すいーつふる星
《ウィーン……》
宇宙船のハッチが開く。
サカキ「きろく星は、重たかったでしょう……」
ライラ「私も、忘れていたものが見れたわ」
リンリン「リンリンは、とても懐かしい気持ちにもなりました」
るい「私は……なんて言ったらいいか……
まだ、整理がつかないかな」
にこ「うん……意味、分かんないよね……お姉」
ヤシロ「……楽しい星にでも寄り道するかぁ」
サカキ「休むことも、大切なことね」
ライラ「なら……すいーつふる星とか?」
サカキ「いいかもしれないわね。
この子達には、いい休憩にもなるわ」
ヤシロ「じゃ、行きますかぁ」
宇宙船は――
すいーつふる星へ。
やがて、
とても鮮やかな星が見えてきた。
《ウィーン……》
ハッチが開いた。
リンリン「じ、地面がふわふわです!」
リンリンは、ぴょんっと跳ねた。
足元が、沈む。
リンリンはしゃがみ込み、
鼻をクンクンと鳴らした。
リンリン「……す、スポンジです!
食べられますよ!」
にこ「すっごーーい!!」
るいは――
少しだけ、浮かない顔をしていた。
ライラ「るいちゃん?大丈夫?」
るい「……素敵な星だとは思う。
でも……さっきのことが……」
にこ「お姉!ちょっと来て!」
にこが、手を引く。
にこ「見て!川がジュースだよ!
飲めるよ!」
きらきらと輝く川。
木には、色とりどりのフルーツが実っていた。
にこ「なにここーーー!!天国!?」
リンリン「全部食べられます!凄いです!」
るいは、少しだけその光景を見て――
ふっと、小さく息をついた。
るい「……変な星」
――でも。
ほんの少しだけ、肩の力が
スーッと抜けた気がした。
にこ「ちょっとこれ食べてみよ!」
にこは、木からフルーツをもぎ取る。
にこ「んー!甘っ!!」
リンリン「リンリンも食べます!」
リンリンは、勢いよくかじりついた。
リンリン「……!!
あ、甘すぎます……!!」
にこ「え、なにこれ!?もう一個!」
そのとき――
《カチッ》
ほんの一瞬だけ、
空気が揺れた気がした。
るい「……?」
でも、すぐに
甘い香りにかき消された。
サカキ「……ここにまで、感じるわ」




