せだった。






幸せだったのに…







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