帰りたい場所
ブレイは、軽く手を振った。
ブレイ「じゃあな。
また分岐点で会おう。」
るいたちは、小さくうなずいた。
次の瞬間――
《シュン》
景色が、やさしく揺らいだ。
目を開けると、
そこには――
見慣れた湖と、
あのコテージがあった。
リンリン「戻ってきています!」
ヤシロ「選択出来たってことだな……」
URU「皆様。おかえりなさいませ 」
るい「URUちゃん、ただいま」
にこ「ただいまー」
URU「今日は何を召し上がりますか?」
にこ「八宝菜!」
リンリン「な、なんですか?それ?」
にこ「えー!リンリン知らないの?」
にこ「八宝菜ってね、
いろんな具が入った中華料理だよ!」
リンリン「いろんな……?」
にこ「野菜とか、お肉とか、エビとか!」
リンリン「わあ!それは、とてもにぎやかな料理ですね!」
ライラ「私も……いいの?」
にこ「もちろんだよ」
るい「たしかに。
みんなで帰ってきた日にぴったりかもね。」
URU「承知いたしました。
本日は“おかえりなさいメニュー”として、
プログラム済みの八宝菜をご用意いたします。」
にこは、ふと窓の外を見た。
静かな湖。
――やさしい風。
にこ「……やっぱり、ここが一番落ち着くね」
ヤシロは、ゆっくりと息を吐いた。
ヤシロ「帰ってきたって感じだな」
にこ「食べ終わったら、私が1番最初にお風呂ね!バスボム選びたいの」
リンリン「どうぞ!」
URU「餃子もご用意いたします」
にこ「やったー!」
リンリン「リンリン、とても楽しみです!」
るいたちは、笑いながら食卓へ向かった。
コテージの中に、
あたたかい湯気と、
にぎやかな声が広がっていった。




