表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/33

4月11日

あーあ。今日は登紀子さんに会えないのか。



僕は会えない悲しみに囚われて、

もう面接の時間だというのにダラダラとしていた。



とりあえず、適当に髪を整える。顔も適当に洗い歯も適当に磨いた。



初めて書いた履歴書を握りしめ家を出た。



とりあえずコンビニ。



時間も色々と融通が利きそうだし、時給も安いけれど時間のない僕にはぴったりだろう。




結果は即答で明日から来てくれと言われた。




僕はそのまま家路に向かった。




あーあ。せっかくバイトの結果の報告を登紀子さんにしたかったのにな。



今日に限って何故会えないのだろうか…。



やるせない思いを押し込めながら、仕方なく勉強をすることにした。


時計の音がやけに耳につく。





15時55分。


いつもならウキウキで家を出る時間なのに。


明日までの辛抱だ。


明日になれば会えるのだから。



時計の針を見ると丁度、16時を差そうとしていた。


思わず窓の外を見る。


雨が振って来ていたのか外は淀んでいた。





「…えっ?!」



僕は思わず声が出てしまった。




よく目を凝らして見ると、真っ白とも言えない、赤茶色?の服を来た

登紀子さんが橋に向かって歩いていたのだから。




今日は会えないと言っていたはずなのに、何故居るのだろう。



ひょっとしたら予定が変わったとか?


そうなのかもしれない!



そう思い立つと居てもたってもいられない。



僕は何も持たずに家を飛び出した。




ああ、こんな日に限って髪をちゃんとセットしてない…

でももう雨だし関係ないか…と自分に言い聞かせながら自転車を漕いだ。




橋が見えた。



あれ…



でも登紀子さんが居ない。



いつもの場所までたどり着いて、辺りを見回す。

端から端まで探してみたけれど姿は見えなかった。




「登紀子さん、登紀子さん、登紀子さーん」



何度か呼んでみたが返事はなかった。



僕の見間違いなのだろうか…。





仕方なく、家に戻る事にした。


振り返ってもやはり誰も居なかった…。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ