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当たり前の時間
八宝菜と餃子で盛り上がっていた。
にこ「ねえ……ブレイさんってさ」
るい「ん?」
にこ「そういえば、あの時――
こんなことも言ってなかった?」
るい「何?」
にこ「感謝は当たり前の中で生まれている。
気付くか気付かないかここが分岐点!って」
るいは、少し考えてから、うなずいた。
るい「……言ってたね」
にこ「私には、少しだけ難しかったかも。お姉は分かる?」
るい「……少し分かるかもしれない」
るいは、湯気の立つ八宝菜を見つめた。
るい「こうして、みんなで
ご飯を食べられることも――
当たり前じゃないのかもしれないね」
にこ「そういうことなの?」
るい「多分、そういうことだよ」
ヤシロは、コップを持ちながら静かに言った。
ヤシロ「……休めるときに、ちゃんと休めよ」
ライラ「そうね。それがいいよ」
にこ「え?」
ヤシロ「次の旅は、きっと――
今までより少し重いかもしれないな。
なんとなくそう思う。
そろそろサカキさんに、報告しないとまずいなぁ。また怒られる」
皆、不安も混じりながら、
でも笑っていた。
ここが、
帰ってこられる場所だから。




