あとがき 本編終幕後のタタリアンでのグダグダな打ち上げ会
若葉 「読者の皆様、このたびは『夕闇カフェの陰陽師』、最後まで御付き合い頂きまして、誠にありがとうございました!」
紫苑 「欝展開に暗い話ばかりで、気分爽快という訳には行かないお話ばかりでしたが、お楽しみ頂けましたでしょうか?」
相志 「18禁規定に引っかかって内容の大幅改訂もありましたが、無事に切り抜ける事が出来ました」
小鳥遊 「これもレビューやブクマを頂けた皆様の応援あってこそです」
………
若葉 「あれ、次は夢見さんの番じゃ?」
こんぺい 「奴は『百鬼夜行』で死んじまっただろ」
サン 「夢見さんも小鳥遊さんと同じく、レビュー頂いた方から頂戴したお名前だったのに…」
クロ 「ある意味一番おいしい役どころにゃ」
若葉 「いやぁーやっと終わりましたね。『夕闇カフェの陰陽師』」
紫苑 「これで私が妖怪と触れ合える機会も終わりという事なのですね…」
相志 「でも、僕はこれで紫苑様のお世話から解放されますので、正直ほっとしています」
小鳥遊 「あぁ?〆の段じゃ甘ったるい展開見せてたくせに何言ってんの」
クロ 「お露さんが凶暴化してるのにゃ…きっと浮いた話が二度と来ない事に絶望したのにゃ」
サン 「あっ、そんなハッキリ言っちゃうと…ほら、すみっこで丸くなっちゃってる」
こんぺい 「あー、お前さん達な…これでゆっくり休みが取れると思ってるようだけどよ。まだ作者の残弾は尽きてないからまだ続くかもだぜ?」
一同 「な、なんだってー」
こんぺい 「ほれお露ちゃんよ、アンタ前に『日産CEOの話より先に書け!』って言ったの覚えてっか?」
小鳥遊 「あ…あれは口が勝手に…ってそういう事だったの?!」
こんぺい 「その他にも『小袖の手』やら『震々』『犬神』に『縊鬼』とかの残弾ぁ残ってるらしいぜ」
若葉 「でも、復讐が終わって、紫苑さんと相志さんも見ていてイライラするくらいのたどたどしい恋愛も始まっちゃったし…『タタリアン』の印象もガラリと変わっちゃいそうですよ?大丈夫なんですかね?作者さん」
紫苑 「いつの間にか酷い言われ様ですね…相志」
相志 「大丈夫ですよ。気が付けばいつもの『タタリアン』に戻っていますから。だいいち…」
若葉 「だいいち?」
相志 「あんなに自堕落な紫苑様がそう簡単に普通の生活を出来る訳がありません(キッパリ)
小鳥遊 「なぁにウマく〆ようとしてんだよ!どうせ『い、意識しちゃって着替えとかできましぇんドキドキ』とかやるんだろぉ?やりたいんだろぁ!甘いんじゃコルァ!このチョコみたいに甘いんじゃあぁ!!」
クロ 「お露さんがウイスキーボンボンで酔ってるのにゃ。トラになってるのにゃ」
小鳥遊 「酔ってるぅ?アタシはチョコ食べただけですにゃー」
サン 「…結婚できない原因ってこれなんじゃ…」
クロ 「このまま物部のおじちゃんにノシつけて贈呈するのにゃ」
物部 「くれるなら貰うけどおじちゃんかぁ…まだ30代なんだけどネ」
全員 「いつの間に」
ナニヲスルノニャー
物部 「む…えー、主要なキャラがグダグダなので私が閉めたいと思いまーす」
相志 「いえ、ここは主役である紫苑様にこそ…ってあれ?紫苑様は?」
サン 「あ、紫苑様なら『寝る』と言い残してクロを抱えて二階へ…」
相志 「(大きな溜息)…物部様、お願い致します」
物部 「…という訳で、紫苑の復讐話としての『夕闇カフェの陰陽師』はここで終わります――ですが、令和2年11月5日よりようやく『夕闇カフェの陰陽師Ⅱ』が始まりました!この下にリンクを貼りますので、今度はそちらを応援宜しくお願いしますね!目指せ主要キャラ化!夢は実写化!僕の役は伊勢谷友介とかどうかな?――上手く閉められたでしょ?」
『夕闇カフェの陰陽師Ⅱ 新生した古き魔道書の秘密 https://ncode.syosetu.com/n1230gp/』
サン 「その人、大麻で捕まってますって。放送出来なくなっちゃいますよ」
こんぺい 「どうせここの読者なんてブクマつけてもすぐに気分で外す外道な奴等かストレス耐性の無い異世界ヒャッハーなお子様ばかりだろ?コンテストったって相変わらず売れた『異世界』からしか書籍化出来ない無能出版社ばかりじゃねぇか。いっそここ焼き払ってホラー大賞のあるエブリスタに引っ越すほうが良いんじゃねぇのか?」
若葉 「さすがこんぺいさん容赦ないなぁ…あっ、では皆様!『夕闇カフェの陰陽師Ⅱ』で、またお会いしましょうね!」
小鳥遊「…綺麗にまとめたつもりみたいだけど、本当に続編書くんでしょうね?作者…」
若葉 「どうでしょうね…作者さん本気で引っ越し考えてるみたいですし?」
UPし忘れていたのが一件あったけど完結扱いにして投稿できなかったのでここに投下w
どうせあまり重要でもないし?
~作中で使用している妖怪の説明~
『夕闇カフェの陰陽師』内で使用された妖怪のご紹介です。
初めに『夕闇カフェ』における設定。次いで妖怪についての解説などです。
「『ぬ~べ~』ではこうだった!」とか言っちゃう人はお帰り下さい。
○絡新婦
怨み主の顔を持った、人の大きさをした蜘蛛。関係したオスを喰らい尽くす祟り。
石燕の絵では、梅の花に蜘蛛の巣が張っており、その糸がより合わさって一人の女性を形作り、蜘蛛はあくまで使い魔。その後ろで糸を引く女の姿が本体。という絵になっております。が、そういった手の込んだ伝承は京極センセイの『絡新婦の理』くらいです。
男が滝壺で釣りをしていると、その足に糸をかけて去ってゆく蜘蛛が居た。不思議に思いながらその蜘蛛の糸を隣の切り株にかけ変えると、少ししてその切り株が滝壺の中に引きずり込まれ、残念そうな女の声が聞こえた。という伝承が各地に残っている。
また江戸時代の書物、宿直草では女が『ほら、この人がパパだよ』と言って子供を抱かせようとしてきたのでキモいから斬ったら蜘蛛が死んでた、というお話が。斬る基準の低さに驚き。
○飛頭蛮
怨み主の娘の姿を持ち、相手を弄んだ挙句に吊り殺す祟り。
首が伸びるタイプと、夜に頭だけがスポーンと外れて飛び回る“抜け首”タイプが存在。頭が外れるタイプは夜明け前に身体へ戻らないと死ぬという制約があり、身体を隠されて退治されるお話があったりする。こちらの方は“そういう一族”という亜人扱いだったりする。
海外でもマレーのペナンガラン(首が臓物をぶら下げて飛ぶ吸血鬼)、南米のチョンチョン(大きな耳で空を飛ぶ首)など、首だけが飛び回る妖怪は結構存在する。普通に怖いしね。
○帷子ヶ辻
怨み主の魂を祟りに使用した為か、最後に情を見せ普通に殺すに留めていたが、本来は怨む相手の身体を意識があるまま腐らせてゆく祟り。
昔から美人でモテモテだった檀林皇后という方が、自分の死んだ後はその死体を辻に晒し、腐り朽ちてゆく「諸行無常」のさまを見せ付けることで自分への未練を断ち切らせようとしたというアリガタイお話が残っていますが、問題は皇后の死体が土に返ったその後も、道端に腐乱死体が現れ続けた、というありがた迷惑さである。
九相図とググって頂ければ腐って破裂して骨になってゆく絵巻が見られます。
○幽谷響
怨み主の訴えを相手に届け続ける祟り。
若葉は「歳神」でこの祟りを行い、結果として周囲の人間にも祟りを響かせることで、怨み主にとって最高の結果を生み出した。
呼子とも呼ばれ、山にこだまする声に人格をあてられた妖怪。
樹木の霊が応じた声、とも言われており、その際は「木霊」と書かれる。
○野宿火
祟る相手が求めるものをそのまま相手に返す祟り。
現代風に説明すれば、文化祭の終わった学校から生徒達の賑やかな声が聞こえてくる…というような現象であり、過ぎ去った喧騒の跡に残された念が火を灯す怪異。魅入られた者はその夢に囚われ動けなくなってしまう。
○溝出
慈悲や憐憫といった感情や道徳観といった、不要なものを全て捨て去り、怨みを晴らす事だけに邁進する祟り。
戦で死んだ兵たちの死体を埋葬する事もせず、葛篭の中に入れて放置していたら、葛篭の中から白骨が躍り出てきた、というお話が元になっているようです。
野晒しにすれば以津魔天。かといって箱にしまえば溝出。井戸に投げ込みゃ狂骨。骸は無下に扱うなって事なのだろう。
○川赤子
親に捨てられた怨みと共に愛情をも求め、輪廻転生から外れた祟り。
川で泣いてりゃ川赤子。山で泣いてりゃ子泣き爺。この扱いの差。
ちなみに伝承の様なものは無いらしく、石燕の絵から『こんなんじゃね?』と考えられた、とか。
全く関係ない所で子供の泣き声とか笑い声って怖いですよね。
作者も夜中の病院で子供の笑い声を聞きましたが、誰も居なかったという事が。そういった、作者の体験談をまとめた『 子供の声 https://ncode.syosetu.com/n9023fp/ 』の宣伝でした。
○鉄鼠
標的のみならず関係する者全てを食らう祟り。
平安時代の僧、頼豪が死してショッカーの改造手術を受けた姿ではなく、死して鼠の姿となり引き起こしたと言われる祟り。
「男の子欲しいから祈祷して!」
と天皇に頼まれたカリスマ坊主の頼豪さん。「産まれたら国立の祭壇おくれ」と約束して祈祷開始。無事男子が産まれますが、「延暦寺がうるさいからやっぱ報酬ナシで」と言われブチギレ憤死。
産まれた男子は死んじゃうわ、延暦寺の経典は鼠に食われるわ。こりゃ頼豪の祟りじゃ!となった。ちなみに当初は『頼豪鼠』と呼ばれていたそうで、『鉄鼠』と名付けたのは石燕だとか。
『夕闇カフェ』においても自己アピール強めの祟りとなっております。
○死神
相手の死をカウントしながら、最後に『究極の選択』を行わせ、死に至らせる祟り。
現れるごとにその姿は歳を重ねてゆき、最後には骸骨の姿で相手の前に現れる。
本邦における死神とは「人を死にたい気持ちにさせる」憑き物であり、『人の魂を刈り取ってあの世に送る』というキャラクターを持ち合わせてはいませんでした。
死神がそういったキャラクターを持ったはじめというのは、三遊亭円朝の古典落語『死神』でしょう。
その円朝も『死神』はイタリアの歌劇『靴直しクリスピーノ』やグリム童話『死神の名付け親』を翻案したものと言われています。
Youtubeにも色々UPされていますので、興味のある方は一度お聞き下さい。噺家によって死神の振舞いや態度に違いがあってなかなかオモチロイです。
○影女
相手の影にただ付き添うだけだが、確実に死へ導く祟り。
作中では紫苑が「辻神の影女は某探偵マンガの犯人みたいに真っ黒けで情緒に欠ける」旨の話をしておりますが、やはり紫苑が主に使う『辻神』と若葉の『歳神』では、完成した祟りに違いが出る、という事なのでしょう。
『今昔百鬼拾遺』では「本当は枝なんだけど、人っぽくみえるよね?影の周りのもやっとしたとこがそう見せるのサ」みたいな事を書いていますが、一応伝承には「この家の障子には女の影が映るんだ。けど、覗くと誰も居ないんだぜ?」というお話があるそうな。
○笑い般若(般若)
復讐の中に快楽を見出した、血に飢えた半鬼の祟り。
元ネタは葛飾北斎の浮世絵。『百物語』と名が付くものの、存在するのは『さらやしき』、『提灯お岩』、『こはだ小平次』、『しうねん(執念?)』、そして『笑い般若』の5枚があるのみ。売れなかったのか飽きたのか――世に出ていないだけ。と言うネタにも使えそう。
般若といって想起されるのはお面でよく見る鬼女の面だと思いますが、能に使用されている面には位置付けがあり、なり始めの生成りを第一形態とし、第二形態の中成り、そして本成りという第三形態まである。ドラクエのボス並みにしぶとい。
ちなみにこのネタを日本でやると歴史に残る大事件になりそうなので海外の無法地帯に高飛びしました。
○火前坊
無念の炎に身を焼き続け、やがて火種そのものとなった僧の祟り。
鳥辺山とは平安中期から火葬場、墓地として扱われた場所。
この場で身体に火をつけて極楽往生を目論むのが僧たちに流行ったらしく、成功すれば遺体は即身仏扱いだったとか。見物人も大勢出たみたいで正にパフォーマンス。
ちなみに『鳥部山物語』となると室町期のBL話になってしまうので注意が必要。
〇一つ目小僧
その一つ眼で見られた人間は、隠している事をすべて覗かれてしまう。そうして標的の罪を見定めて見合った罰を与える祟り。
元々は『荒神』という大手勤務の(神に仕える)サラリーマンだったが、『荒神』信仰が廃れてきた事によりフリーの芸人に転向。普段はキャラクター化しているが、実際に見るとかなりキモい。
年に一度山から降りてきて、人間の悪行を見定めては山に住む荒神へとその悪行を告げ口する役目を持っていた。斥候とか先遣隊みたいな役割だったのかな。そんな奴等が一つ目だったという。というか山系統の妖怪に一つ目が多いのもその辺に関係するのか。
こいつらを避ける為に、目の荒い籠やざるを軒に掲げたりする風習が存在する。




