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まほろば高校魔術科〜自販機を浮かせた一般人が編入したのは、ゲーミングチェアで空を飛び、カートで爆走するヤバすぎる学校でした〜  作者: Kururi


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2/14

第2話 魔法使い、高校生になる

「着きました」


 


車の扉が開く。


 


巨大なビル。


 


【東京都魔術管理局】


 


めちゃくちゃ役所っぽかった。



会議室。


ホワイトボードには。


【魔法属性ありっぽい一般人の案件】


 


と書かれていた。


 

「では会議を始めます」


 


プロジェクター起動。

 


浮く自販機。キャッチするたろー。


 


「「「おぉぉぉ!!」」」


 


駅前の拍手。


 


超スロー再生。


 


「やめて」


 


老人が資料を見る。


「本人、

完全未覚醒型です」


 


「一般家庭」

 


「適性は高い」


 


「どうします?」


 


老人、

即答。


 


「じゃ、まほろば編入で」


 


「今日から?」


 


「今から」


 


「え?」



 


たろーは、

制服を渡されていた。


車が止まる。


 

窓の外。


 


めちゃくちゃデカい門。


 


その上を、

箒に乗った女子生徒が飛んでいく。


 


「遅刻遅刻ーー!!」


 


危ない。


 


【東京都立まほろば高校魔術科】


 


文字、

なんか光ってる。


 


たろー、

まだ現実感がない。


 


校舎へ入る。


 


廊下。


 


普通の高校っぽい。


 


……と思った瞬間。


 


窓の外を、

巨大なトロールが歩いていった。


 


「はい一年静かにー」


 


教室。


 


先生が、

たろーを見る。


 


「転校生ねー」


 


雑だった。


 


「じゃ、

伊藤ー。

そこ座ってー」


 


窓側、一番後ろ。


 


視線、

めちゃくちゃ集まる。


 


その途中。


 


静かに、

ゲーミングチェアが横を通った。


 


乗っているのは、

小柄な男子。


 


長いまつ毛。


 


白い肌。


 


ふわふわの髪。


 


ぱっと見、

普通に女の子だった。


 


スマホを見たまま、

ぼそっと言う。


 


「自販機」


 


「え?」


 


「朝のニュースの人」


 


チェア、

そのままスーッと通過。


 


浮いてる。


 


たろー、

もう突っ込む気力もない。


 


窓際。


 


一人の男子が、

机に足を乗せていた。


 


白い髪。


 


長い銀色のチェーンピアス。


 


歩くたび、

シャラ……と小さく鳴る。


 


眠そうな目。


 


なのに、

妙に顔だけ良い。


 


女子がチラチラ見てる。


 


そいつが、

たろーを見る。


 


「……へぇ」


 


興味なさそうに見えて、

めちゃくちゃ見てる。


 


「マジで普通の家なんだ」


 


「?」


 


「もっとこう……

封印された一族の生き残りとかかと思ってた」


 


そこへ。


 


さっきのチェア男子。


 


スマホ見たまま通過。


 


「九条、

また一般家庭に幻想抱いてる」


 


「違ぇし」


 


「中二病まだ治ってない」


 


「違ぇって!!」


 


教室の後ろ。


 


女子たち、

クスクス笑ってる。

 


たろーは、

一回深呼吸した。


 


落ち着け。


 


朝、

お茶を買おうとしただけだ。


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