宇宙時空委員会とコンタクト
頼子は、カプセルの横にある、見たこともないほど、
ごちゃごちゃとスイッチが並んだ機械をいじり始めた。
おばあちゃん「ここをこう押して……こうだったかね。」
にこ「おばあちゃんって、こんなに活発な人だったのー?いつもボーッとしてるだけかと思ってたぁ!」
るい「にこ!!」
るいは、「ボーッとしている」なんて少し失礼だと思い、注意するように声をかけた。
おばあちゃん「合っていたようだよ。久しぶりにここへ入ったからね。一苦労だよ。」
と、気にする様子もなく微笑んだ。
すると、
カプセル型の機械の中が
オーロラのように揺らめき始めた。
《プシュー》
カプセルが開いた。
おばあちゃん「中へ入りなさい。
おばあちゃんについてきなさい。」
にこ「えぇ……怖いよぉ」
るい「入ろう、にこ!」
るいは、にこの腕を引っ張り、
中へ入った。
カプセルが閉じた。
――とても不思議だ。
そのカプセルは、
3人を乗せて
空中に浮かんでいるように見えた。
いや、あれは――
時空を移動しているのだろうか。
《プシュー》
カプセルのドアが開いた。
そこには、
オーロラのようにも見える
カラフルな空間が広がっていた。
真ん中には、
丸く大きなテーブル。
1席ごとに画面のようなものが備え付けられている。
そのテーブルを囲むように、またカプセル型の機械が何台も設置されていた。
にこ「何か会議室みたいな、不思議な場所だねぇ、お姉!」
るい「うん……」
おばあちゃん「座って、サカキを待とう。」
るい・にこ「サカキさん??」
おばあちゃん「サカキは、50年に1歳しか歳を取らない宇宙人だよ。宇宙人と言っても、 私たちとは見た目は変わらないんだ。」
にこ「へぇ。何だかおかしいね」
にこは、
ニヤニヤしていた。
るいは、
まだ親の死のことが聞けていないため、
不安が募っていた。
1、2分ほど経った頃だった。
テーブルを囲んでいるカプセルの
ひとつが開いた。
そこから現れたのは――
スーツ姿がよく似合う、
どこか凛とした雰囲気を持つ女性。
思わず
「かっこいい」
という言葉が浮かぶような、
凛々しい人物だった。
サカキ「頼子さん、お久しぶりです。お二人は初めましてですね。慎さんの娘さんたちですね。
私は、宇宙時空委員会・特別対策室のサカキです。」
表情をあまり変えないサカキとは、
こうして出会った。




