特別指令
にこ「この人、何歳なの?おばあちゃん?」
るい「失礼でしょ!」
サカキが、ポーカーフェイスのまま言った。
サカキ「2000年は生きていますよ。」
にこ「えー!すごーい!!」
サカキ「本題に入りましょうか。」
そう言って、
モニターを操作しながら腰掛けた。
サカキ「慎さんと美紀さんがお亡くなりになりましたね。とても残念です。」
るいとにこは、
不思議な世界に浮かれていた気持ちから、
我に返り、しょんぼりした。
サカキは続けた。
サカキ「慎さんと美紀さんは、何らかの組織により殺され、遺体は――
時空の狭間で見つかりました。
なので、そちらの世界では
事故として扱われることになると思います。」
るいもにこも、
よくは理解できなかった。
だが、
おばあちゃんが静かに言った。
おばあちゃん「……またかい。」
その一言で、
2人は気づいた。
――おじいちゃんの事故も、
そういうことだったのだと。
サカキ「るいちゃん。にこちゃん。」
一拍、間を置いて表情を変えずにこう言った。
サカキ「仇を取りたくはありませんか?」
にこ「もちろん!」
迷いはなかった。
しかし――
るいは、
少し不安そうに黙ってしまった。
サカキ「2人に特別指令を与えます。
犯人を見つけて、捕まえてください。
もちろん、
こちら側も全力でサポートします。」
るい「え……?」
サカキ「あなた達は、きっと――
そういう運命なのだと思うのです。」
にこ「分かった!やる!」
迷いなく答えた。
るいも、
少し考えた。
そして――
るい「……分かりました。」
つい、
そう答えてしまった。
サカキ「水沢家とは、また長い付き合いになりそうですね。」
おばあちゃん「よろしく頼むよ。」
こうして――
2人には、
任務が与えられることになった。




