ここはどこ?
にこ「あれ……?友達と飲んでて、私が飲みすぎて……友達怒って帰っちゃった気がする……」
にこの目の前には、もつ鍋が置かれていた。
綺麗にメイクをしている
中性的な人が目の前にいた。
中性的な人「気が付いた?」
にこ「う……うん。この一軒家どこ?」
中性的な人「何だろうね?ここ」
クスッと笑っていた。
中性的な人「私の名前覚えてる?」
にこ「いやぁ……ごめんなさい」
中性的な人「そうよね。あなたかなり酔っていたもの。私は、しゅりよ。改めてよろしくね!とりあえず、あなたもつ鍋冷めるわよ。食べたら?」
にこ「う……うん」
にこは、違和感と不思議な気持ちで
もつ鍋に手を伸ばした。
にこ「ってかさ、しゅりさん。この窓際にある、人の形のオブジェ?不気味じゃない?」
しゅり「あなた、それは言っちゃダメ!」
次の瞬間――
ハンガーに掛かっていた1枚のシャツが
ユラユラと揺れだした。
にこ「キャー!!何!こわーい!」
しゅり「ここから出ましょう」
2人は急いで一軒家から出ようとした。
時すでに――
遅かった。
にこが、
振り返ったら――
着物を着た妖怪が
「ようこそ」
と言っていた。
にこ「うわぁぁ!!」
しゅり「でたわねぇ……ここは話しに合わせてミッションをクリアしないと抜け出せないわよ」
にこ「えー!どうしよう……」
着物を着た妖怪「家の娘を知りませんか?お産があるから来たのよね」
にこは、あっ!っと気づいた。
あの、オブジェの人が娘だ。
そう確信した。
――次の瞬間だった。
オブジェが人に戻りお産が始まった。
にこ「お産が始まったよ」
着物の妖怪「あら大変だわ。あなた達も手伝ってちょうだいね」
にこは、本当は凄く怖かった。
着物を着た妖怪が、
真ん中に1つしか目がなかった。
しゅり「汗を拭いてあげましょう。にこちゃん」
にこ「そ……そうだね」
一生懸命に出来るだけ優しく、
手拭いで汗を拭った。
着物を着た妖怪「産まれるわ!」
「オギャーオギャー」
にこ「よ、良かったね。じゃあ、私達は行くね」
2人は、歩き出した。
でも、ここは2階だった。
階段にも、妖怪はいた。
しゅり「脅かしてくるけど、動じちゃダメよ」
にこ「わ、分かった」
にこは、悲鳴をあげたいくらい怖かったが
動じずに、玄関までたどり着いた。
《バタバタバタバタ》
階段を駆け下りてくる妖怪達。
逃げるように、一軒家を出た。
にこ「あ……スマホ……テーブルに置いてきちゃった」
しゅり「新しいのあげるわよ。もう諦めなさいよ」
にこ「あれじゃないと嫌なの」
しゅり「私、もう無理よぉ〜。悪いけど帰るわねぇ。ごめんね」
《スタスタスタ》
と、しゅりは歩き出した。
にこ「えー!1人で戻れないよぉ」
半べそ状態になっていた。
そこに――
配達をしている普通の人がいた。
にこ「ちょっと!お兄さん!」
配達の人「なんや?」
にこ「この家一緒に入って!」
にこは、半ば強引に
手を引っ張って配達の人を連れて
玄関を開けた。




