静かな決意
にこ「雪しずく星へ帰らないの?」
ハク「え……?」
ヤシロ「僕たちは君を、きっと雪しずく星へ帰らせたいんだ」
ハク「僕は……大事な友達を裏切ったんだ。あの時、僕にはもう構わないでくれ。って言ってしまったんだ……」
ハクは、地面を見ていた。
るい「……優しかったから、そう言ったんじゃないかな」
ハク「え……?」
るい「私は、なんとなくあなたを見てそう感じます」
ヤシロ「雪しずく星の雪は止まらなくなったよ」
ハク「そうか……僕が守るべきものなのは分かっているんだ。だけど、裏切ったことへの罪悪感は、僕には重たいんだ」
にこ「みんなさ、ちょっとくらいワガママもするし……後悔もするよ?」
リンリン「リンリンも、にこさんと同じ意見です」
ハク「そうなのかな……ずっと、月のしずくを、ただぼんやり見ていたんだ。何も気づけてなかったのかもしれないね」
ハクは、少し寂しそうに笑っていた。
るい「雪しずく星へ一緒に行きませんか?」
にこ「私たちが一緒なら大丈夫だよ、ハクくん」
ヤシロ「宇宙船にも君が座れるだけのスペースはあるよ」
ハク「気持ちに整理がつかないんだ」
るい「……整理がつかなくても、いいと思います。
向き合うことの方が、大事な時もありますから」
ハク「分かった……」
ハクは静かに言った。
リンリン「では、皆さんで雪しずく星へ行きましょう!」
《テクテク》
リンリンは、小型宇宙船へ
皆より早く歩き出していた。




