静かな胸騒ぎ
静かな森の中に
月のしずくが優しく降っていた。
ハク「僕は帰るべきなのだろうか……」
静かに時間が流れていた。
その頃――
ヤシロ「月しずく星に行くように、サカキさんに言われた」
にこ「月しずく星?」
るい「素敵な響きですね」
リンリン「リンリン、ワクワクします」
ヤシロ「まぁ、とりあえず行ってみよう」
小型宇宙船に乗った4人は
月しずく星へ向かった――
《ウィーン……》
小型宇宙船のハッチが開いた。
静かな森が、優しく広がった星だった。
るい「私、凄く落ち着く」
にこ「なんか、お姉に似合う場所だね」
ヤシロ「サカキさんに連絡してみよう」
にこ「うん」
デジタルウォッチ型通信機を
ヤシロが操作し始めた。
サカキ「こちら、サカキ。着いたようね」
ヤシロ「はい、サカキさん。月しずく星に着陸しました」
サカキ「あなた達、雪しずく星の止まらない雪のこと覚えてるわよね?」
るい「はい」
にこ「もちろん」
リンリン「リンリンは、噂を耳にしたことがあります」
サカキ「止まらない雪の原因が、そこにあるわ。あなた達なら、きっと解決できる……私はそう思うのよ」
にこ「どうしたらいいの?」
サカキ「そのままで向き合いなさい。とりあえずハクに会いに行きなさい」
るい「ハク?さん?」
サカキ「えぇ」
ヤシロ「了解しました。サカキさん」
そうして通信は切れた。
4人は、静かな森の中へと進む。
にこ「本当に静かだねぇ」
しばらく森の中へ進むと、
木にそっと寄りかかっている青年がいた。
リンリン「ハクさん!」
ハク「……誰?」
少しだけ、視線を逸らした。
透き通った声だった。




