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宇宙時空委員会特別指令~復讐姉妹~  作者:
境界銀河編

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学びの星

目の前に現れたのは、

壁も、天井も、柱さえも透き通っていて、

中では無数の光が行き交っている建物だった。


透明なガラスでできたその建物は、

星の光を受けて、

七色にきらめいている。


まるで――


未来が枝分かれしている様子を、

そのまま映しているかのようだった。


るいたちは、思わず立ち止まった。


そこにそびえていたのは――


巨大な結晶のような建物だった。


ブレイ「ようこそ。

ここが――

境界管理センターだ。

ほらね。すでに、ちゃんと自分で選んだだろ?」


にこ「うん……」


ブレイ「それでいいんだよ。」


少し間を置いて、ブレイは続けた。


ブレイ「気づきは学び。学びは成長。

……ってことさ」

満足そうに、

ハハハーっと笑っていた。


ブレイは、くるりと背を向けた。


ブレイ「さ、立ち話もなんだ。

中に入ろうか。」

そう言うと、ブレイは迷いなく歩き出した。


るいたちは顔を見合わせ、

小さくうなずき合う。


にこ「……うん、行こう」


るい「そうだね」


リンリン「リンリン、ドキドキします!」


ヤシロ「僕も久しぶりに来たよ」


ライラ「私もよ」


透明な扉が、

ふわりと光を放ちながら、

静かに開いた。


《スゥ――》


一歩足を踏み入れた瞬間、

外とは違う、

どこか澄んだ空気が流れてきた。


そこには――


無数の光の道が、

天井まで伸びている巨大な空間が広がっていた。


「第七境界分岐ルート、修正完了しました!」


「こちら第二観測室!

新たな境界分岐を確認、対応を要請します!」


「急いで!

次の判断まで残り3分です!」


あちこちから声が飛び交い、

無数の光の線が、

天井に向かって走っている。


まるで――


未来そのものが、

忙しく動き続けているかのようだった。


にこ「……すごい。」


リンリン「みなさん、とても忙しそうです!」


ブレイは、そんな様子を見て、

少しだけ肩をすくめた。


ブレイ「ま、こんなもんさ。

分岐点ってのは、

のんびりしてくれないからね。

君たちは少し急ぐのかな?

それとも、ゆっくり?

大丈夫。

選んだ時点で、もう分岐点なんだから。」


るい「いやぁ…」


にこ「分からない!」


ブレイは、一瞬きょとんとしたあと、

ふっと笑った。


ブレイ「いいねぇ。

その答えが一番まともだ。」


リンリン「えっ?」


ブレイは、忙しく動き続ける光の道を

指さした。


ブレイ「ここにいる連中だってさ、

みんな“分からない”まま動いてるんだよ。」


次々と走っていく光の線。


誰かの声。


新しい分岐。


消えていく未来。


生まれる未来。


ブレイ「でもね――

分からないからこそ、

選ぶ意味がある。」


少しだけ真剣な表情になり、

ブレイは続けた。


ブレイ「迷うってのはさ、

ちゃんと考えてるって証拠なんだ。」


そして、いつもの調子で

肩をすくめて笑った。


ブレイ「さあて。

君たちの次の分岐点は――

もうすぐなんじゃない?」


ヤシロ「ルミナリス星かぁ」


ブレイ「そういうことさ!」


にこ「ルミナリス星……なんかさ……気付く場所なんじゃない?もしかしてさ」


胸の奥が、かすかに熱くなった。


ブレイは、にこの言葉を聞いて、

一瞬だけ目を細めた。


ブレイ「さあね。」

わざとらしく肩をすくめ、

いつもの調子で続ける。


ブレイ「でも――

いい線いってるかもしれないな。」


リンリン「いい線、ですか?」


ブレイ「気付くかどうか。

それが分岐点ってやつさ。」


少しだけ間を置き、

ブレイは静かに言った。


ブレイ「ルミナリス星はね――

“答えをくれる場所”じゃない。」


ブレイは、にことるいをまっすぐ見た。


ブレイ「自分で答えに気付く場所なんだ。

つまりね――

ここは、プリズミア星であり、

ルミナリス星なんだ」


ブレイは続けた。


ブレイ「君は今気付いたね?」


にこ「えっ……?」


ブレイ「ルミナリス星が何なのか気付いた。」


さっき自分が口にした言葉が、

ゆっくりと胸の中で形になっていくのを感じた。


にこ「そうかもしれない!」


ブレイは、にこの言葉を聞いて、

小さくうなずいた。


ブレイ「それで十分だ。」

そして、いつもの調子で肩をすくめて笑った。


ブレイ「さあて――

次の分岐に進む準備はいいかい?」


にこは、ゆっくりと息を吐いた。


にこ「……一度、帰ろう。」


るい「うん。」


ライラも、静かにうなずいた。

ライラ「次の旅の前に、ね。」


ブレイは、満足そうに肩をすくめた。


ブレイ「いい選択だ。

分岐点のあとは、ちゃんと立ち止まるもんさ。」

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