ヤシロとの出会い
サカキ「まぁ、指令のことは
今日はひとまず置いておいて、
2人を色々なところへ案内しましょう。」
サカキは、モニターを操作し始めた。
サカキ「ヤシロ!
対策室にいるかしら?」
ヤシロ「はい!」
モニターの画面に、
少しダンディーな雰囲気の、
口ひげを生やした黒髪の男性が映し出された。
サカキ「ヤシロが2人を案内してくれます。
私の信頼できる部下です。
過去や未来、宇宙……
少し旅をしてみると、
色々なものが見えてくるわ。
またお会いしましょう。」
そう言ってサカキは、
カプセルの中へ入っていった。
――一体、どこへ帰っていくのだろう?
るいとにこは、
同じことを思っていた。
おばあちゃん「私は、家へ帰るよ。現世のことは、田口さんが上手くやってくれるだろう。心配することはないよ。また、おばあちゃんともすぐに会えるさ。」
そう言って頼子は、
にこっとシワを寄せて笑い、
カプセルへと消えていった。
にこ「何だか訳わかんないけど、
おもしろそうじゃん!」
と、ウキウキしていた。
るいは、
不安そうにしていた。
るい「仕事とか、どうなっちゃうんだろう……?」
にこ「どうにかなるんじゃなーい?」
るい「あんたは本当に能天気でいいね!」
と、
少し喧嘩になりかけた――
その時だった。
《プシュー》
カプセルが1つ開いた。
ヤシロ「初めまして。ヤシロです。」
ヤシロは、ニコッと笑った。
にこ「えー!ヤシロさん、めっちゃかっこいいんだけどー!」
ヤシロ「……よく言われます!」
ほんの一瞬だけ、
その笑顔が揺らいだ。
るいは、
何だ、この人は?と思っていた。
それが、
ヤシロとの出会いだった。




