謎の死
家族みんなで食事をした次の日、
土曜日の朝だった。
《トントン》
るいの部屋がノックされた。
おばあちゃん「るいちゃん。朝起きたら、美紀さんと慎がいないんだよ。知らないかい?」
るい「え?知らないよ?買い物かな?でも、こんな朝早くに買い物なんて行かないよね?」
おばあちゃん「どこへ行ったんだろうねぇ……」
にこは、何も知らず寝ていた。
るいは、なんだか少し嫌な気がしていた。
昼を過ぎても帰ってこない。
出掛けるなんて聞いていなかった。
にこが起きてきた。
にこ「どうしたの?」
るい「いや、お父さんとお母さんがいないんだよ」
にこ「え?デートかな?」
にこはクスッと笑った。
るいは、少し腹が立った。
何かが、おかしいと思っていたからだ。
るい「そんなわけないじゃん!おかしいと思わないの、あんたは!」
るいは、少し強い口調で言った。
にこ「え……?何、お姉、怒ってるの?」
おばあちゃん「まぁまぁ。やめなさい。るいちゃん、悪いけど、お父さんの同僚の田口さんに連絡してみてくれないかい?少し気になるね。」
と、おばあちゃんは言った。
るい「分かった。してみる。」
田口さんの携帯番号を知っていたるいは、
すぐに連絡をした。
るい「もしもし。田口さん。あの、お久しぶりです。水沢の娘のるいです。」
田口「おぉ!るいちゃん!久しぶり!」
るい「あの、朝からお父さんとお母さんが何も言わず出掛けて、まだ帰ってきてなくて……少し気になって……」
田口「もしかして……」
るい「田口さん?“もしかして”って?」
田口「いや。何でもないんだよ。るいちゃん。捜してみるから心配せずに。今日はお休みだろう?皆で家にいてくれないか?」
るい「分かりました。」
少し不自然なことを言われた気はしたが、
るいは何か変な予感がしていたので
大人しく言うことを聞くことにした。
にこは、呑気に友達と電話をしている。
静かな家の中で、
にこの話し声はやけに響いていた。
19時頃だった。
るいの携帯に、田口さんから着信があった。
田口「もしもし。るいちゃん……」
田口さんは、とても深刻な様子だ。
るい「……」
るいは、変な勘が当たっていたのかもしれないと思い黙って聞いていた。
田口「言いづらい話なのだが、
お父さんとお母さんが……
その……
見つかったんだ。
遺体で。」
るい「え……?!?!」
るいは、
一体どういうことなのか分からず、
頭が真っ白になった。
るい「おばあちゃん!にこー!!」
叫んだ。
田口「落ち着いて、るいちゃん!!僕は、るいちゃんにとてもおかしなことを話さなければならないんだ。」
そう、田口さんは言った。
るい「何ですか?これ以上におかしな話がありますか?」
るいは、泣きながら、
少し怒っている様子だ。
そこへ、
おばあちゃんとにこが慌ててやってきた。
にこ「どうしたの?お姉?」
おばあちゃん「どうしたんだい?」
2人とも、
泣きながら興奮しているるいを見て、
心配そうにしていた。
るい「お父さんとお母さんが……」
にこ「え……??」
おばあちゃんとにこは、
2人が亡くなったことを聞いて、
呆然とした。
田口「頼子さんとにこちゃんもいるんだね?ちょうど話したいことがあるから、少し聞いてほしいんだ。」
るいは、
皆で話を聞けるように、
携帯のスピーカー機能を使った。
にこ「田口さん、何?」
田口「あの……とてもおかしな話をすることになるんだが、驚かないでほしいんだ。」
るい「何なんですか?!」
泣きながら言う。
田口「お父さんは、あの……その……」
るい「だから何なんですか?」
怒って、泣いて、
とても忙しいるい。
田口「お父さんは――
時空警察なんだ!!」
るい「はい??」
にこ「は??」
おばあちゃんは、黙っていた。




