水沢家の秘密
2人は、びっくりしていた。
しかし――
頼子ことおばあちゃんは、
実は水沢家の秘密を知っていた。
おばあちゃん「そうかい。ついに話す時が来たようだね。」
田口「はい。後は2人にお話を頼みます。また連絡させていただきます。」
そう言って、電話は切れた。
るいとにこは、
頭がハテナで埋め尽くされていた。
父親と母親が亡くなり、
さらにお父さんは時空警察だと告げられたのだ。
無理もない。
おばあちゃん「おじいちゃんが、何で亡くなったのか知っているかい?」
るい「事故と聞いてるけど?」
にこ「うん、私も」
おばあちゃん「実は違うんだよ。
おじいちゃんも、時空警察官だったんだ。」
え???
2人は、いよいよ意味が分からなくなってきていた。
おばあちゃん「ちょっと着いておいで。」
そう言って、3人は庭に出た。
そこには、小さい頃から
「危ない物がたくさん置いてあるから、開けてはいけない」
と教えられていた物置があった。
鍵が掛けられている。
それほど大きな物置ではない。
おばあちゃんが鍵を開けた。
真っ暗闇の物置。
――なんだ、普通の物置じゃないか。
そう思った、その時。
おばあちゃんが土を払うと、
その下には、
さらに扉があった。
そこを開けると、
地下へと続く階段が現れた。
るい・にこ「何……これ?」
2人は、口を揃えて言った。
おばあちゃん「この世には不思議なことがあるんだよ。さぁ、着いておいで。」
そう言って、少し笑いながら
暗闇の階段を降りていった。
2人は驚きながらも、
少しワクワクしながら後に続いた。
2、3分ほど階段を下っただろうか。
物置小屋からは想像もつかないほどの、
頑丈な扉に辿り着いた。
おばあちゃんはまず、
パスワードを入力し、
顔認証のようなものを始めた。
2人は、父親と母親の死を一瞬だけ忘れ、
ワクワクとした奇妙な気持ちになっていた。
《ドキドキ》
胸が高鳴った。
――扉が開いた。
そこには、
見たことのないものが並んだ
異次元の世界が広がっていた……。
そこは――
機械室、とでも呼べばいいのだろうか。
右側には、
大きなカプセル型のような機械があった。
おばあちゃん「あれは、時空を移動できる装置だよ。」
左側には、
大きく光る石の塊があった。
真ん中にはスイッチが付いている。
おばあちゃん「あれは、宇宙へ繋がっているんだ。交信するために、大昔からあるんだよ。」
るい「これは一体、何?」
にこ「すっごーい!!」
2人は、
見たことのない光景にワクワクしていた。
だがおばあちゃんの一言で我に返った。
おばあちゃん「また、家族を失ったんだね。」
頼子は、昔の出来事も、
今回の件についても、
詳しく説明することにした。
おばあちゃん「時空警察というのは、とても複雑な仕事なんだよ。おじいちゃんも時空警察。
そのまた昔……
おじいちゃんのお父さん。
るいちゃんとにこちゃんのひいおじいちゃんだね。
その方も、時空警察だったんだ。」
にこ「時空警察って何なの?」
おばあちゃん「簡単に言うとね、この世は不思議なものに守られているということ。世の中でいう不思議な体験や奇跡と呼ばれるようなことがあるだろう?ああいったものを起こしていたり、その狭間で戦っていたりする存在なんだよ。」
るいは、
まだ受け止めきれない心と、
ワクワクとで、複雑な気持ちだった。
にこは、
ワクワクの方が
少し勝っていたかもしれない。
おばあちゃんは続けた。
おばあちゃん「あなた達の出番なんだよ。」
るい「えっっ……」
にこ「まじー?」
おばあちゃん「そうだね。時空警察と繋がりの深い宇宙時空委員会にコンタクトを取ろうか。」




